前編
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邸宅の門前には、クロース島の島民と、さらに観光客が詰めかけていたが、邸宅の庭にまで入れるのは招待状を持っている者だけだった。
その事を知っていたネストルは、招待状を人数分用意していたため、シリウスの全員は無事に庭に潜入することができた。
作戦通り各々が配置についた時、バルコニーから多くの護衛をつけた軍人が出て来た。
ハヤテ「うわ!なんだあいつ!脂ギトギトのおっさんじゃねぇか!?
」
隣にいたハヤテが思わず呟いた。
ナギ「見た目はそいつの人間性を表すというが、欲にまみれるとああなるのか。」
ハヤテと二人でリュウガを挟むように立っていたナギも、心底呆れた口調で呟いた。
リュウガ「はっ!いかにもな悪役でお姫様を救い出すには丁度いいじゃねぇか。」
リュウガがニヤリと笑った時、軍人の後ろから真っ白なキモノに身を包んだヒロインが現れた。
その美しさに思わず息を飲む。
陶磁器のような白い肌に、真っ赤な唇。そして、月光を浴びて輝く絹のキモノ。
ヒロインの登場で辺りが静まり返ると、軍人が大声で叫んだ。
軍人「私は、このヤマトの女を今宵、この時、妻として娶った!さあ、今から契りを交わす!よく見ておけ!!」
そう言って、ヒロインの腕を握ろうとした時、門前が騒がしくなった。
護衛「報告!!スラム街のやつらが、門前に集まっています!!」
軍人「なんだと!?今まで、あの汚い場所で大人しくしていたではないか!?」
護衛「そ、それが、この式典に出席させろと、門前で暴れていて・・・」
ガシャーン、という大きな音と共に門扉が倒される。
軍人「門番はどうしたのだ!?」
ソウシ「ちょっとだけ、眠って頂きました。」
トワ「やはり、お祝い事はみんなで祝わないと」
正体がバレないように、仮面を付けたソウシとトワが門番を気絶させていた。
軍人「ぐっ!?さっさとあいつらを追い返せ!!おい、女!中に戻るぞ!」
軍人がヒロインの手を取り、踵を返そうとした時ーー
リュウガ「させるかよっ!ナギ、ハヤテ!」
リュウガはナギとハヤテの構える拳に飛び乗った。
ハヤテ「そんじゃ、あいつの事頼みましたっ!うりゃぁっ!」
ナギとハヤテは、リュウガの身体をバルコニーに向かって押し上げた。
その勢いのまま、バルコニーの上まで飛び上がると、空中でひらりと一回転し、軍人の胸元を蹴飛ばす。
軍人「ぐわっ!!」
見事に吹っ飛んだ軍人を横目に、ヒロインを抱きかかえる。
リュウガ「待たせたな、ヒロイン。」
ヒロインはリュウガだと分かると、目を見開き、首に抱きついた。
その体は僅かに震えている。
軍人「貴様何者だっ!こんな事をして、タダで済むと思うなよ!!」
リュウガ「悪い奴に攫われたお姫様は取り返すのが、定説だろう?」
軍人「ほざけ!!そのヤマトの娘は私の物だ!お前ら!やれっ!!」
軍人が叫ぶと同時に銃声が鳴り響く。
ヒロイン「・・・っっ!!」
ヒロインは頬を掠める風を感じ、ギュッと目を閉じてリュウガにしがみ付いた。
リュウガ「ヒロイン、大丈夫だ。だから、少し腕の力をゆるめてくれるか?ちと苦しい・・・」
ヒロイン「えっ?」
ヒロインが辺りを見回すと、そこに立っていたのはリュウガとヒロインの二人だけだった。
シン「こんなところでイチャつくのは辞めて頂けますか?」
やれやれ、といった顔のシンが、隣のバルコニーから飛び移って来た。
ハヤテ「こっちもある程度片付きましたよー!」
下からハヤテの声が聞こえる。
ナギ「道は作りました!」
リュウガ「うし!オメーラずらかるぞ!」
「「「アイアイサー!!」」」
その事を知っていたネストルは、招待状を人数分用意していたため、シリウスの全員は無事に庭に潜入することができた。
作戦通り各々が配置についた時、バルコニーから多くの護衛をつけた軍人が出て来た。
ハヤテ「うわ!なんだあいつ!脂ギトギトのおっさんじゃねぇか!?
