前編
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リュウガ「っくぁー!やっぱりこのアツカンってやつは旨えなぁ!」
改めて噛みしめるようにアツカンを味わう。
実のところ、ヤマトでは酒の味がよくわからなくなるくらい、モヤモヤしていた。
ハヤテ「ヤマトでもずっと飲んでたのに・・・」
トワ「僕はちょっと苦手です。アルコールも結構強いし、飲もうとすると、湯気でむせるんです・・・」
シン「ふっ、トワはお子様だからな」
???「なら、冷酒にすると、飲みやすいですよ。」
みんなが一斉に振り返る。
料理を持ったナギの後ろからひょこっと顔を出すヒロイン。
ナギ「目が覚めたらしく、キッチンに来たから連れて来た。」
ソウシ「顔色も大分良くなったみたいだね、もう大丈夫かい?」
ヒロイン「はい!まだ少しフラフラしますが、大丈夫です。ご心配おかけしました。」
深々と頭を下げた後、にっこりと笑った。
艶やかな黒髪と白い肌に月明かりが反射する。まるで淡い光を纏っているかのように見える。
トワ「天女様みたいだ・・・」
ヒロイン「えっ?」
トワ「わわわっ!声が出てたっ!すみませんっヒロインさん!!ヒロインさんがすごくキレイだから!!!」
思ったことが思わず口からこぼれてしまったトワは真赤になって手を上下に振って慌てた。
ヒロイン「ふふっ!トワくんって面白いね。」
鈴音のような声でヒロインが話す。
ヒロイン「男の人からキレイなんて言われたの初めて!ありがとう、トワくん。」
その言葉にトワが更に顔を赤くする。
ナギ「ま、とにかく座れよ。」
ソウシ「ここが空いてるから、こっちにおいで、ヒロインちゃん。」
ソウシがリュウガとの間をあけて、座るように促す。
ハヤテ「にしても、お前すげー度胸あるのな。船長から海賊船に誘われて、ぜってー拒否すると思ったのに。」
ヒロイン「うーん・・・、実は自分でもすごくびっくりしてるんです。」
ちょっと困った顔をしながらヒロインは答える。
シン「海賊がどんなものか分かってないだけじゃないのか?
結婚が嫌で逃げる為だけに海賊船に乗ったというならば、即命を落とすぞ。
遊びじゃねーんだ。」
シンが睨みながら低い声で脅すように言う。
そんなシンの方へ身体を向けて目を見つめる。
ヒロイン「分かってます。
・・・なんて簡単には言えません。今まで生きてきた中で、命を懸けたことなんてありませんし、危険だということも、今の時点ではピンときてませんから。」
ヒロインはゆっくりと、自分の気持ちを言葉にする。
ヒロイン「でも、きっと、命を落とす時が来たとしても後悔はしません。
だって、生まれて初めて、
自分の為だけに自分が選んだ道だから。」
そう言ってふわりと微笑んだ。
改めて噛みしめるようにアツカンを味わう。
実のところ、ヤマトでは酒の味がよくわからなくなるくらい、モヤモヤしていた。
ハヤテ「ヤマトでもずっと飲んでたのに・・・」
トワ「僕はちょっと苦手です。アルコールも結構強いし、飲もうとすると、湯気でむせるんです・・・」
シン「ふっ、トワはお子様だからな」
???「なら、冷酒にすると、飲みやすいですよ。」
みんなが一斉に振り返る。
料理を持ったナギの後ろからひょこっと顔を出すヒロイン。
ナギ「目が覚めたらしく、キッチンに来たから連れて来た。」
ソウシ「顔色も大分良くなったみたいだね、もう大丈夫かい?」
ヒロイン「はい!まだ少しフラフラしますが、大丈夫です。ご心配おかけしました。」
深々と頭を下げた後、にっこりと笑った。
艶やかな黒髪と白い肌に月明かりが反射する。まるで淡い光を纏っているかのように見える。
トワ「天女様みたいだ・・・」
ヒロイン「えっ?」
トワ「わわわっ!声が出てたっ!すみませんっヒロインさん!!ヒロインさんがすごくキレイだから!!!」
思ったことが思わず口からこぼれてしまったトワは真赤になって手を上下に振って慌てた。
ヒロイン「ふふっ!トワくんって面白いね。」
鈴音のような声でヒロインが話す。
ヒロイン「男の人からキレイなんて言われたの初めて!ありがとう、トワくん。」
その言葉にトワが更に顔を赤くする。
ナギ「ま、とにかく座れよ。」
ソウシ「ここが空いてるから、こっちにおいで、ヒロインちゃん。」
ソウシがリュウガとの間をあけて、座るように促す。
ハヤテ「にしても、お前すげー度胸あるのな。船長から海賊船に誘われて、ぜってー拒否すると思ったのに。」
ヒロイン「うーん・・・、実は自分でもすごくびっくりしてるんです。」
ちょっと困った顔をしながらヒロインは答える。
シン「海賊がどんなものか分かってないだけじゃないのか?
結婚が嫌で逃げる為だけに海賊船に乗ったというならば、即命を落とすぞ。
遊びじゃねーんだ。」
シンが睨みながら低い声で脅すように言う。
そんなシンの方へ身体を向けて目を見つめる。
ヒロイン「分かってます。
・・・なんて簡単には言えません。今まで生きてきた中で、命を懸けたことなんてありませんし、危険だということも、今の時点ではピンときてませんから。」
ヒロインはゆっくりと、自分の気持ちを言葉にする。
ヒロイン「でも、きっと、命を落とす時が来たとしても後悔はしません。
だって、生まれて初めて、
自分の為だけに自分が選んだ道だから。」
そう言ってふわりと微笑んだ。