シンさんの弱点
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どすんっっ
●●「シンさぁ~ん…おなかいっぱい…」
シン「ったくコイツは。眠れないとか言いながら、食べ物の夢まで見れる神経の図太さをソンケーするな」
ベッドに入った時はちょっと物音がしただけでビクついていたというのに、腕の中であっという間に眠ってしまった。
もう少し俺にしがみついて怯える姿を愉しみたかったが、幸せそうに眠っているから…まぁいいか
シン「バカ。風邪ひくぞ」
床に落ちた彼女の身体を毛布でくるみ、抱き上げてベッドへと戻す。
●●「シンさん…」
ぎゅっと首に腕が絡みついて名を呼びながら、彼女が身体を摺り寄せてきた。
ん?起きてるのか…?
かぷっ
?!
突然彼女が俺の首筋を噛んだ。
●●「むにゃむにゃ…すっごくおいしい~…」
首筋に歯を立てられ、びりっとした痛みが走る。
シン「いや、そりゃ美味いだろうが…というか俺を食うな!噛むな!起きろ!」
●●「ロイせんちょう…」
な、何でそこでロイが出てくる?!
気に食わねえ配役だな…
●●「ダメですっ…ロイせんちょうっ…それは…あっ、だめえっ…」
…どんな夢を見てるんだコイツ!?
息が荒い…ロイに何かされてるのか?!
シン「おい、いい加減にしないとまた蹴り落とす…」
どすんっ
シン「…ッ…」
彼女が俺の腹を思いっきり蹴とばしてから、床にまた勝手に転がり落ちた。
……っとにコイツはっ!!
もう知るか、と言ってやりたいところだが、
落ちたまま放っておいて風邪をひかれると同室の俺が困る。
床に落ちた彼女の身体をまた毛布でくるんでベッドへ戻し、
俺はロープを取り出してぐるぐると巻きつけた。
シン「これで朝まで暴れないだろ。ったく世話がやける」
縛られたことにも気づいていない彼女は幸せそうな顔で眠っていた。
●●「追いついたぁ!…シンさぁん…ロイせんちょうからご飯とりかえしましたよぉ…褒めて…くださ…むにゃむにゃ」
まだ食い物の夢が続いているのか。
呑気なものだ。
ロイが出てきたのは食い物を盗む役か。
少しほっとした自分に呆れながら、彼女の隣に横になる。
●●「うう~ん…じゃくてん…見つけるんだ…」
そう言った後、寝言はピタリと止まった。
シン「俺の弱点、か。少し考えればわかりそうなものを、相変わらず自分の事には鈍感なヤツだな」
縄で縛った彼女を抱きしめて、俺は再び眠りについた。
翌朝の甲板
ソウシ「シン、ずいぶん早いね。眠れなかったの?」
シン「ええ。まぁ」
ソウシ「そういえば●●ちゃんたちがシンの弱点を探していたけど、教えてあげたのかな」
シン「教えるわけないでしょう。それに俺は正直、弱点だなんて思ってませんよ」
ソウシ「あれ?首に何かキズがあるみたいだけど…見せてごらん」
シン「ひっかき傷なんで問題ありません」
ソウシ「ん?そんなに慌てて隠さなくてもいいのに」
シン「…別に慌ててなんかいませんよ」
ソウシ「そう。ふふ。私には歯形に見えたけど…羨ましいね」
…この人は天然なフリしてかなり見抜いているからタチが悪い。
シン「うらやましい?…ドクター、いつから変態に?」
ソウシ「私が変態ならシンはもっとそうじゃないか。だってほら、そんなに幸せそうな顔をしてるしね」
シン「全くしてません」
ソウシ「そういうことにしておこうか。ほら、ハヤテがこっちにくるしね」
シン「チッ…」
ハヤテ「おい、シン!お前の部屋から『シンさんの意地悪~』って叫び声が聞こえてんだけど」
シン「あまりに寝相が悪くて●●を縄で縛ってやったからな」
ハヤテ「ヒデ―な!血も涙もねえ容赦のなさだな」
ソウシ「解いてあげないと痕がついてしまうんじゃない?かわいそうだよ」
シン「俺の縛り方で痕はつかないと思いますけど、このままじゃ煩いだろうから解いてきます」
ソウシ「ところでハヤテはシンの弱点を見つけられたのかな」
ハヤテ「いや、まだっすけど」
ソウシ「シンの弱点は、シリウスにとっても弱点になるのかもしれないな。でも弱点と強みは表裏一体だから…守りたい大事なものがあるからこそ私たちは、もっと強くなれるんだろうね」
ハヤテ「はぁ?何のなぞなぞっすか、それ?」
ソウシ「それにシンの弱点がシンにとって隙を生んだり感情を乱すものだとしたら、それは実に素敵なことだよ」
ハヤテ「んー…よくわかんねーけど…」
ソウシ「そのうちわかるんじゃないかな。ハヤテもトワも、●●ちゃんもね」
●●「シンさぁ~ん…おなかいっぱい…」
シン「ったくコイツは。眠れないとか言いながら、食べ物の夢まで見れる神経の図太さをソンケーするな」
ベッドに入った時はちょっと物音がしただけでビクついていたというのに、腕の中であっという間に眠ってしまった。
もう少し俺にしがみついて怯える姿を愉しみたかったが、幸せそうに眠っているから…まぁいいか
シン「バカ。風邪ひくぞ」
床に落ちた彼女の身体を毛布でくるみ、抱き上げてベッドへと戻す。
●●「シンさん…」
ぎゅっと首に腕が絡みついて名を呼びながら、彼女が身体を摺り寄せてきた。
ん?起きてるのか…?