」
隣にいたハヤテが思わず呟いた。
ナギ「見た目はそいつの人間性を表すというが、欲にまみれるとああなるのか。」
ハヤテと二人でリュウガを挟むように立っていたナギも、心底呆れた口調で呟いた。
リュウガ「はっ!いかにもな悪役でお姫様を救い出すには丁度いいじゃねぇか。」
リュウガがニヤリと笑った時、軍人の後ろから真っ白なキモノに身を包んだヒロインが現れた。
その美しさに思わず息を飲む。
陶磁器のような白い肌に、真っ赤な唇。そして、月光を浴びて輝く絹のキモノ。
ヒロインの登場で辺りが静まり返ると、軍人が大声で叫んだ。
軍人「私は、このヤマトの女を今宵、この時、妻として娶った!さあ、今から契りを交わす!よく見ておけ!!」
そう言って、ヒロインの腕を握ろうとした時、門前が騒がしくなった。
護衛「報告!!スラム街のやつらが、門前に集まっています!!」
軍人「なんだと!?今まで、あの汚い場所で大人しくしていたではないか!?」
護衛「そ、それが、この式典に出席させろと、門前で暴れていて・・・」
ガシャーン、という大きな音と共に門扉が倒される。
軍人「門番はどうしたのだ!?」
ソウシ「ちょっとだけ、眠って頂きました。」
トワ「やはり、お祝い事はみんなで祝わないと」
正体がバレないように、仮面を付けたソウシとトワが門番を気絶させていた。
軍人「ぐっ!?さっさとあいつらを追い返せ!!おい、女!中に戻るぞ!」
軍人がヒロインの手を取り、踵を返そうとした時ーー
リュウガ「させるかよっ!ナギ、ハヤテ!」
リュウガはナギとハヤテの構える拳に飛び乗った。
ハヤテ「そんじゃ、あいつの事頼みましたっ!うりゃぁっ!」
ナギとハヤテは、リュウガの身体をバルコニーに向かって押し上げた。
その勢いのまま、バルコニーの上まで飛び上がると、空中でひらりと一回転し、軍人の胸元を蹴飛ばす。
軍人「ぐわっ!!」
見事に吹っ飛んだ軍人を横目に、ヒロインを抱きかかえる。
リュウガ「待たせたな、ヒロイン。」
ヒロインはリュウガだと分かると、目を見開き、首に抱きついた。
その体は僅かに震えている。
軍人「貴様何者だっ!こんな事をして、タダで済むと思うなよ!!」
リュウガ「悪い奴に攫われたお姫様は取り返すのが、定説だろう?」
軍人「ほざけ!!そのヤマトの娘は私の物だ!お前ら!やれっ!!」
軍人が叫ぶと同時に銃声が鳴り響く。
ヒロイン「・・・っっ!!」
ヒロインは頬を掠める風を感じ、ギュッと目を閉じてリュウガにしがみ付いた。
リュウガ「ヒロイン、大丈夫だ。だから、少し腕の力をゆるめてくれるか?ちと苦しい・・・」
ヒロイン「えっ?」
ヒロインが辺りを見回すと、そこに立っていたのはリュウガとヒロインの二人だけだった。
シン「こんなところでイチャつくのは辞めて頂けますか?」
やれやれ、といった顔のシンが、隣のバルコニーから飛び移って来た。
ハヤテ「こっちもある程度片付きましたよー!」
下からハヤテの声が聞こえる。
ナギ「道は作りました!」
リュウガ「うし!オメーラずらかるぞ!」
「「「アイアイサー!!」」」