Spaの街
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シリウス号は、とある町に停泊していた。
トワ「わぁ~賑やかなところですね。人が沢山いますっ!」
ナギ「ひさびさの陸だな。落ち着かねえ」
リュウガ「はっはっは!海も最高だが陸も最高だな!こっちもあっちも可愛い姉ちゃんがいっぱいじゃねえか」
ソウシ「さすが噂にきくスパの街だね。ここの薬湯はとっても身体に良くて有名らしいよ」
物資補給を兼ねて、私たちは近頃色んな国で話題になっているというスパの街に辿り着いた。
見渡す限り旅の疲れを癒しにきた老若男女でいっぱいになっている。
ハヤテ「ソウシさんは相変わらず健康志向っすね。フロなんてシャワーで充分じゃないっすか」
ソウシ「筋肉痛にもよく聞くらしいからハヤテも稽古の合間に浸かるといいよ。身体をほぐすことも強い肉体を作るのには欠かせないからね」
ハヤテ「そうっすね。ソウシさんがそう言うなら…」
シン「お前は脳みそごと浸かったほうがいいんじゃないか?」
ハヤテ「んだと?それはオレがバカだとでも言いたいのか?!シンこそ『性格がマシになる湯』とかを探したほうがいいんじゃねえのかよ」
シン「フン。それはバカなりに俺の性格に問題があると言い返したいのか。湯に浸かりすぎて短絡的な脳みそまでふやけないようにせいぜい注意するんだな」
ハヤテ「だから!!バカバカうっせえんだよ!」
●●「あの~…せっかくの温泉町ですし、ケンカはやめましょう?」
噛みつきそうな勢いのハヤテさんと、冷えた瞳で見下ろすシンさんを交互に見つめてから笑顔で提案してみる。
トワ「●●さん、何だか嬉しそうですね」
●●「うん。ヤマトには温泉が多いから懐かしいなぁって」
ソウシ「そうだね。ヤマトの温泉を真似た薬湯もあるみたいだしね。どこもいっぱいみたいだけど、ほら、入れそうなところを探そう」
ナギ「これだけ人が多けりゃ海賊だろうとバレなさそうだしな」
リュウガ「ああ。この街は海賊だろうが貴族だろうが役人だろうが湯の中では平等だっつう掟だからな。フロはどっちかっつーと苦手なんだが、湯上り美女と美味い酒が俺たちを待ってるぞ!」
シン「俺は入りませんよ」
トワ「えっ、せっかくなのに入らないんですか?オンセンって身体にいいらしいですよ?」
シン「薬湯だか何だか知らないが海賊が呑気に裸で湯に入ってられるか。大勢で同じ浴槽に浸かるのもごめんだ」
やっぱり…シンさんは人前で眼帯を取らないし、みんなでお風呂になんて入りたがらないよね。
ハヤテ「相変わらずぜんっぜん協調性っつーもんの欠片もねえヤツだな」
シン「何とでも言え。俺は街を歩いてお宝の情報でも集める」
淋しいけど、仕方ないのかな。
私もシンさんについていきたいけど…
せっかくだし温泉にも入ってみたい。
どうしよう。
シン「●●、お前も俺と来い」
ナギ「コイツだってせっかくのオンセンに入りたいんじゃないのか?」
シン「フン。●●の行動は俺が決める」
ハヤテ「シン、お前何でも勝手に決めてるとそのうち嫌われちまうぞ」
ハヤテさんが茶化したように言うとシンさんが不機嫌な顔で睨む。
シン「うるさい。関係ないヤツは口出しするな」
ハヤテ「関係ない、はねえだろ?!●●は確かにお前の恋人だが俺たちの仲間でもあるんだ。コイツもこんなにオンセンを楽しみにしてたんだし、俺たちと行動したっていいじゃねえかよ」
シン「…」
●●「わたしなら別に温泉に入らなくても全然かまいま…」
そう言いかけた時、
トワ「あ!あの向かいのお店、ヤマトっぽい造りだし他と比べてすいているみたいですよ」
トワ君が一軒の店を指さした。
入口の脇にビーナスとダビデ像が飾ってある趣は全然ヤマト風ではないけれど、<ゆ>とヤマトの言葉で書かれたのれんがかかっている。
ナギ「コンヨクって何だ?」
●●「こ、こんよく?!」
ナギさんの視線をたどって看板を見ると、そこには『コンヨクあり』と書かれていた。
ソウシ「コンヨクっていうのは男性と女性とが一緒に入れるお風呂らしいよ」
リュウガ「なにぃ?!ヤマトにはそんな楽しい風呂があるのか?!…●●、船長命令だ!シンがオンセン嫌いだろうと、せっかくのオンセンだしお前も俺たちと来い!」
●●「ええっ!船長命令ですかっ?!」
ど、どうしよう…。
トワ「じ、じゃあ●●さんも僕たちと一緒にお風呂に入るんですかっ?」
ハヤテ「だ、だめだろ!?そそそそれはダメだろ?!いくらガキくさいっつっても女だしっ」
トワ「でもコンヨクって一緒に入るものなんですよね?!」
ソウシ「コンヨクというのは男女かまわず湯に皆で入って交流を深めるものらしいけど…●●ちゃんが嫌なら無理に入ることはないからね。」
ナギ「………」
シン「……おい」
………皆の視線が、痛い。
特に、シンさんの思い切り不機嫌そうで何か言いたげな視線がグサグサと突き刺さってくる。
