本編【Shinside】
ヒロインの名前を変更できます。デフォルトは●●
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部屋に戻る途中、倉庫の前で俺は●●に声をかけた。
「二日酔いはもういいのか」
「あっ!シンさん!すみません…色々ご迷惑をおかけしまして」
「そうだな。迷惑どころの話じゃない。お前に襲われかけた」
「げっ!私ったらやっぱりそんな大それたことをっ…!!」
「記憶はあるのか?」
「うーん。良い夢をみたような見なかったような…」
何だ。覚えていないのか。
「酔うと人間の本性が現れるっていうからな」
「何ですか?私の本性って?」
「盛りのついたガキだ」
「うっ!すみません…カエスコトバモミツカラナイデス」
涙目になった●●を見下ろし、ムチの後にはアメが待っていることを教えてやる。
「だがお前、偉いじゃないか。完璧な写し地図だ」
俺が褒めると、●●は満面の笑みを浮かべる。
「ほんとですか?!やったー!」
飛び上がって喜ぶ姿は、尻尾をふる犬のようだ。
「はじめてお役に立てましたねっ!」
「自分が思ってるより、お前はこの船で役に立ってるよ」
そんなことを気にしていたのか。
「シンさんにとっても、役に立ってますか?」
「役に立つって言うよりは、癒されてるかもな」
「それって、ペットみたいなものですか?」
ペットか…それも悪くないが…
「お前はよっぽど忠犬になりたいらしいからな」
「はいっ!」
彼女は元気良く返事をする。
「褒美をやるから目をつぶれ」
「ご褒美?」
俺の言葉に少し頬を上気させて、彼女は素直に瞳を閉じた。
その首元に後ろから手を回し、ネックレスをつけた。
「これ…」
「オフクロの形見のネックレスだ」
「でも、すごく大事なものなんですよね?」
「いいから黙ってつけさせろ」
●●の胸元で、石が静かに光を放つ。
「宝石の中に紋章が入ってます…」
「オフクロの家に代々受け継がれたネックレスらしい」
「漆黒の石がキレイ。シンさんの左目と同じ色ですね」
「俺の目はそんなにキレイな色じゃねえよ」
「ううん。ほら!朝陽とか月光を浴びた時なんて本当に宝石みたいにキレイで…って、あれ?シンさん赤くなってる」
「うるせー。何口説いてるんだお前」
『瞳が宝石のようだ』なんて、女が男に言うセリフじゃねーだろう。
「ふふ。お父さんは、シンさんにこれを渡そうと大事に持っていたんですね」
「ああ。そうだろーな」
「じゃあ、尚更大事にしなきゃ。お父さんの、シンさんとお母さんへの愛情が沢山つまってるネックレスですもんね!」
「…」
ほんとに、こいつは…。
俺の手は、無意識に彼女の顔をそっと引き寄せる。
「●●…」
俺の顔は、引き寄せられるように彼女に近づいた。
唇が触れ合うまであと数秒…
ガタン
「悪いな、邪魔して」
物音に振り返ると、ナギが立っていた。
「トマト缶を倉庫に探しに来ただけだ。厨房にすぐ戻るよ」
無愛想な表情のまま、ナギは背中を向けた。
見られた、か。
「あ、わわわたしっ…!手伝ってきます!」
●●が慌てた様子でナギの後を追いかける。
まるで息をするかのように無意識に引き寄せられていた。
俺は相当我慢がきかなくなってきているらしい。
ナギが来なければ、あのままキスをしていただろう。
今キスを交わしても、いたずらに●●を惑わせるだけだというのに
「二日酔いはもういいのか」
「あっ!シンさん!すみません…色々ご迷惑をおかけしまして」
「そうだな。迷惑どころの話じゃない。お前に襲われかけた」
「げっ!私ったらやっぱりそんな大それたことをっ…!!」
「記憶はあるのか?」
「うーん。良い夢をみたような見なかったような…」
何だ。覚えていないのか。
「酔うと人間の本性が現れるっていうからな」
「何ですか?私の本性って?」
「盛りのついたガキだ」
「うっ!すみません…カエスコトバモミツカラナイデス」
涙目になった●●を見下ろし、ムチの後にはアメが待っていることを教えてやる。
「だがお前、偉いじゃないか。完璧な写し地図だ」
俺が褒めると、●●は満面の笑みを浮かべる。
「ほんとですか?!やったー!」
飛び上がって喜ぶ姿は、尻尾をふる犬のようだ。
「はじめてお役に立てましたねっ!」
「自分が思ってるより、お前はこの船で役に立ってるよ」
そんなことを気にしていたのか。
「シンさんにとっても、役に立ってますか?」
「役に立つって言うよりは、癒されてるかもな」
「それって、ペットみたいなものですか?」
ペットか…それも悪くないが…
「お前はよっぽど忠犬になりたいらしいからな」
「はいっ!」
彼女は元気良く返事をする。
「褒美をやるから目をつぶれ」
「ご褒美?」
俺の言葉に少し頬を上気させて、彼女は素直に瞳を閉じた。
その首元に後ろから手を回し、ネックレスをつけた。
「これ…」
「オフクロの形見のネックレスだ」
「でも、すごく大事なものなんですよね?」
「いいから黙ってつけさせろ」
●●の胸元で、石が静かに光を放つ。
「宝石の中に紋章が入ってます…」
「オフクロの家に代々受け継がれたネックレスらしい」
「漆黒の石がキレイ。シンさんの左目と同じ色ですね」
「俺の目はそんなにキレイな色じゃねえよ」
「ううん。ほら!朝陽とか月光を浴びた時なんて本当に宝石みたいにキレイで…って、あれ?シンさん赤くなってる」
「うるせー。何口説いてるんだお前」
『瞳が宝石のようだ』なんて、女が男に言うセリフじゃねーだろう。
「ふふ。お父さんは、シンさんにこれを渡そうと大事に持っていたんですね」
「ああ。そうだろーな」
「じゃあ、尚更大事にしなきゃ。お父さんの、シンさんとお母さんへの愛情が沢山つまってるネックレスですもんね!」
「…」
ほんとに、こいつは…。
俺の手は、無意識に彼女の顔をそっと引き寄せる。
「●●…」
俺の顔は、引き寄せられるように彼女に近づいた。
唇が触れ合うまであと数秒…
ガタン
「悪いな、邪魔して」
物音に振り返ると、ナギが立っていた。
「トマト缶を倉庫に探しに来ただけだ。厨房にすぐ戻るよ」
無愛想な表情のまま、ナギは背中を向けた。
見られた、か。
「あ、わわわたしっ…!手伝ってきます!」
●●が慌てた様子でナギの後を追いかける。
まるで息をするかのように無意識に引き寄せられていた。
俺は相当我慢がきかなくなってきているらしい。
ナギが来なければ、あのままキスをしていただろう。
今キスを交わしても、いたずらに●●を惑わせるだけだというのに