tukimi
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「シンさん…で」
おそるおそる言うと、
目があったシンさんは当然だと言わんばかりに丸薬を手に取った。
「待てよシン!それ飲んだらすぐコイツとキス…つか俺の身体がコイツと…」
ハヤテさん(見た目ナギさん)がブツブツと呟いた。
「だから何だ。さっさと終わらせる方がいいだろう」
…そ、そりゃあシンさんにとって私とキスなんて、
シンさんにとっては何でもない事かもしれないけど。
さっさととか、そんな言い方ないじゃないですかぁ!
「もしかして初めてかもしれねーだろ?まぁ雰囲気くらいは作ってやれ」
船長ががははと笑う。
笑いごとじゃない~!
シンさんはじいっとこっちを見た。
なんで俺がそんな面倒なこと、と言わんばかりにジロッと睨まれる。
えーん。
これ、絶対キスとかする雰囲気じゃない…
「●●、こっちにこい」
「へ?」
「ぼさっとするな。俺が呼んだら3秒以内に来い」
「そんな無茶苦茶なっ」
おそるおそる近づく。
何でキスするのにこんな恐怖を味わいつつ近づいてるんだろう…
シンさんはガリッと丸薬を噛み砕き飲みこむ。
「えっ!もう飲んだんですか!?まだ心の準備がっ」
「お前の準備とやらを呑気に待って魂が定着したら困る」
「うう…」
シンさんなんだけどハヤテさんの顔が近づく。
「お前からしなきゃ意味がねーんだろ」
唇が触れそうな距離で瞳がぶつかった。
「ちゃんと俺を満足させるキスをしろよ」
「そんなのむりっ」
「フン…無理かどうか、する前から諦めるのか?」
ハヤテさんの顔なのにシンさんに見えてきた。
いつもの意地悪で容赦なくて優しいシンさんに―
不思議。引き寄せられるように唇を重ねる。
「っん」
触れた瞬間唇を甘く噛まれて、
身体じゅうが蕩けるかのように周りを感じれなくなる。
五感の全てが唇に集約されたみたい。
シンさんのお香のかおりが安心させるかのように包んでくれる。
「ふ…」
ぼうっとしたまま唇が離れる。
「戻ったようだな」
シンさんの凛とした声が響き、意識がはっきりしてきた。
入れ替わっていた他の皆は倒れていて、目隠しされたアンジュちゃんと他のみんなは魅入るように私達を見つめていた。
「本当にコイツらも戻るんだろうな?」
シンさんが師匠さんに訊ねる。
「ええ。すこし時間がかかりますがちゃんと戻れるでしょう。別室で待ちましょう」
リュナさん、船長、アンジュちゃんは師匠さんの後に続いて部屋を出ていく。
「どうした?ぼーっとマヌケな顔して」
二人きりになってシンさんに声をかけられて初めて、
自分がぼーっとしていたことに気付く。
「もっとしてほしい…」
本音を覗かれたみたいなシンさんの言葉にドキンと心臓が警鐘を鳴らす。
「って顔だな。やらしーヤツだ」
「ちちちちがっ!」
「へえ、違うのか?」
「っそ、そりゃあシンさんにとっては大した事ないかもしれませんけど!私にとってはっ…必死で…」
今になって、ぽろりと涙が頬を伝った。
それは安堵からきた涙だった。
「大した事ないかどうか、教えてやろうか?」
「え?どういう…んんっ」
もう一度、蕩けるようなキスが唐突に訪れる。
「もっと…舌を出せ」
「や…」
絡まるように撫でられると思考能力が停止してしまって、
身体が独りでに反応してしまう。
シンさんのことをもっと知りたい、もっと教えて欲しいって――
「今はここまでだ。お前のそーゆー所を他のヤツに見せてやるのは勿体ないからな」
「…そーゆー?」
「俺にしか引き出せない所だ」
自信たっぷりにシンさんは言う。
息継ぎすら慣れないのに、このキスの為に自分は存在しているんじゃないかと思う程、求められているのが解る。
それはとても饒舌でとても情熱的なキス。
「もしシンさん以外を選んだら…どうしました?」
照れ臭くなって思わずたずねる。
ヤキモチとか妬いてくれたのかな?
シンさんがヤキモチって想像つかないけど…
「お前が俺以外を選ぶわけがない」
「う…わ、わかんないですよ?!」
くいっと顎を持ち上げられて、シンさんの方に向かされる。
「俺以外がいいのか?」
少しだけ悲しげな瞳でじっと見つめられる。
「ず、ずるいです、それ」
「何が」
「シンさん以外選べる気がしないじゃないですか」
「だから、当然だ」
今度はチュッと軽いキスが落とされる。
やっぱりシンさんには敵わないや…
「シンさん…好き」
完全降伏した気分で心に浮かんだ素直な気持ちを口にする。
「…っ」
その言葉に、シンさんは何故か一瞬戸惑った顔で頬を赤くした。
あれ?さっきまでキスしてても顔赤くなかったのに…
「突然言うな」
「だって言いたくなったんです。今なら何度も言えそう!私、シンさんが好きっ!シンさんは?どう思っているんですか?!はっきり言ってください!」
「…調子にのるな」
僅かに照れたような表情を浮かべるシンさんは、きっと私しか知らない。
これからももっと、知りたい。
「##NAME1##には敵わない気がする」
シンさんが小さく呟いた。
tukimi End
おそるおそる言うと、
目があったシンさんは当然だと言わんばかりに丸薬を手に取った。
「待てよシン!それ飲んだらすぐコイツとキス…つか俺の身体がコイツと…」
ハヤテさん(見た目ナギさん)がブツブツと呟いた。
「だから何だ。さっさと終わらせる方がいいだろう」
…そ、そりゃあシンさんにとって私とキスなんて、
シンさんにとっては何でもない事かもしれないけど。
さっさととか、そんな言い方ないじゃないですかぁ!