トワ「わぁ~賑やかなところですね。人が沢山いますっ!」
ナギ「ひさびさの陸だな。落ち着かねえ」
リュウガ「はっはっは!海も最高だが陸も最高だな!こっちもあっちも可愛い姉ちゃんがいっぱいじゃねえか」
ソウシ「さすが噂にきくスパの街だね。ここの薬湯はとっても身体に良くて有名らしいよ」
物資補給を兼ねて、私たちは近頃色んな国で話題になっているというスパの街に辿り着いた。
見渡す限り旅の疲れを癒しにきた老若男女でいっぱいになっている。
ハヤテ「ソウシさんは相変わらず健康志向っすね。フロなんてシャワーで充分じゃないっすか」
ソウシ「筋肉痛にもよく聞くらしいからハヤテも稽古の合間に浸かるといいよ。身体をほぐすことも強い肉体を作るのには欠かせないからね」
ハヤテ「そうっすね。ソウシさんがそう言うなら…」
シン「お前は脳みそごと浸かったほうがいいんじゃないか?」
ハヤテ「んだと?それはオレがバカだとでも言いたいのか?!シンこそ『性格がマシになる湯』とかを探したほうがいいんじゃねえのかよ」
シン「フン。それはバカなりに俺の性格に問題があると言い返したいのか。湯に浸かりすぎて短絡的な脳みそまでふやけないようにせいぜい注意するんだな」
ハヤテ「だから!!バカバカうっせえんだよ!」
●●「あの~…せっかくの温泉町ですし、ケンカはやめましょう?」
噛みつきそうな勢いのハヤテさんと、冷えた瞳で見下ろすシンさんを交互に見つめてから笑顔で提案してみる。
トワ「●●さん、何だか嬉しそうですね」
●●「うん。ヤマトには温泉が多いから懐かしいなぁって」
ソウシ「そうだね。ヤマトの温泉を真似た薬湯もあるみたいだしね。どこもいっぱいみたいだけど、ほら、入れそうなところを探そう」
ナギ「これだけ人が多けりゃ海賊だろうとバレなさそうだしな」
リュウガ「ああ。この街は海賊だろうが貴族だろうが役人だろうが湯の中では平等だっつう掟だからな。フロはどっちかっつーと苦手なんだが、湯上り美女と美味い酒が俺たちを待ってるぞ!」
シン「俺は入りませんよ」
トワ「えっ、せっかくなのに入らないんですか?オンセンって身体にいいらしいですよ?」
シン「薬湯だか何だか知らないが海賊が呑気に裸で湯に入ってられるか。大勢で同じ浴槽に浸かるのもごめんだ」
やっぱり…シンさんは人前で眼帯を取らないし、みんなでお風呂になんて入りたがらないよね。
ハヤテ「相変わらずぜんっぜん協調性っつーもんの欠片もねえヤツだな」
シン「何とでも言え。俺は街を歩いてお宝の情報でも集める」
淋しいけど、仕方ないのかな。
私もシンさんについていきたいけど…
せっかくだし温泉にも入ってみたい。
どうしよう。
シン「●●、お前も俺と来い」
ナギ「コイツだってせっかくのオンセンに入りたいんじゃないのか?」
シン「フン。●●の行動は俺が決める」
ハヤテ「シン、お前何でも勝手に決めてるとそのうち嫌われちまうぞ」
ハヤテさんが茶化したように言うとシンさんが不機嫌な顔で睨む。
シン「うるさい。関係ないヤツは口出しするな」
ハヤテ「関係ない、はねえだろ?!●●は確かにお前の恋人だが俺たちの仲間でもあるんだ。コイツもこんなにオンセンを楽しみにしてたんだし、俺たちと行動したっていいじゃねえかよ」
シン「…」
●●「わたしなら別に温泉に入らなくても全然かまいま…」
そう言いかけた時、
トワ「あ!あの向かいのお店、ヤマトっぽい造りだし他と比べてすいているみたいですよ」
トワ君が一軒の店を指さした。
入口の脇にビーナスとダビデ像が飾ってある趣は全然ヤマト風ではないけれど、<ゆ>とヤマトの言葉で書かれたのれんがかかっている。
ナギ「コンヨクって何だ?」
●●「こ、こんよく?!」
ナギさんの視線をたどって看板を見ると、そこには『コンヨクあり』と書かれていた。
ソウシ「コンヨクっていうのは男性と女性とが一緒に入れるお風呂らしいよ」
リュウガ「なにぃ?!ヤマトにはそんな楽しい風呂があるのか?!…●●、船長命令だ!シンがオンセン嫌いだろうと、せっかくのオンセンだしお前も俺たちと来い!」
●●「ええっ!船長命令ですかっ?!」
ど、どうしよう…。
トワ「じ、じゃあ●●さんも僕たちと一緒にお風呂に入るんですかっ?」
ハヤテ「だ、だめだろ!?そそそそれはダメだろ?!いくらガキくさいっつっても女だしっ」
トワ「でもコンヨクって一緒に入るものなんですよね?!」
ソウシ「コンヨクというのは男女かまわず湯に皆で入って交流を深めるものらしいけど…●●ちゃんが嫌なら無理に入ることはないからね。」
ナギ「………」
シン「……おい」
………皆の視線が、痛い。
特に、シンさんの思い切り不機嫌そうで何か言いたげな視線がグサグサと突き刺さってくる。
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