前編
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その後、リュウガから船員たちへ告げられたのは帝国海軍が世界中の海賊を殲滅するために動き出したこと、すでにいくつかの海賊団が処刑されたこと、このままいけば、海賊と海軍の全面戦争になることだった。
リュウガ「・・・ならば時がくれば、我がシリウス海賊団は命を賭けて海軍と戦う。それでいいか?」
リュウガの鋭い眼光に、全員が頷く。
「「「はいっ!!」」」
リュウガ「よし・・・いつでも戦闘態勢に入れるように準備をしておけ!」
「「「了解」」」
リュウガ「それから、シン!今からマジックアイランズに向かう。準備を頼む」
シン「船長会議ですか?」
シンの言葉にリュウガの顔が少し曇った。
ロイが持ってきた話しこそ、船長会議のことだった。
リュウガ「・・・あぁ。この緊急事態に、海賊全体としての方針を決めなきゃならねぇ」
シン「了解です。すぐに航路計算します」
リュウガ「・・・頼んだぞ」
「では、解散!」
リュウガは解散の号令の後、ヒロインを見ると、ポンっと頭に手を置き、船長室へと促した。
リュウガ「・・・俺がお前をこの船に乗せちまったってのに、こんなことになって悪かったな」
船長室に入るないなや、リュウガはヒロインへの謝罪と、これからの身の置き場について話し始めた。
リュウガ「おれの昔馴染みが、ある島で店をやってる。お前はそこに置いてもらうよう頼んでおくから、心配するな。お前を危険な目には合わせねぇよ」
心配そうなヒロインを安心させるように、優しく話す。
しかし、じっと見つめるヒロインは、ゆっくりと首を振った。
ヒロイン「私のことはどうでもいいんです。船長がなんだか辛そうで・・・」
相変わらず鋭いところを突いてくる、と苦笑する。こいつには誤魔化せないと感じる。
だが・・・本当のことを話すわけにはいかない。
リュウガ「会議っつーのが嫌いなだけだ。話ばっかり長引いてくたびれちまう」
ヒロイン「・・・本当にそれだけですか?」
船長会議。
それは昔の・・・いや、本物のリュウガを知る人間が集まる場所。
俺はリュウガがどんな風に海賊王をやっていたかほとんど知らない。あいつの癖を真似て、口調を真似て、共に旅をした僅かな期間に聞いたあいつの考えを口に出すことで、なんとかバレずにここまできた。
リュウガをよく知るロイに対しても冷たくあしらう事で、なるべく距離を取るようにしていた。
それでもアイツは何度でも寄ってくるが・・・
だからこそ、今回の会議は今までの中で一番気が重い。海軍に対する海賊全体の考えをまとめること。それは、それぞれの船長の意見を聞き、海賊王が判断を下さねばならない。
あいつなら・・・本物のリュウガならどうする?
ヒロイン「・・・船長?」
心配そうなヒロインが、リュウガの顔を覗き込む。
黒曜石のような瞳と目が合い、ハッとした。
リュウガ「ったく・・・だからそんな目で見るなよ!そんなに気になるなら、俺について来い!」
思わず口走っていた。
自分が放った言葉に、自分自身一番驚いていたが、それはおくびにも出さずに、驚いて、いいんですか?とたずねるヒロインに、いいんだよ、と答えた。
リュウガ「海賊王のすることに文句を言う奴はいねーよ。ただし、その間は俺の女のフリをしろ」
真剣な面持ちで、コクン、と頷くヒロインを見ると、今までの重たい気持ちが僅かながら軽くなる気がした。
初めて会った時からヒロインに感じる不思議な感覚。自分の直感がヒロインを連れて行けと言っていた。
リュウガ「・・・ならば時がくれば、我がシリウス海賊団は命を賭けて海軍と戦う。それでいいか?」
リュウガの鋭い眼光に、全員が頷く。
「「「はいっ!!」」」
リュウガ「よし・・・いつでも戦闘態勢に入れるように準備をしておけ!」
「「「了解」」」
リュウガ「それから、シン!今からマジックアイランズに向かう。準備を頼む」
シン「船長会議ですか?」
シンの言葉にリュウガの顔が少し曇った。
ロイが持ってきた話しこそ、船長会議のことだった。
リュウガ「・・・あぁ。この緊急事態に、海賊全体としての方針を決めなきゃならねぇ」
シン「了解です。すぐに航路計算します」
リュウガ「・・・頼んだぞ」
「では、解散!」
リュウガは解散の号令の後、ヒロインを見ると、ポンっと頭に手を置き、船長室へと促した。
リュウガ「・・・俺がお前をこの船に乗せちまったってのに、こんなことになって悪かったな」
船長室に入るないなや、リュウガはヒロインへの謝罪と、これからの身の置き場について話し始めた。
リュウガ「おれの昔馴染みが、ある島で店をやってる。お前はそこに置いてもらうよう頼んでおくから、心配するな。お前を危険な目には合わせねぇよ」
心配そうなヒロインを安心させるように、優しく話す。
しかし、じっと見つめるヒロインは、ゆっくりと首を振った。
ヒロイン「私のことはどうでもいいんです。船長がなんだか辛そうで・・・」
相変わらず鋭いところを突いてくる、と苦笑する。こいつには誤魔化せないと感じる。
だが・・・本当のことを話すわけにはいかない。
リュウガ「会議っつーのが嫌いなだけだ。話ばっかり長引いてくたびれちまう」
ヒロイン「・・・本当にそれだけですか?」
船長会議。
それは昔の・・・いや、本物のリュウガを知る人間が集まる場所。
俺はリュウガがどんな風に海賊王をやっていたかほとんど知らない。あいつの癖を真似て、口調を真似て、共に旅をした僅かな期間に聞いたあいつの考えを口に出すことで、なんとかバレずにここまできた。
リュウガをよく知るロイに対しても冷たくあしらう事で、なるべく距離を取るようにしていた。
それでもアイツは何度でも寄ってくるが・・・
だからこそ、今回の会議は今までの中で一番気が重い。海軍に対する海賊全体の考えをまとめること。それは、それぞれの船長の意見を聞き、海賊王が判断を下さねばならない。
あいつなら・・・本物のリュウガならどうする?
ヒロイン「・・・船長?」
心配そうなヒロインが、リュウガの顔を覗き込む。
黒曜石のような瞳と目が合い、ハッとした。
リュウガ「ったく・・・だからそんな目で見るなよ!そんなに気になるなら、俺について来い!」
思わず口走っていた。
自分が放った言葉に、自分自身一番驚いていたが、それはおくびにも出さずに、驚いて、いいんですか?とたずねるヒロインに、いいんだよ、と答えた。
リュウガ「海賊王のすることに文句を言う奴はいねーよ。ただし、その間は俺の女のフリをしろ」
真剣な面持ちで、コクン、と頷くヒロインを見ると、今までの重たい気持ちが僅かながら軽くなる気がした。
初めて会った時からヒロインに感じる不思議な感覚。自分の直感がヒロインを連れて行けと言っていた。