後編
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目を覚ますと見慣れぬ天井が見えた。
そして、頬の違和感と、頭に感じる鈍痛。
ガタガタッっという音に、ゆっくり窓の外を見ると、外はすごい嵐のようだった。
ヒロイン「・・・そっか・・・」
ポツリと呟くと、頬に手を当ててみる。
嗅ぎ慣れた薬草の匂いで、ソウシが手当てしてくれたことがわかる。
リュウガを愛してしまった時点で、こうなることを覚悟していた。
相手は海賊。いつ、どこで、命を落とすとも限らない。
それでも、出来る限り共に在りたかった。
リュウガだけでなく、シリウスのみんなと。
だから、信じるしかなかった。
ハヤテ『ふー、久しぶりの運動としては物足りないくらいだったぜ!』
シン『フン、あんな雑魚ども、一瞬だ』
ソウシ『ハヤテは暴れすぎだよ。トワ、怪我してるなら診せなさい』
トワ『かすり傷ですよ!!ヒロインさん、心配しないでくださいね!』
ナギ『ま、肩慣らしとしてはまぁまぁだったな』
リュウガ『ガハハハ!久しぶりに汗かいたぜ!今日の酒は一段と美味いな!』
そう言って、いつもの笑顔でみんなが帰って来ることを。
・・・だから、泣いちゃいけない。
私はいつ彼らが帰って来ても笑顔で出迎えられるように、いつも笑顔でいるんだ。
目を閉じて、そう強く心に決める。
その時、コンコン、とノックの音が響いた。
アン「おや、起きてたかい?」
赤毛に近い茶色い短い髪と、パッチリした緑色の目が快活な印象を与える、中年の女性が入ってきた。
アン「ちょうど良かった。そろそろ起きるかもしれないと思って、食事を温めて来たんだ」
そう言いながら、アンという女性はヒロインが体を起こすのを手伝った。
体を起こし、サイドテーブルにおかれたお盆を見ると、おにぎりに、お味噌汁、肉じゃが、がのっていた。
ヒロイン「・・・これは?」
アン「あぁ、あんたんトコのコック・・・ナギって言ったっけ?ここを出て行く前にこしらえてったんだよ。あんたが起きたら食わせてくれって。」
自分が好きだと言ったヤマト料理ばかりだった。
アン「それで、ダシマキタマゴ?はまた今度な、と伝えてくれって言ってたよ。」
だし巻き卵は一番好きな物だった。
ナギは、必ず帰ってくる、帰って来たらだし巻き卵を作ってやる、そう言ったのだ。
泣くまい、そう決めたばかりなのに、熱いものが込み上げてくる。
その様子を察知したのか、アンはゆっくり食べな、と部屋を出ていった。
ヒロインは泣きながら、ゆっくりナギの食事を味わった。
もう泣くのは今日だけだ。
みんなは必ず帰ってくるのだから・・・
そして、頬の違和感と、頭に感じる鈍痛。
ガタガタッっという音に、ゆっくり窓の外を見ると、外はすごい嵐のようだった。
ヒロイン「・・・そっか・・・」
ポツリと呟くと、頬に手を当ててみる。
嗅ぎ慣れた薬草の匂いで、ソウシが手当てしてくれたことがわかる。
リュウガを愛してしまった時点で、こうなることを覚悟していた。
相手は海賊。いつ、どこで、命を落とすとも限らない。
それでも、出来る限り共に在りたかった。
リュウガだけでなく、シリウスのみんなと。
だから、信じるしかなかった。
ハヤテ『ふー、久しぶりの運動としては物足りないくらいだったぜ!』
シン『フン、あんな雑魚ども、一瞬だ』
ソウシ『ハヤテは暴れすぎだよ。トワ、怪我してるなら診せなさい』
トワ『かすり傷ですよ!!ヒロインさん、心配しないでくださいね!』
ナギ『ま、肩慣らしとしてはまぁまぁだったな』
リュウガ『ガハハハ!久しぶりに汗かいたぜ!今日の酒は一段と美味いな!』
そう言って、いつもの笑顔でみんなが帰って来ることを。
・・・だから、泣いちゃいけない。
私はいつ彼らが帰って来ても笑顔で出迎えられるように、いつも笑顔でいるんだ。
目を閉じて、そう強く心に決める。
その時、コンコン、とノックの音が響いた。
アン「おや、起きてたかい?」
赤毛に近い茶色い短い髪と、パッチリした緑色の目が快活な印象を与える、中年の女性が入ってきた。
アン「ちょうど良かった。そろそろ起きるかもしれないと思って、食事を温めて来たんだ」
そう言いながら、アンという女性はヒロインが体を起こすのを手伝った。
体を起こし、サイドテーブルにおかれたお盆を見ると、おにぎりに、お味噌汁、肉じゃが、がのっていた。
ヒロイン「・・・これは?」
アン「あぁ、あんたんトコのコック・・・ナギって言ったっけ?ここを出て行く前にこしらえてったんだよ。あんたが起きたら食わせてくれって。」
自分が好きだと言ったヤマト料理ばかりだった。
アン「それで、ダシマキタマゴ?はまた今度な、と伝えてくれって言ってたよ。」
だし巻き卵は一番好きな物だった。
ナギは、必ず帰ってくる、帰って来たらだし巻き卵を作ってやる、そう言ったのだ。
泣くまい、そう決めたばかりなのに、熱いものが込み上げてくる。
その様子を察知したのか、アンはゆっくり食べな、と部屋を出ていった。
ヒロインは泣きながら、ゆっくりナギの食事を味わった。
もう泣くのは今日だけだ。
みんなは必ず帰ってくるのだから・・・