tukimi
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注※中身入れ替わってます※ハヤテ⇒シン、シン⇒ソウシ、ソウシ⇒ナギ、ナギ⇒ハヤテ※
「げっ!また面倒くせーのが揃って登場だな」
ナギさんがロイ船長とファジーさんを見て思い切り嫌そうな顔をした。
「よりによって今夜は…だめなんですぅ!か、帰って下さい!!」
トワ君がロイ船長に塩を撒きはじめた。
「お、おい!見習い!!何するんだ!!くそぅ…リュウガ!お前の船員は客人に対してのもてなし方の教育がなってないぞ!!」
「はっはっは!トワ、いいぞ!もっと塩撒いとけ」
酔った船長は上機嫌でお酒を飲み続けている。
「よせトワ」
ソウシさんがトワ君を止めた。
「お!センセーはやっぱり優しいな!」
「塩が勿体ない」
「なっ…センセーまでヒドイ…っ」
突然、ドスッとロイ船長の足元に剣が突き刺さる。
「うげっあぶねえ!おい眼帯っ!!…じゃねえ、アレ?」
「チッ、外したか」
剣を投げたハヤテさんが舌打ちをする。
「何だ、野ザル剣士か。死角から容赦なくこんなモン投げつけてくるのは性悪航海士かと思ったが」
「シ…じゃねえ、ハヤテ。サバイバルナイフじゃねーんだから無茶な投げ方すんなよな。オレの…じゃなく!お前の剣を丁重に扱えよ」
ナギさんがハヤテさんが投げた剣の方を心配そうに見た。
「オレより剣の心配か!?」
「当たりまえだろ。なんでテメーの心配なんてしなきゃならねーんだよ」
ナギさんが言い返すと、ハヤテさんは嫌そうな顔でロイ船長を見る。
「ロイが避けなければ問題なかったんだがな」
「避けるだろう、フツ―!」
ロイ船長がすかさず突っ込む。
「投げ方だけで見抜くとは…ロイ船長、侮れないですね…」
トワ君が呟いた。
「そーだろうそーだろう。オレは侮れない男だ」
「フン。意味わかってンのか」
剣を抜いた後、ハヤテさんは掌を見つめ嫌そうな顔をして――
「ナイフは得意な方だがやはり感覚が違うとどうも調子が出ねえな」
「ん?野ザル剣士は腹の調子でも悪いのか?」
ロイ船長は首をかしげた。
「おいロイ。それより、客ってンなら土産でも持ってきたのか?」
リュウガ船長が声をかけると、ロイ船長はしっぽを振った犬みたいに嬉しそうに団子を取り出した。
「おう!ロイ様お手製ツキミ団子だ!」
「マジでいらねー。とっととソレ持って帰れよ!変な団子は間に合ってる」
ナギさんがロイ船長に言い放つ。
「お?コックがしゃしゃり出てくるとは珍しい。変な団子とは失礼だな。さては料理上手な俺に嫉妬か?」
「いや。ナ…じゃねえ、嫉妬する理由もねーな。俺の方が腕が良い」
「ソウシさまぁ!!!アタイとロマンチックなツキミの夜を過ごそうじゃないか!」
ファジーさんがソウシさんの側にすり寄って行くと、
「来るな」
ソウシさんは後ずさりをする。
ファジーさんが抱きつこうとして、
「寄るな!」
ソウシさんは寸でのところで横に避けた。
「何だいソウシ様。いつもなら笑顔でアタイを受け止めてくれるってのに、どうして今夜はそんなに他人行儀なんだい!まぁ、そんな女慣れしてないカンジのソウシ様にもトキメクけどね!」
甲板の端まで後退していくソウシさんを追っていたファジーさんは、二人をじっと見ていたシンさんにふと視線を止める。
「シン様、アタイとソウシ様の情熱的なカンケイにジェラシーを感じてるんだね!」
ファジーさんが今度はシンさんに詰め寄った。
あれは…じ、情熱的なカンケイ…?
