SIRIUS.BOEKI
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「っこれは…ぽるしぇっ?!すっごいピカピカなんですけどっ!」
「普通だろ」
「このピカピカさはシンさんっぽいです!ひゃー!乗っていいんですか…」
「どーゆー意味だ。いいからさっさと乗れ」
「お、おじゃましますっ!」
いちいちうるさいヤツだ、と思いつつ、彼女が乗り込むと同時に車を走らせる。
「何をキョロキョロしてるんだ」
「いえっこんな高価そうな車に乗るの初めてで落ち着かなくて…靴は脱いだ方が良かったんですかね?それにシートがふかふかしてどうしていいか…」
「フン。普通にしていろ。911ターボSガブリオレ、100km/h加速タイムはわずか2.7秒、最高速度330km/h、先進のポルシェ・ドッペルクップルングを搭載した俊敏でダイナミックなマシンだ」
「シンさん、車好きなんですか?」
「俺は乗り物にはこだわる。コイツとは長い付き合いなんだ。多彩にして濃厚なターボエンジン。デザイン、性能、どれも俺好みだからな。って、おい、なぜ笑ってる」
「だって、一生懸命話すシンさんが何だか子供みたいで、本当に好きなんだなぁって思って可愛…いえ。何でもないです」
…チッ。
「そういえばシンさんは今どこに住んでるんですか?海外暮らしが長かったんですよね?」
「俺は帰国してからホテル暮らしだ」
「えっ!」
「べつに寝る場所はどこでもいい。それに、こっちで立ち上げのプロジェクトさえ落ち着けば、また海外に行くことになるだろうしな」
本社での新たな開発の為に帰国しているが、軌道に乗れば、また新しいプロジェクトがあるところへと行くことになる。
だから家を持つつもりはないし、ナギに言われた通り、女に対しても特別な感情も執着も持ったことなど無い。
仕事の合間に気が向けば適度に割り切って遊んで、くらいが丁度いい。
深いところに踏み込まれてペースを乱されるのは好きじゃない。
鬱陶しいとすら思う―
「どうした?黙り込んで」
●●は突然俯いたまましゃべらなくなった。
「いえっ…シンさん、またいつか海外に行っちゃうんだなぁと思って」
無防備に話す姿を見ていると、何故か俺の中で不思議な感情が頭をもたげる。
「淋しいと思う、とか言うつもりか?」
「そりゃあ淋しいと思いますよ。最初は性格わる…いえ、怖い人だなと思いましたけど、まだ数週間とはいえシンさんと最近はずっと一緒で、ようやく少し仲良くなれてきたのかなって思いますし」
男と車の中で二人きりという状況をわかっていないガキっぽさに、俺は少しイラつきを覚えて、海岸沿いを走らせていた車を路肩に止めた。
「あれ?どうしたんですか?」
彼女はキョトンとした表情で俺を見つめる。
「仲良く、か。どれほど仲良くなったっていうのか教えて欲しいもんだな」
俺の低い声に、彼女は身を強張らせる。
「気を悪くしたらごめんなさい。だって最初に比べたらシンさん色々話してくれるようになったし、厳しいけど凄く大変な仕事をしてるんだって知れるようになったし、印象が変わったっていうか、近づけたのかなって勝手に思ってて…」
俺は黙ったまま助手席のヘッドレストに腕を回し、●●に顔を近づけた。
「えっ!あ、あのっ?
