ルームメイト2
僕達は弓道部に入っているんだけど…
生徒会役員もしている夏樹は、生徒会の会議がある時は部活を休まなくちゃいけない事になっているんだ。
「…水瀬は?もう帰るんだろ?」
夏樹と僕は、一緒に寮に帰る事になった。
「夜の校舎って、薄気味悪いよな~!」
「夏樹は昔から怖がりだものね…」
「…水瀬っ!? その事は絶対誰にも言うなよな!!?」
僕達2人は、ふざけあいながら寮へと帰る道を歩いた…
…夏樹といる時が1番安心なんだ。
何でも話すことができるし、冗談を言いながら叩きあうのも結構楽しいし……
……少なくとも、
顔色を伺ったり、いつ怒られるか脅えて過ごさなくても良い。
「…僕…夏樹と同室が良かったな……」
「ん? なんか言ったかぁ?」
「……何でもないよ」
僕の頭の中に、ルームメイトの怒った姿が浮かんだ。
凍り付くような…
冷たい瞳が……