なのかな…
「アタイは恋多き罪な女だけどさ…でもモチロン!シン様とのことも本気だから安心していいよ!」
ファジーさんがシンさんにしな垂れかかると―――シンさんはいつもみたいに避けることはなく、突然ファジーさんの耳元に唇を寄せた。
「そうか…ありがとう」
シンさんの凄艶な微笑みがファジーさんを襲う。
「ぷしゅー!!」
大きな音がして、ファジーさんはその場に倒れ込んでしまった。
「うわ!変な音出してこいつ倒れたぞ」
ナギさんがファジーさんに駆け寄る。
「おい、一体何したんだ?…シン」
ハヤテさんが近付いてきて、不機嫌そうな顔になる。
「何って別にたいしたことはしてないが…再現してみようか?」
ぐいっ
「きゃっ…」
シンさんの腕に引き寄せられて、髪を掻き上げられ、露わになった耳たぶに唇が触れる。
「こうやって、ありがとうってお礼を言っただけだよ」
囁かれると、お酒の混じった熱い吐息が首筋にかかって力が抜けそう…
「「おい!!!」」
ハヤテさんとナギさんがシンさんを両側から引っ張り、私から引き離した。
よく聞き取れないけれど、二人でシンさんの両脇を抱えながら何かボソボソと話しているみたい。
「やべーぞシン。ドクターが暴走してる」
「ああ。マズイ混ざり方をしたようだ。団子と酒の組み合わせがドクターには合わなかったようだな」
「ドS18禁に天然タラシが混ざるとこうなっちまうのかよ。船の上で犠牲者が少なくて良かったが、これ以上は放送事故必至だろ」
「おい、どういう意味だ。18禁は船長だろ」
「いや、シンはじゅーぶんヤラシイ顔してるだろ。ムッツリらしーし」
「ふざけるな。どの辺がムッツリだ。ゆるみがねーヤラシイ顔はお前の方だろう」
「なんだと?今スグ目の前で見てるけどなぁ!俺はどっちかっつーと屈強で精悍な海賊の顔だっつの」
「馬鹿言え。何が屈強な海賊顔だ。どっかのアホ王子みてーな面して…っておい、そんな事言い合ってる場合じゃねえだろ」
「…ああ。くそっ。一晩は外にいなきゃならねーし隔離もできねえし、あー!どうすりゃいいんだ」
「どうもこうも肝心の本人は半分眠っちまってるし甲板の端に置いておくぞ」
「さすがシン…自分の体でも容赦なしだな」
「当然だ。これ以上俺の身体で好き勝手されてたまるか」
「まぁ…実際ソウシさんだと思うと手荒なことはしづれーけど月光が当たる場所に隔離だ。仕方ねえな」
あれ…?
ナギさんとハヤテさんが両脇からシンさんを抱えたまま甲板の端に寝かせ、樽でその周りを囲う。…シンさん、大丈夫なのかな…??
「チッ。しかしファジーのやつ、大の字で寝やがって邪魔だな」
ハヤテさんがファジーさんを起した瞬間、ファジーさんがカッと目覚めた。
ハヤテさんを見るなり、
「なっ、何だい!!野ザルかい!アタイはシン様かソウシ様にキスで目覚めさせられるはずの眠り姫だったってのにアンタみたいなオコチャマはお呼びじゃないんだよ!」
ハヤテさんが驚いたように目を見開く。
「クックッ…そうか。起したのがオレで悪かったな」
そしておかしそうに笑ったあと、納得したように頷いた。
「そ、そうさ!アンタなんて眼中にないんだからね!くっ…クールに笑ったってっ、え?ちょっとシン様に似てる?!なんて錯覚しないんだからね!」
ファジーさんが赤くなりながら怒鳴る。
「真珠ちゃん!良い夜だな。夜空に煌々と光るあの月はまるで真珠ちゃんの肌のようだ。神々しく艶めかしく…美しい」
ぼうっと皆のやり取りを見ていると、突然ロイ船長が手の甲を取って口付けてくる。
「きゃっ!やめてください!」
慌てて手を引っ込めると、ソウシさんがいつしか隣に来ていて、
「くせえ」
と呟く。
ロイ船長が慌てた様子で自分の身体を嗅いだ。
「オレは綺麗好きだし、ここへ来る前もちゃんと風呂に入って来たぞ!服も毎日洗濯してるし、匂うなんてそんなはずは無い!」
「そういう意味じゃねー。まどろっこしいセリフがムズ痒い」
「せ、先生!先生に否定されるなんて…!」
ソウシさんをモテ師匠と仰ぐロイ船長は、気障なセリフを駄目出しされてショックを受けたみたい。
「先生、何だかいつもと違うな。おお!そうか!いつもと違う自分で攻める!時にはギャップも大事だってことだな」
別に攻めなくてもいいんですけど…。
「ということでリュウガ!決闘だ!今夜のオレはコメディアンじゃないぞ!」
ええ?!決闘?!どうしてそうなるの?!
