前編
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ヒロインに必要だと思う物を買い終え、一度荷物を船に置くと、夕食を取るために酒場に向かった。
その途中、ふと気になるものが売っていた。それを手に取って見ていると、ガラガラと大きな音を立てて馬車が走って来た。
一瞬殺気を感じ、リュウガが振り返る。
さっきまで隣にいたヒロインがいないーーー
リュウガ「おいっ、ヒロイン!?どこだっ!?」
大声でヒロインを探す。
嫌な予感しかしない。
殺気は馬車とすれ違う時に感じた。
誘拐されたのかーーー?
今までだって死を意識した瞬間は何度でもあった。
それでも海賊なのだから、どこで命を落としてもおかしくないという覚悟があった為、そんなに恐れはしなかった。
だが、今はどうだ?
ヒロインのことを考えるだけで手が震える。こんなに誰かを失うことが恐ろしいと感じたのは初めてだ。
???「おい、そこの兄ちゃん!あんたのツレならさっきの馬車に乗ってる奴が攫っていったぞ!」
リュウガ「なんだとっ!」
そこに立っていたのは、酒瓶を片手に真っ白な髭を蓄えた老人だった。
慌てて馬車を追いかけようとすると、老人が立ちはだかる。
リュウガ「おい!じいさん!教えてくれたのは有難いが、おれはヒロインを助けに行かなきゃなんねーんだよっ!そこをどけっ!」
老人「まぁ、慌てるでないよ、海賊王?」
リュウガ「!?」
「俺のことを知っているのか・・・?」
おじいさんはニヤリと笑いながら答えた。
老人「あぁ、知っているよ。お前のことも、弟のことも。本当に瓜二つだな。」
リュウガ「!?」
老人「まぁ、付いて来い。あの子はヤマトの子だろ?殺されはしないさ。むしろお姫様扱いされているかもな、ははっ」
リュウガは老人を睨み付け、ドスの効いた声で話した。
リュウガ「何故そんな事がわかる?そして弟を知っているだと?」
そんなリュウガを面白そうな目でチラッと見ると、老人は歩き出した。
リュウガは今すぐにでも馬車を追いかけたかったが、老人の言葉が気になり、しぶしぶ後ろから付いて行った。
その途中、ふと気になるものが売っていた。それを手に取って見ていると、ガラガラと大きな音を立てて馬車が走って来た。
一瞬殺気を感じ、リュウガが振り返る。
さっきまで隣にいたヒロインがいないーーー
リュウガ「おいっ、ヒロイン!?どこだっ!?」
大声でヒロインを探す。
嫌な予感しかしない。
殺気は馬車とすれ違う時に感じた。
誘拐されたのかーーー?
今までだって死を意識した瞬間は何度でもあった。
それでも海賊なのだから、どこで命を落としてもおかしくないという覚悟があった為、そんなに恐れはしなかった。
だが、今はどうだ?
ヒロインのことを考えるだけで手が震える。こんなに誰かを失うことが恐ろしいと感じたのは初めてだ。
???「おい、そこの兄ちゃん!あんたのツレならさっきの馬車に乗ってる奴が攫っていったぞ!」
リュウガ「なんだとっ!」
そこに立っていたのは、酒瓶を片手に真っ白な髭を蓄えた老人だった。
慌てて馬車を追いかけようとすると、老人が立ちはだかる。
リュウガ「おい!じいさん!教えてくれたのは有難いが、おれはヒロインを助けに行かなきゃなんねーんだよっ!そこをどけっ!」
老人「まぁ、慌てるでないよ、海賊王?」
リュウガ「!?」
「俺のことを知っているのか・・・?」
おじいさんはニヤリと笑いながら答えた。
老人「あぁ、知っているよ。お前のことも、弟のことも。本当に瓜二つだな。」
リュウガ「!?」
老人「まぁ、付いて来い。あの子はヤマトの子だろ?殺されはしないさ。むしろお姫様扱いされているかもな、ははっ」
リュウガは老人を睨み付け、ドスの効いた声で話した。
リュウガ「何故そんな事がわかる?そして弟を知っているだと?」
そんなリュウガを面白そうな目でチラッと見ると、老人は歩き出した。
リュウガは今すぐにでも馬車を追いかけたかったが、老人の言葉が気になり、しぶしぶ後ろから付いて行った。