覚悟とその先
空欄の場合はヒロインになります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その時、ファジーの声に掻き消され、ヒロインは気付かなかったが隣の部屋から鈍い音が響いていた。
外に出て行ったと思ったリュウガとロイとソウシは隣の部屋で話しをきいていた。
「私も一緒に絞首刑になる!」
という声を聞き、リュウガはそんなこと望んでねぇ!と隣の部屋に行こうと立ち上がろうとしたその瞬間、
ゴツっ!!!!
とロイに襟を掴まれ床に倒されると同時に思いっきり頭突きをされた。
「くぁっ…いってぇ…ロイてめぇ!!」
小声で額を抑えて抗議しようとするリュウガに
「バカやろう!覚悟を決めた真珠ちゃんに余計なこと言うな!お前も覚悟を決めろ!」
額を赤くして、ロイは滅多に見せない真剣な眼差しでそう言った。
リュウガは痛いところを突かれてぐっ…と押し黙った。
アイツの事をずっとそばに置いて愛していたいという気持ちと、平凡な町娘に戻して安全なところで生きていて欲しいという気持ちが、いつだってせめぎ合っていた。
「…覚悟か…」
「分かってるだろ。カタギの女性を…ましてヒロインのような真珠ちゃんを愛するってのはそう言うことだ」
額を抑えて仰向けになったリュウガの横で座ったロイが横目でリュウガを見ながら言った。
「でも、決して率先して戦うんじゃないよ」
ファジーの声が響いた。
「アンタはアンタのやり方でシリウスを、リュウガを守るんだ。それは決して前線に立って戦うと言うことじゃない。分かるね?」
「はい…」
素直に頷くヒロインにファジーは優しく笑い、それを聞いていたリュウガたちも自然と優しい顔になった。
「うん、さぁーて、喉が渇いたね。そろそろシリウスのコックが美味しいお茶とデザートを持って来てくれてもいいと思うんだよねぇ」
わざとらしく大きな声で隣の部屋に繋がる壁を見ながら言うファジー。
「…冷めちまったな」
紅茶と茶菓子を乗せたトレイを持ったナギは新しいお茶を淹れるため、素早い動きでキッチンへと向かった。
実はファジーが部屋に来て少し経った時にナギがお茶を持って行こうとしたのだが、その手前…つまりリュウガたちのいる部屋で足止めされていた。
「ふふ…ファジーにはお見通しだったね」
ソウシがおかしそうに笑う。
「良い女だろ、ファジーは」
ニヤリと笑うロイにそうだね、と頷くソウシ。
「今!今!なんだかアタイ、告白された気がするよ!!!」
突然ガタン!と立ち上がり頬を赤らめクネクネし出したファジーをヒロインは驚いて見ていた。
そこへ、紅茶を持ったナギとリュウガが入って来た。
リュウガがヒロインの頭をそっと撫でる。
「もう…大丈夫か?」
「はい…」
リュウガの優しい眼差しにふわりと笑うヒロイン。
そんな2人の会話を紅茶を注ぎながら優しい表情で聞くナギと、窓の外を眺めて微笑むソウシ、床に座りながらフンと鼻を鳴らして笑うロイ。
窓の外には壁にもたれかかって笑うシンに、泣きそうになっているトワをからかうハヤテがいた。
外に出て行ったと思ったリュウガとロイとソウシは隣の部屋で話しをきいていた。
「私も一緒に絞首刑になる!」
という声を聞き、リュウガはそんなこと望んでねぇ!と隣の部屋に行こうと立ち上がろうとしたその瞬間、
ゴツっ!!!!
とロイに襟を掴まれ床に倒されると同時に思いっきり頭突きをされた。
「くぁっ…いってぇ…ロイてめぇ!!」
小声で額を抑えて抗議しようとするリュウガに
「バカやろう!覚悟を決めた真珠ちゃんに余計なこと言うな!お前も覚悟を決めろ!」
額を赤くして、ロイは滅多に見せない真剣な眼差しでそう言った。
リュウガは痛いところを突かれてぐっ…と押し黙った。
アイツの事をずっとそばに置いて愛していたいという気持ちと、平凡な町娘に戻して安全なところで生きていて欲しいという気持ちが、いつだってせめぎ合っていた。
「…覚悟か…」
「分かってるだろ。カタギの女性を…ましてヒロインのような真珠ちゃんを愛するってのはそう言うことだ」
額を抑えて仰向けになったリュウガの横で座ったロイが横目でリュウガを見ながら言った。
「でも、決して率先して戦うんじゃないよ」
ファジーの声が響いた。
「アンタはアンタのやり方でシリウスを、リュウガを守るんだ。それは決して前線に立って戦うと言うことじゃない。分かるね?」
「はい…」
素直に頷くヒロインにファジーは優しく笑い、それを聞いていたリュウガたちも自然と優しい顔になった。
「うん、さぁーて、喉が渇いたね。そろそろシリウスのコックが美味しいお茶とデザートを持って来てくれてもいいと思うんだよねぇ」
わざとらしく大きな声で隣の部屋に繋がる壁を見ながら言うファジー。
「…冷めちまったな」
紅茶と茶菓子を乗せたトレイを持ったナギは新しいお茶を淹れるため、素早い動きでキッチンへと向かった。
実はファジーが部屋に来て少し経った時にナギがお茶を持って行こうとしたのだが、その手前…つまりリュウガたちのいる部屋で足止めされていた。
「ふふ…ファジーにはお見通しだったね」
ソウシがおかしそうに笑う。
「良い女だろ、ファジーは」
ニヤリと笑うロイにそうだね、と頷くソウシ。
「今!今!なんだかアタイ、告白された気がするよ!!!」
突然ガタン!と立ち上がり頬を赤らめクネクネし出したファジーをヒロインは驚いて見ていた。
そこへ、紅茶を持ったナギとリュウガが入って来た。
リュウガがヒロインの頭をそっと撫でる。
「もう…大丈夫か?」
「はい…」
リュウガの優しい眼差しにふわりと笑うヒロイン。
そんな2人の会話を紅茶を注ぎながら優しい表情で聞くナギと、窓の外を眺めて微笑むソウシ、床に座りながらフンと鼻を鳴らして笑うロイ。
窓の外には壁にもたれかかって笑うシンに、泣きそうになっているトワをからかうハヤテがいた。
11/11ページ