「お、酒がきれそうだぞ。ロイ、お前のとこの酒樽を全部賭けてって話なら乗ってやる」
「いいだろう。今夜のオレは一味違う。風雅な夜に無粋な決闘はしない。コレで勝負だ!」
どこから取り出されたのか、囲碁セットが拡げられる。
「手の広さや変化の激しさ、あらゆる戦い方が出来る大人の勝負法だ」
「いいだろう!受けてたつ」
え?船長…囲碁のルールなんて知ってるのかな…。
パチンパチンと音が響き、月夜の甲板で対局が始まってしまう。
船長同士がいきなり碁盤を囲み始めた隣で、ソウシさんが立ちあがった。
「酒とツマミを取ってくる」
すかさずファジーさんが後を追った。
「ソウシ様ぁ~!アタイも手伝うよ!」
「…いや、いい」
「そんなこと言わずにさ。酒樽を運ぶのは得意だからね」
「…わかった。運んでくれ」
「オーケー、ダーリン!」
「ダーリンはやめろ」
「ラジャー!ハニー!」
「ハニーもだ」
「ソウシ様ってばテレちゃって」
「照れてねえ。気色悪い呼び方をするな」
「うーん。無骨ワイルドなソウシ様も新鮮だねえ!」
仏頂面のソウシさんの隣でファジーさんは上機嫌みたい。
あっちもすごく、
珍しいやり取りかも…。
「げっ!また面倒くせーのが揃って登場だな」
ナギさんがロイ船長とファジーさんを見て思い切り嫌そうな顔をした。
「よりによって今夜は…だめなんですぅ!か、帰って下さい!!」
トワ君がロイ船長に塩を撒きはじめた。
「お、おい!見習い!!何するんだ!!くそぅ…リュウガ!お前の船員は客人に対してのもてなし方の教育がなってないぞ!!」
「はっはっは!トワ、いいぞ!もっと塩撒いとけ」
酔った船長は上機嫌でお酒を飲み続けている。
「よせトワ」
ソウシさんがトワ君を止めた。
「お!センセーはやっぱり優しいな!」
「塩が勿体ない」
「なっ…センセーまでヒドイ…っ」
突然、ドスッとロイ船長の足元に剣が突き刺さる。
「うげっあぶねえ!おい眼帯っ!!…じゃねえ、アレ?」
「チッ、外したか」
剣を投げたハヤテさんが舌打ちをする。
「何だ、野ザル剣士か。死角から容赦なくこんなモン投げつけてくるのは性悪航海士かと思ったが」
「シ…じゃねえ、ハヤテ。サバイバルナイフじゃねーんだから無茶な投げ方すんなよな。オレの…じゃなく!お前の剣を丁重に扱えよ」
ナギさんがハヤテさんが投げた剣の方を心配そうに見た。
「オレより剣の心配か!?」
「当たりまえだろ。なんでテメーの心配なんてしなきゃならねーんだよ」
ナギさんが言い返すと、ハヤテさんは嫌そうな顔でロイ船長を見る。
「ロイが避けなければ問題なかったんだがな」
「避けるだろう、フツ―!」
ロイ船長がすかさず突っ込む。
「投げ方だけで見抜くとは…ロイ船長、侮れないですね…」
トワ君が呟いた。
「そーだろうそーだろう。オレは侮れない男だ」
「フン。意味わかってンのか」
剣を抜いた後、ハヤテさんは掌を見つめ嫌そうな顔をして――
「ナイフは得意な方だがやはり感覚が違うとどうも調子が出ねえな」
「ん?野ザル剣士は腹の調子でも悪いのか?」
ロイ船長は首をかしげた。
「おいロイ。それより、客ってンなら土産でも持ってきたのか?」
リュウガ船長が声をかけると、ロイ船長はしっぽを振った犬みたいに嬉しそうに団子を取り出した。
「おう!ロイ様お手製ツキミ団子だ!」
「マジでいらねー。とっととソレ持って帰れよ!変な団子は間に合ってる」
ナギさんがロイ船長に言い放つ。