…っん…ん」
戸惑う暇すら与えずに、唇を奪う。
「…っシ…ンさッ…」
紐解くように優しく重ねる余裕もなく、舌をねじ込んだ。
「んんっ~~……!!」
ドンッ、と胸を突き飛ばされて、ようやく離された唇に、彼女は手の平をあてた。
「な、なにするんですかっ」
「何って、キスだ。まさか、したことないとは言わねーよな」
「そ、そういう問題じゃないですっ」
「じゃあどういう問題だ?仲良くなりたいと言ったのはお前だろう?」
●●は下唇をぎゅっと噛んでから、苦しそうな顔をした。
「何だ。こーゆーのを望んでるんじゃないのか?」
そして―
パチンッ
と、俺の頬を叩いて、
「送っていただいてありがとうございましたっ!駅が近いので後は電車で帰りますっ!」
そう言って、車を降りて走って行った。
「普通だろ」
「このピカピカさはシンさんっぽいです!ひゃー!乗っていいんですか…」
「どーゆー意味だ。いいからさっさと乗れ」
「お、おじゃましますっ!」
いちいちうるさいヤツだ、と思いつつ、彼女が乗り込むと同時に車を走らせる。
「何をキョロキョロしてるんだ」
「いえっこんな高価そうな車に乗るの初めてで落ち着かなくて…靴は脱いだ方が良かったんですかね?それにシートがふかふかしてどうしていいか…」
「フン。普通にしていろ。911ターボSガブリオレ、100km/h加速タイムはわずか2.7秒、最高速度330km/h、先進のポルシェ・ドッペルクップルングを搭載した俊敏でダイナミックなマシンだ」
「シンさん、車好きなんですか?」
「俺は乗り物にはこだわる。コイツとは長い付き合いなんだ。多彩にして濃厚なターボエンジン。デザイン、性能、どれも俺好みだからな。って、おい、なぜ笑ってる」
「だって、一生懸命話すシンさんが何だか子供みたいで、本当に好きなんだなぁって思って可愛…いえ。何でもないです」
…チッ。
「そういえばシンさんは今どこに住んでるんですか?海外暮らしが長かったんですよね?」
「俺は帰国してからホテル暮らしだ」
「えっ!」
「べつに寝る場所はどこでもいい。それに、こっちで立ち上げのプロジェクトさえ落ち着けば、また海外に行くことになるだろうしな」
本社での新たな開発の為に帰国しているが、軌道に乗れば、また新しいプロジェクトがあるところへと行くことになる。
だから家を持つつもりはないし、ナギに言われた通り、女に対しても特別な感情も執着も持ったことなど無い。
仕事の合間に気が向けば適度に割り切って遊んで、くらいが丁度いい。
深いところに踏み込まれてペースを乱されるのは好きじゃない。
鬱陶しいとすら思う―
「どうした?黙り込んで」
●●は突然俯いたまましゃべらなくなった。
「いえっ…シンさん、またいつか海外に行っちゃうんだなぁと思って」
無防備に話す姿を見ていると、何故か俺の中で不思議な感情が頭をもたげる。
「淋しいと思う、とか言うつもりか?」
「そりゃあ淋しいと思いますよ。最初は性格わる…いえ、怖い人だなと思いましたけど、まだ数週間とはいえシンさんと最近はずっと一緒で、ようやく少し仲良くなれてきたのかなって思いますし」
男と車の中で二人きりという状況をわかっていないガキっぽさに、俺は少しイラつきを覚えて、海岸沿いを走らせていた車を路肩に止めた。
「あれ?どうしたんですか?」
彼女はキョトンとした表情で俺を見つめる。
「仲良く、か。どれほど仲良くなったっていうのか教えて欲しいもんだな」
俺の低い声に、彼女は身を強張らせる。
「気を悪くしたらごめんなさい。だって最初に比べたらシンさん色々話してくれるようになったし、厳しいけど凄く大変な仕事をしてるんだって知れるようになったし、印象が変わったっていうか、近づけたのかなって勝手に思ってて…」
俺は黙ったまま助手席のヘッドレストに腕を回し、●●に顔を近づけた。
「えっ!あ、あのっ?
…っん…ん」
戸惑う暇すら与えずに、唇を奪う。
「…っシ…ンさッ…」
紐解くように優しく重ねる余裕もなく、舌をねじ込んだ。
「んんっ~~……!!」
ドンッ、と胸を突き飛ばされて、ようやく離された唇に、彼女は手の平をあてた。
「な、なにするんですかっ」
「何って、キスだ。まさか、したことないとは言わねーよな」
「そ、そういう問題じゃないですっ」
「じゃあどういう問題だ?仲良くなりたいと言ったのはお前だろう?」
●●は下唇をぎゅっと噛んでから、苦しそうな顔をした。
「何だ。こーゆーのを望んでるんじゃないのか?」
そして―
パチンッ
と、俺の頬を叩いて、
「送っていただいてありがとうございましたっ!駅が近いので後は電車で帰りますっ!」
そう言って、車を降りて走って行った。