「もしかして初めてかもしれねーだろ?まぁ雰囲気くらいは作ってやれ」
船長ががははと笑う。
笑いごとじゃない~!
シンさんはじいっとこっちを見た。
なんで俺がそんな面倒なこと、と言わんばかりにジロッと睨まれる。
えーん。
これ、絶対キスとかする雰囲気じゃない…
「●●、こっちにこい」
「へ?」
「ぼさっとするな。俺が呼んだら3秒以内に来い」
「そんな無茶苦茶なっ」
おそるおそる近づく。
何でキスするのにこんな恐怖を味わいつつ近づいてるんだろう…
シンさんはガリッと丸薬を噛み砕き飲みこむ。
「えっ!もう飲んだんですか!?まだ心の準備がっ」
「お前の準備とやらを呑気に待って魂が定着したら困る」
「うう…」
シンさんなんだけどハヤテさんの顔が近づく。
「お前からしなきゃ意味がねーんだろ」
唇が触れそうな距離で瞳がぶつかった。
「ちゃんと俺を満足させるキスをしろよ」
「そんなのむりっ」
「フン…無理かどうか、する前から諦めるのか?」
ハヤテさんの顔なのにシンさんに見えてきた。
いつもの意地悪で容赦なくて優しいシンさんに―
不思議。引き寄せられるように唇を重ねる。
「っん」
触れた瞬間唇を甘く噛まれて、
身体じゅうが蕩けるかのように周りを感じれなくなる。
五感の全てが唇に集約されたみたい。
シンさんのお香のかおりが安心させるかのように包んでくれる。
「ふ…」
ぼうっとしたまま唇が離れる。
「戻ったようだな」
シンさんの凛とした声が響き、意識がはっきりしてきた。
入れ替わっていた他の皆は倒れていて、目隠しされたアンジュちゃんと他のみんなは魅入るように私達を見つめていた。
「本当にコイツらも戻るんだろうな?」
シンさんが師匠さんに訊ねる。
「ええ。すこし時間がかかりますがちゃんと戻れるでしょう。別室で待ちましょう」
リュナさん、船長、アンジュちゃんは師匠さんの後に続いて部屋を出ていく。
「どうした?ぼーっとマヌケな顔して」
二人きりになってシンさんに声をかけられて初めて、
自分がぼーっとしていたことに気付く。
「もっとしてほしい…」
本音を覗かれたみたいなシンさんの言葉にドキンと心臓が警鐘を鳴らす。
「って顔だな。やらしーヤツだ」
「ちちちちがっ!」
「へえ、違うのか?」
「っそ、そりゃあシンさんにとっては大した事ないかもしれませんけど!私にとってはっ…必死で…」
今になって、ぽろりと涙が頬を伝った。
それは安堵からきた涙だった。
「大した事ないかどうか、教えてやろうか?」
「え?どういう…んんっ」
もう一度、蕩けるようなキスが唐突に訪れる。
「もっと…舌を出せ」
「や…」
絡まるように撫でられると思考能力が停止してしまって、
身体が独りでに反応してしまう。
シンさんのことをもっと知りたい、もっと教えて欲しいって――
「今はここまでだ。お前のそーゆー所を他のヤツに見せてやるのは勿体ないからな」
「…そーゆー?」
「俺にしか引き出せない所だ」
自信たっぷりにシンさんは言う。
息継ぎすら慣れないのに、このキスの為に自分は存在しているんじゃないかと思う程、求められているのが解る。
それはとても饒舌でとても情熱的なキス。
「もしシンさん以外を選んだら…どうしました?」
照れ臭くなって思わずたずねる。
ヤキモチとか妬いてくれたのかな?
シンさんがヤキモチって想像つかないけど…
「お前が俺以外を選ぶわけがない」
「う…わ、わかんないですよ?!」
くいっと顎を持ち上げられて、シンさんの方に向かされる。
「俺以外がいいのか?」
少しだけ悲しげな瞳でじっと見つめられる。
「ず、ずるいです、それ」
「何が」
「シンさん以外選べる気がしないじゃないですか」
「だから、当然だ」
今度はチュッと軽いキスが落とされる。
やっぱりシンさんには敵わないや…
「シンさん…好き」
完全降伏した気分で心に浮かんだ素直な気持ちを口にする。
「…っ」
その言葉に、シンさんは何故か一瞬戸惑った顔で頬を赤くした。
あれ?さっきまでキスしてても顔赤くなかったのに…
「突然言うな」
「だって言いたくなったんです。今なら何度も言えそう!私、シンさんが好きっ!シンさんは?どう思っているんですか?!はっきり言ってください!」
「…調子にのるな」
僅かに照れたような表情を浮かべるシンさんは、きっと私しか知らない。
これからももっと、知りたい。
「##NAME1##には敵わない気がする」
シンさんが小さく呟いた。
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