「お?コックがしゃしゃり出てくるとは珍しい。変な団子とは失礼だな。さては料理上手な俺に嫉妬か?」
「いや。ナ…じゃねえ、嫉妬する理由もねーな。俺の方が腕が良い」
「ソウシさまぁ!!!アタイとロマンチックなツキミの夜を過ごそうじゃないか!」
ファジーさんがソウシさんの側にすり寄って行くと、
「来るな」
ソウシさんは後ずさりをする。
ファジーさんが抱きつこうとして、
「寄るな!」
ソウシさんは寸でのところで横に避けた。
「何だいソウシ様。いつもなら笑顔でアタイを受け止めてくれるってのに、どうして今夜はそんなに他人行儀なんだい!まぁ、そんな女慣れしてないカンジのソウシ様にもトキメクけどね!」
甲板の端まで後退していくソウシさんを追っていたファジーさんは、二人をじっと見ていたシンさんにふと視線を止める。
「シン様、アタイとソウシ様の情熱的なカンケイにジェラシーを感じてるんだね!」
ファジーさんが今度はシンさんに詰め寄った。
あれは…じ、情熱的なカンケイ…?
なのかな…
「アタイは恋多き罪な女だけどさ…でもモチロン!シン様とのことも本気だから安心していいよ!」
ファジーさんがシンさんにしな垂れかかると―――シンさんはいつもみたいに避けることはなく、突然ファジーさんの耳元に唇を寄せた。
「そうか…ありがとう」
シンさんの凄艶な微笑みがファジーさんを襲う。
「ぷしゅー!!」
大きな音がして、ファジーさんはその場に倒れ込んでしまった。
「うわ!変な音出してこいつ倒れたぞ」
ナギさんがファジーさんに駆け寄る。
「おい、一体何したんだ?…シン」
ハヤテさんが近付いてきて、不機嫌そうな顔になる。
「何って別にたいしたことはしてないが…再現してみようか?」
ぐいっ
「きゃっ…」
シンさんの腕に引き寄せられて、髪を掻き上げられ、露わになった耳たぶに唇が触れる。
「こうやって、ありがとうってお礼を言っただけだよ」
囁かれると、お酒の混じった熱い吐息が首筋にかかって力が抜けそう…
「「おい!!!」」
ハヤテさんとナギさんがシンさんを両側から引っ張り、私から引き離した。
よく聞き取れないけれど、二人でシンさんの両脇を抱えながら何かボソボソと話しているみたい。
「やべーぞシン。ドクターが暴走してる」
「ああ。マズイ混ざり方をしたようだ。団子と酒の組み合わせがドクターには合わなかったようだな」
「ドS18禁に天然タラシが混ざるとこうなっちまうのかよ。船の上で犠牲者が少なくて良かったが、これ以上は放送事故必至だろ」
「おい、どういう意味だ。18禁は船長だろ」
「いや、シンはじゅーぶんヤラシイ顔してるだろ。ムッツリらしーし」
「ふざけるな。どの辺がムッツリだ。ゆるみがねーヤラシイ顔はお前の方だろう」
「なんだと?今スグ目の前で見てるけどなぁ!俺はどっちかっつーと屈強で精悍な海賊の顔だっつの」
「馬鹿言え。何が屈強な海賊顔だ。どっかのアホ王子みてーな面して…っておい、そんな事言い合ってる場合じゃねえだろ」
「…ああ。くそっ。一晩は外にいなきゃならねーし隔離もできねえし、あー!どうすりゃいいんだ」
「どうもこうも肝心の本人は半分眠っちまってるし甲板の端に置いておくぞ」
「さすがシン…自分の体でも容赦なしだな」
「当然だ。これ以上俺の身体で好き勝手されてたまるか」
「まぁ…実際ソウシさんだと思うと手荒なことはしづれーけど月光が当たる場所に隔離だ。仕方ねえな」
あれ…?
