前編
空欄の場合は吉乃になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ネストル「あの子は海軍に攫われた。理由は、ヤマトの女だからだ。
・・・あの子は、最近ヤマトから消えたという軍人の婚約者じゃないのか?」
リュウガ「その事を何故知っている?」
海軍は保身的な奴が多い。
自分の失態を公にすることを嫌うため、例え大事な婚約者がいなくなろうと、大々的に捜索することはせず、自分の配下の者だけで処理しようとする。
権力のために動いている奴なら尚更だ。
それなのに、何故こいつは最新の情報を知っているのか、全く腑に落ちなかった。
ネストル「ここは、色んな情報が色んな方法で入ってくるんだよ。」
ニヤリと笑いながら、話を続けた。
ネストル「軍人はヤマトの女と結婚したがる。理由は、ヤマトの女を侍らせればそれだけでステータスになるからだ。」
つまり、こういうことだった。ヤマトに行くにはあの渦潮を突破しなければならない。その航海術は相当なレベルが必要だ。
さらに、ヤマトは率先して他国と関わろうとはしない、どちらかといえば排他的な人種だ。
いわば、希少なヤマトの女を妻にするということは、それだけで高い航海術を持ち、人徳に溢れた人間だと海軍の中ではみなされるらしい。
リュウガ「そんな理由であいつは攫われたのかっ!?」
ネストル「あぁ。まぁ、攫った海軍はまさか行方不明になったヤマトの娘だとは思ってないだろうから、たまたまヤマトの娘がいて、これは"棚ぼた"だと言わんばかりに攫ったんだろうよ。」
だからこそ、あのままリュウガが突っ込んで行けば、シリウス海賊団が宣戦布告したことになり、海軍との全面戦争になる所だった。
リュウガは腹の底から息を吐いた。
リュウガ「それで?あいつを助けるにはどうしたらいい?」
トワ「あっ!?船長!」
遠くで自分を見つけた仲間が走ってくる。
ハヤテ「どうしたんすか、船長!?集合時間はとっくに過ぎてますよっ!!」
そう言われて、月の位置を確認すると、集合時間から数時間経っていることに気付いた。
ソウシ「・・・何かありましたか?」
リュウガの纏う雰囲気から、ソウシは何かを察した様子で、緊張した面持ちで尋ねた。
シン「・・・あいつがいない。」
ソウシとシンの言葉に、全員に緊張が走る。
リュウガ「一旦船に戻る。ついて来いっ!!」
全員「「「アイアイサー!!」」」
ハヤテ「・・・なんすか、それ!?」
事の流れを説明し終わると、ふるふると拳を震わせてハヤテが言った。
トワ「自分のステータスの為だけにヒロインさんを攫うなんて・・・」
ナギ「・・・どっちが海賊なんだか。」
ハァ、とため息をついたナギの目には鋭い光が宿っていた。
ハヤテ「早くヒロインを助けに行きましょう!!」
ガタンっ!と食堂の椅子を倒してハヤテは立ち上がった。
リュウガ「待て。今乗り込んでも、海軍との全面戦争を引き起こすだけだ。」
ハヤテと同様に、すぐにでも助けに行きたい気持ちを抑え、リュウガは努めて冷静にハヤテを制した。
そして、ヒロインを助ける為の作戦を伝えた。
・・・あの子は、最近ヤマトから消えたという軍人の婚約者じゃないのか?」
リュウガ「その事を何故知っている?」
海軍は保身的な奴が多い。
自分の失態を公にすることを嫌うため、例え大事な婚約者がいなくなろうと、大々的に捜索することはせず、自分の配下の者だけで処理しようとする。
権力のために動いている奴なら尚更だ。
それなのに、何故こいつは最新の情報を知っているのか、全く腑に落ちなかった。
ネストル「ここは、色んな情報が色んな方法で入ってくるんだよ。」
ニヤリと笑いながら、話を続けた。
ネストル「軍人はヤマトの女と結婚したがる。理由は、ヤマトの女を侍らせればそれだけでステータスになるからだ。」
つまり、こういうことだった。ヤマトに行くにはあの渦潮を突破しなければならない。その航海術は相当なレベルが必要だ。
さらに、ヤマトは率先して他国と関わろうとはしない、どちらかといえば排他的な人種だ。
いわば、希少なヤマトの女を妻にするということは、それだけで高い航海術を持ち、人徳に溢れた人間だと海軍の中ではみなされるらしい。
リュウガ「そんな理由であいつは攫われたのかっ!?」
ネストル「あぁ。まぁ、攫った海軍はまさか行方不明になったヤマトの娘だとは思ってないだろうから、たまたまヤマトの娘がいて、これは"棚ぼた"だと言わんばかりに攫ったんだろうよ。」
だからこそ、あのままリュウガが突っ込んで行けば、シリウス海賊団が宣戦布告したことになり、海軍との全面戦争になる所だった。
リュウガは腹の底から息を吐いた。
リュウガ「それで?あいつを助けるにはどうしたらいい?」
トワ「あっ!?船長!」
遠くで自分を見つけた仲間が走ってくる。
ハヤテ「どうしたんすか、船長!?集合時間はとっくに過ぎてますよっ!!」
そう言われて、月の位置を確認すると、集合時間から数時間経っていることに気付いた。
ソウシ「・・・何かありましたか?」
リュウガの纏う雰囲気から、ソウシは何かを察した様子で、緊張した面持ちで尋ねた。
シン「・・・あいつがいない。」
ソウシとシンの言葉に、全員に緊張が走る。
リュウガ「一旦船に戻る。ついて来いっ!!」
全員「「「アイアイサー!!」」」
ハヤテ「・・・なんすか、それ!?」
事の流れを説明し終わると、ふるふると拳を震わせてハヤテが言った。
トワ「自分のステータスの為だけにヒロインさんを攫うなんて・・・」
ナギ「・・・どっちが海賊なんだか。」
ハァ、とため息をついたナギの目には鋭い光が宿っていた。
ハヤテ「早くヒロインを助けに行きましょう!!」
ガタンっ!と食堂の椅子を倒してハヤテは立ち上がった。
リュウガ「待て。今乗り込んでも、海軍との全面戦争を引き起こすだけだ。」
ハヤテと同様に、すぐにでも助けに行きたい気持ちを抑え、リュウガは努めて冷静にハヤテを制した。
そして、ヒロインを助ける為の作戦を伝えた。