かぷっ
?!
突然彼女が俺の首筋を噛んだ。
●●「むにゃむにゃ…すっごくおいしい~…」
首筋に歯を立てられ、びりっとした痛みが走る。
シン「いや、そりゃ美味いだろうが…というか俺を食うな!噛むな!起きろ!」
●●「ロイせんちょう…」
な、何でそこでロイが出てくる?!
気に食わねえ配役だな…
●●「ダメですっ…ロイせんちょうっ…それは…あっ、だめえっ…」
…どんな夢を見てるんだコイツ!?
息が荒い…ロイに何かされてるのか?!
シン「おい、いい加減にしないとまた蹴り落とす…」
どすんっ
シン「…ッ…」
彼女が俺の腹を思いっきり蹴とばしてから、床にまた勝手に転がり落ちた。
……っとにコイツはっ!!
もう知るか、と言ってやりたいところだが、
落ちたまま放っておいて風邪をひかれると同室の俺が困る。
床に落ちた彼女の身体をまた毛布でくるんでベッドへ戻し、
俺はロープを取り出してぐるぐると巻きつけた。
シン「これで朝まで暴れないだろ。ったく世話がやける」
縛られたことにも気づいていない彼女は幸せそうな顔で眠っていた。
●●「追いついたぁ!…シンさぁん…ロイせんちょうからご飯とりかえしましたよぉ…褒めて…くださ…むにゃむにゃ」
まだ食い物の夢が続いているのか。
呑気なものだ。
ロイが出てきたのは食い物を盗む役か。
少しほっとした自分に呆れながら、彼女の隣に横になる。
●●「うう~ん…じゃくてん…見つけるんだ…」
そう言った後、寝言はピタリと止まった。
シン「俺の弱点、か。少し考えればわかりそうなものを、相変わらず自分の事には鈍感なヤツだな」
縄で縛った彼女を抱きしめて、俺は再び眠りについた。
翌朝の甲板
ソウシ「シン、ずいぶん早いね。眠れなかったの?」
シン「ええ。まぁ」
ソウシ「そういえば●●ちゃんたちがシンの弱点を探していたけど、教えてあげたのかな」
シン「教えるわけないでしょう。それに俺は正直、弱点だなんて思ってませんよ」
ソウシ「あれ?首に何かキズがあるみたいだけど…見せてごらん」
シン「ひっかき傷なんで問題ありません」
ソウシ「ん?そんなに慌てて隠さなくてもいいのに」
シン「…別に慌ててなんかいませんよ」
ソウシ「そう。ふふ。私には歯形に見えたけど…羨ましいね」
…この人は天然なフリしてかなり見抜いているからタチが悪い。
シン「うらやましい?…ドクター、いつから変態に?」
ソウシ「私が変態ならシンはもっとそうじゃないか。だってほら、そんなに幸せそうな顔をしてるしね」
シン「全くしてません」
ソウシ「そういうことにしておこうか。ほら、ハヤテがこっちにくるしね」
シン「チッ…」
ハヤテ「おい、シン!お前の部屋から『シンさんの意地悪~』って叫び声が聞こえてんだけど」
シン「あまりに寝相が悪くて●●を縄で縛ってやったからな」
ハヤテ「ヒデ―な!血も涙もねえ容赦のなさだな」
ソウシ「解いてあげないと痕がついてしまうんじゃない?かわいそうだよ」
シン「俺の縛り方で痕はつかないと思いますけど、このままじゃ煩いだろうから解いてきます」
ソウシ「ところでハヤテはシンの弱点を見つけられたのかな」
ハヤテ「いや、まだっすけど」
ソウシ「シンの弱点は、シリウスにとっても弱点になるのかもしれないな。でも弱点と強みは表裏一体だから…守りたい大事なものがあるからこそ私たちは、もっと強くなれるんだろうね」
ハヤテ「はぁ?何のなぞなぞっすか、それ?」
ソウシ「それにシンの弱点がシンにとって隙を生んだり感情を乱すものだとしたら、それは実に素敵なことだよ」
ハヤテ「んー…よくわかんねーけど…」
ソウシ「そのうちわかるんじゃないかな。ハヤテもトワも、●●ちゃんもね」