ナギさんとハヤテさんが両脇からシンさんを抱えたまま甲板の端に寝かせ、樽でその周りを囲う。…シンさん、大丈夫なのかな…??
「チッ。しかしファジーのやつ、大の字で寝やがって邪魔だな」
ハヤテさんがファジーさんを起した瞬間、ファジーさんがカッと目覚めた。
ハヤテさんを見るなり、
「なっ、何だい!!野ザルかい!アタイはシン様かソウシ様にキスで目覚めさせられるはずの眠り姫だったってのにアンタみたいなオコチャマはお呼びじゃないんだよ!」
ハヤテさんが驚いたように目を見開く。
「クックッ…そうか。起したのがオレで悪かったな」
そしておかしそうに笑ったあと、納得したように頷いた。
「そ、そうさ!アンタなんて眼中にないんだからね!くっ…クールに笑ったってっ、え?ちょっとシン様に似てる?!なんて錯覚しないんだからね!」
ファジーさんが赤くなりながら怒鳴る。
「真珠ちゃん!良い夜だな。夜空に煌々と光るあの月はまるで真珠ちゃんの肌のようだ。神々しく艶めかしく…美しい」
ぼうっと皆のやり取りを見ていると、突然ロイ船長が手の甲を取って口付けてくる。
「きゃっ!やめてください!」
慌てて手を引っ込めると、ソウシさんがいつしか隣に来ていて、
「くせえ」
と呟く。
ロイ船長が慌てた様子で自分の身体を嗅いだ。
「オレは綺麗好きだし、ここへ来る前もちゃんと風呂に入って来たぞ!服も毎日洗濯してるし、匂うなんてそんなはずは無い!」
「そういう意味じゃねー。まどろっこしいセリフがムズ痒い」
「せ、先生!先生に否定されるなんて…!」
ソウシさんをモテ師匠と仰ぐロイ船長は、気障なセリフを駄目出しされてショックを受けたみたい。
「先生、何だかいつもと違うな。おお!そうか!いつもと違う自分で攻める!時にはギャップも大事だってことだな」
別に攻めなくてもいいんですけど…。
「ということでリュウガ!決闘だ!今夜のオレはコメディアンじゃないぞ!」
ええ?!決闘?!どうしてそうなるの?!
「お、酒がきれそうだぞ。ロイ、お前のとこの酒樽を全部賭けてって話なら乗ってやる」
「いいだろう。今夜のオレは一味違う。風雅な夜に無粋な決闘はしない。コレで勝負だ!」
どこから取り出されたのか、囲碁セットが拡げられる。
「手の広さや変化の激しさ、あらゆる戦い方が出来る大人の勝負法だ」
「いいだろう!受けてたつ」
え?船長…囲碁のルールなんて知ってるのかな…。
パチンパチンと音が響き、月夜の甲板で対局が始まってしまう。
船長同士がいきなり碁盤を囲み始めた隣で、ソウシさんが立ちあがった。
「酒とツマミを取ってくる」
すかさずファジーさんが後を追った。
「ソウシ様ぁ~!アタイも手伝うよ!」
「…いや、いい」
「そんなこと言わずにさ。酒樽を運ぶのは得意だからね」
「…わかった。運んでくれ」
「オーケー、ダーリン!」
「ダーリンはやめろ」
「ラジャー!ハニー!」
「ハニーもだ」
「ソウシ様ってばテレちゃって」
「照れてねえ。気色悪い呼び方をするな」
「うーん。無骨ワイルドなソウシ様も新鮮だねえ!」
仏頂面のソウシさんの隣でファジーさんは上機嫌みたい。
あっちもすごく、
珍しいやり取りかも…。
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