前編
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朝、目が覚めると不思議な感覚に陥った。
重力が無くなったのかと思う程身体が軽い。
その時、トトトと軽快な足音が聞こえた。
ヒロイン「せーんちょ!おはようございます。」
突然目の前にヒロインの顔がひょこっと現れた。
リュウガ「うおっ!!?」
あまりの不意打ちに素っ頓狂な声が出る。
ソウシ「ふふふっ!」
隣からソウシの笑い声が聞こえ、眉を寄せて振り向く。
ソウシは背中を向けてこちらを見ないようにしているが、肩の震えで笑っているのが分かる。
ムッとしつつ、ふと自分の部屋じゃないことに気付く。
リュウガ「あれ?ここ甲板か?」
ヒロイン「はいっ!皆さん酔い潰れて、甲板で寝ちゃったんです。」
ソウシ「私は一番最初に目が覚めたんだけど、気付いたらヒロインちゃんが宴会の片付けをしてくれてたんだ。」
ヒロイン「私は宴会の前まで寝てましたから。でも、船の上って、勝手が分からないからソウシさんとナギさんにも手伝って貰っちゃいましたけど。」
えへへっと笑いながら話すヒロインを見ていると、身体がどんどん軽くなっていくような感覚に陥る。
ナギ「おい、ヒロイン。この食材の場所教えるからこっちに来い。」
ヒロイン「はーい!!それじゃ、船長、ソウシさん、失礼します。」
ペコっと会釈をして、食材庫の方へ走って行った。
ソウシ「私が起きた時には宴会の片付けは殆ど終わってたんだ。後から来たナギもびっくりしていたよ。あの大量の食器と、食べ散らかしたものを一人で片付けるなんて、って。」
走っていく背中を見ながらソウシが呟く。
ナギの様子を見る限りでは、彼もヒロインを認めているようだ。
人見知りで一匹狼のようなナギに認められるとは、本当に不思議な奴だーー。
そんなことを考えているとソウシが穏やかな笑みを浮かべて振り向いた。
ソウシ「船長、良く眠れたみたいですね。ヒロインちゃんのお陰かな?」
あぁ、この身体の軽さはよく眠れたからなのか。と思いつつ、最後の言葉が引っかかる。
リュウガ「ん?ヒロインのお陰ってどういうことだ?」
ソウシ「いえ、なんでも。」
含みを持たせた言い方で答えると、ソウシは医務室に続く階段を降りて行った。
重力が無くなったのかと思う程身体が軽い。
その時、トトトと軽快な足音が聞こえた。
ヒロイン「せーんちょ!おはようございます。」
突然目の前にヒロインの顔がひょこっと現れた。
リュウガ「うおっ!!?」
あまりの不意打ちに素っ頓狂な声が出る。
ソウシ「ふふふっ!」
隣からソウシの笑い声が聞こえ、眉を寄せて振り向く。
ソウシは背中を向けてこちらを見ないようにしているが、肩の震えで笑っているのが分かる。
ムッとしつつ、ふと自分の部屋じゃないことに気付く。
リュウガ「あれ?ここ甲板か?」
ヒロイン「はいっ!皆さん酔い潰れて、甲板で寝ちゃったんです。」
ソウシ「私は一番最初に目が覚めたんだけど、気付いたらヒロインちゃんが宴会の片付けをしてくれてたんだ。」
ヒロイン「私は宴会の前まで寝てましたから。でも、船の上って、勝手が分からないからソウシさんとナギさんにも手伝って貰っちゃいましたけど。」
えへへっと笑いながら話すヒロインを見ていると、身体がどんどん軽くなっていくような感覚に陥る。
ナギ「おい、ヒロイン。この食材の場所教えるからこっちに来い。」
ヒロイン「はーい!!それじゃ、船長、ソウシさん、失礼します。」
ペコっと会釈をして、食材庫の方へ走って行った。
ソウシ「私が起きた時には宴会の片付けは殆ど終わってたんだ。後から来たナギもびっくりしていたよ。あの大量の食器と、食べ散らかしたものを一人で片付けるなんて、って。」
走っていく背中を見ながらソウシが呟く。
ナギの様子を見る限りでは、彼もヒロインを認めているようだ。
人見知りで一匹狼のようなナギに認められるとは、本当に不思議な奴だーー。
そんなことを考えているとソウシが穏やかな笑みを浮かべて振り向いた。
ソウシ「船長、良く眠れたみたいですね。ヒロインちゃんのお陰かな?」
あぁ、この身体の軽さはよく眠れたからなのか。と思いつつ、最後の言葉が引っかかる。
リュウガ「ん?ヒロインのお陰ってどういうことだ?」
ソウシ「いえ、なんでも。」
含みを持たせた言い方で答えると、ソウシは医務室に続く階段を降りて行った。