後編
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ロイ「お前・・・本物のリュウガか?」
他の3人の船長たちがいなくなると、ロイはリュウガに向かっていつになく厳しい声音で言った。
ロイ「お前が本物のリュウガなら、背にモルドー軍につけられた罪人の焼き印が残ってるはずだ」
ロイの真剣な眼差しに、リュウガはため息をつくと、両手をあげた。
リュウガ「わかった・・・もう、逃げられねえな」
そう言ってシャツを脱いだリュウガの背中にはたくさんの傷痕はあるものの、モルドーの焼き印は無かった。
ヒロイン「!!?」
ロイ「!!リュウガ・・・いや、お前・・・一体何者なんだ!?」
古い遺跡にロイの悲鳴のような声が響くと同時に、ゴトンという音がした。
海軍が近くをうろついていることを報せに来たハヤテだった。
ハヤテ「今の・・・どういうことっすか・・・?」
青ざめるハヤテの顔を一瞥すると、リュウガは心を決めたように拳を握り、深い息を吐いた。
リュウガ「・・・仕方ねぇな。全て話すから一度船に戻るぞ」
ロイを連れてシリウス号に戻ると、リュウガは甲板の樽の上に座った。
ヒロインは心配そうにリュウガを見るが、リュウガは硬い表情のまま、床を見つめていた。
そして、ゆっくりと"海賊王リュウガ"について話し始めた。
本物の海賊王リュウガは自分の双子の弟で、自分はハヤテが憧れていた伝説の剣士であり、元テリアの傭兵だったこと。弟は愛したモルドーの姫と駆け落ちをしようとして、帝国に騙されて亡くなってしまったこと。弟が亡くなる間際、海賊王がいなくなれば海の均衡は崩れてしまい、大変なことになってしまうので、自分のフリをして海賊王になるよう頼まれたこと。それが、今の"海賊王リュウガ"であると・・・
ロイ「アイツが・・・リュウガが本当に死んじまったなんて・・・ウソみたいだ。
殺しても死なねえ奴だと思ったのに・・・」
本物の"海賊王リュウガ"と一番長く共にしたロイは信じられないとばかりに、拳を震わせていた。
そして、おもむろにリュウガに掴みかかると、その拳をリュウガの頬に振り下ろした。
ヒロイン「ロイ船長!?」
ロイ「お前は・・・ずっと俺たちを騙していたのか?」
やり切れない思いをぶつけるように、胸ぐらを掴みながらリュウガに向かって叫ぶ。
リュウガ「・・・すまねぇ」
ロイの視線から逃げるように横を向いたリュウガは弱々しい声でそう呟いた。
ロイ「・・・お前にとっての俺の存在はそんなものか!」
リュウガの身体を樽に叩きつけるように胸ぐらを離すと、ロイはリュウガに背を向けた。
リュウガ「・・・ロイも、お前らも、騙していて悪かった・・・。特にお前らは海賊王の船だから乗ることにしたって奴もいるだろうからな。この船から降りるかどうかはお前ら次第だ・・・」
他の3人の船長たちがいなくなると、ロイはリュウガに向かっていつになく厳しい声音で言った。
ロイ「お前が本物のリュウガなら、背にモルドー軍につけられた罪人の焼き印が残ってるはずだ」
ロイの真剣な眼差しに、リュウガはため息をつくと、両手をあげた。
リュウガ「わかった・・・もう、逃げられねえな」
そう言ってシャツを脱いだリュウガの背中にはたくさんの傷痕はあるものの、モルドーの焼き印は無かった。
ヒロイン「!!?」
ロイ「!!リュウガ・・・いや、お前・・・一体何者なんだ!?」
古い遺跡にロイの悲鳴のような声が響くと同時に、ゴトンという音がした。
海軍が近くをうろついていることを報せに来たハヤテだった。
ハヤテ「今の・・・どういうことっすか・・・?」
青ざめるハヤテの顔を一瞥すると、リュウガは心を決めたように拳を握り、深い息を吐いた。
リュウガ「・・・仕方ねぇな。全て話すから一度船に戻るぞ」
ロイを連れてシリウス号に戻ると、リュウガは甲板の樽の上に座った。
ヒロインは心配そうにリュウガを見るが、リュウガは硬い表情のまま、床を見つめていた。
そして、ゆっくりと"海賊王リュウガ"について話し始めた。
本物の海賊王リュウガは自分の双子の弟で、自分はハヤテが憧れていた伝説の剣士であり、元テリアの傭兵だったこと。弟は愛したモルドーの姫と駆け落ちをしようとして、帝国に騙されて亡くなってしまったこと。弟が亡くなる間際、海賊王がいなくなれば海の均衡は崩れてしまい、大変なことになってしまうので、自分のフリをして海賊王になるよう頼まれたこと。それが、今の"海賊王リュウガ"であると・・・
ロイ「アイツが・・・リュウガが本当に死んじまったなんて・・・ウソみたいだ。
殺しても死なねえ奴だと思ったのに・・・」
本物の"海賊王リュウガ"と一番長く共にしたロイは信じられないとばかりに、拳を震わせていた。
そして、おもむろにリュウガに掴みかかると、その拳をリュウガの頬に振り下ろした。
ヒロイン「ロイ船長!?」
ロイ「お前は・・・ずっと俺たちを騙していたのか?」
やり切れない思いをぶつけるように、胸ぐらを掴みながらリュウガに向かって叫ぶ。
リュウガ「・・・すまねぇ」
ロイの視線から逃げるように横を向いたリュウガは弱々しい声でそう呟いた。
ロイ「・・・お前にとっての俺の存在はそんなものか!」
リュウガの身体を樽に叩きつけるように胸ぐらを離すと、ロイはリュウガに背を向けた。
リュウガ「・・・ロイも、お前らも、騙していて悪かった・・・。特にお前らは海賊王の船だから乗ることにしたって奴もいるだろうからな。この船から降りるかどうかはお前ら次第だ・・・」