本編【Shinside】
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「とにかく皆無事でよかったな!おい!誰か面白い余興をしろ!」
宴が始まると同時に船長が一気に酒を喉へと流し込み、上機嫌で言う。
「アタイがサルサを踊るよ!」
ファジーがいつものように、豪快な踊りを始める。
「いいぞ!腹踊り!」
「ふぬー!誰が腹踊りだいっ!この顔だけ剣士!!」
「いって!でけーケツで押すんじゃねーよ。ぶっとぶだろ」
恒例のハヤテとファジーの喧嘩も始まった。
いつもの夜の、いつもの顔ぶれの、騒がしい宴だ。
海軍に囲まれた時
オヤジに再会した時。
命途絶えても惜しくないと思ったが…
今こうしてここにいると、このメンバーが無事にいる事が、何よりも嬉しく思えた。
もちろんその中に俺がいられることも。
少し前の俺なら考えられない感情が次から次へと湧いてくる。
「ちんちくりんの女!こっちに来い!」
船長が●●の肩を抱く。
チッ…ナギの次は船長か!?
「今夜は俺がお前を可愛がってやる!俺はちんちくりんも好きだぞ!」
船長が顔を近づける。
アイツ…
あれほど俺以外に絡まれるなって注意しておいたのにマヌケめ
「あ、あの!お酒をもう一杯つぎます!」
「おお、そうか!じゃあお前も飲め!」
●●は船長に酒を勧めたが、逆に勧められている。
船長が肩に回した手は胸に当たりそうだ。それに顔が近すぎる。
しかたねーな…
彼女の肩を引き寄せる。
「何だ?シン。お前、コイツのボディガードか?」
「っていうか、兄妹みたいなカンジなんですよね!」
トワが酒で出来上がった満面の笑みで横から口を挟む。
「そうか!兄妹なら仕方ない!二人とも飲め!」
「船長!俺が飲むんで、そいつは…」
「そう言わず、二人とも!今夜は飲め!!」
船長は上機嫌で彼女に杯を押し付け、ついに彼女は一気に飲んでしまった。
「うっ…ううう…おえーー」
「おまえ…ここで吐くなよ」
「吐かないですけど…なんか…足元がフラフラして、頭がくらくらして…何でしょうこれは」
船長から何とか逃げ甲板の端まで避難してきたが、部屋に戻ったほうがよさそうだ。
「歩けるか?」
口を抑えたまま●●はうずくまる。
「ったく船長め。ムリにのませやがって」
彼女を横向きに抱き上げる。
「…おい。何泣いてんだ。泣き上戸か?」
「だってシンひゃんがお姫様抱っこしてくれてるなんて天国れすかココは…気持ちいいのに…うっぷ…きぼちわるい」
「しゃべるな。じっとしてろ」
そのまま部屋へと向かう。
ガンッ。
ドアを蹴り上げ、ベッドに寝かせた。
「お前、酒飲んだことねーだろ」
「だ、だってヒック。びんぼう!ヒックッ。だっだし…お酒高くて…ヒックッ」
「わかったから、もう喋るな」
その髪をそっと撫でる。
「シンさんの手、冷たくてきもちい…」
彼女の熱い手が、俺の手に重ねられる。
「抱っこ…してください」
抱っこ??!!
こいつ、状況わかって言ってんのか?!
「そんなこと言うなら本気で襲うぞ」
「…」
彼女が黙り込む。
さすがに、ビビらせたか…?
「だから冗談だ。真にうけるな」
「…朝まで、眠らなくて、いいです」
「……」
本気で酔ってるのか?
「二回もキスしたのに!大好きな人と初めてのキスが出来て、すっごくすっごく嬉しかったのにぃー…っ!ちゃんと、いしきなくて…ちゃんとしたの…」
赤い顔で●●は唸る。
「…」
人工呼吸と薬を飲ませるため。
その二回を言ってるんだろうが、
まあ、本当は二回じゃないけどな。
お前が知ってるのが二回ってだけだ。
もう一回してる。
未遂を含めれば数は増える。
大好きな人、か。
そう明言されたことに、俺の気分は一気に浮わつく。
…ダメだ。冷静になれ。
嫉妬で怒りを覚えたり、不安になったり浮わついたり…俺はどうかしてる。
いつしか頭の中に生えた花畑に侵食されていくようだ。
「お前、これ以上口を開くな」
「私から、キスしていいですか?」
「…おまえ、本当に酒癖悪いな。他の男の前でこんな醜態さらすんじゃねーぞ」
潤んだ瞳で、彼女が俺を見上げる。
ヤバい…
我慢強い俺がコイツと同室でよかったのかもしれない。
これは他のヤツなら、とっくに襲われてるぞ…
宴が始まると同時に船長が一気に酒を喉へと流し込み、上機嫌で言う。
「アタイがサルサを踊るよ!」
ファジーがいつものように、豪快な踊りを始める。
「いいぞ!腹踊り!」
「ふぬー!誰が腹踊りだいっ!この顔だけ剣士!!」
「いって!でけーケツで押すんじゃねーよ。ぶっとぶだろ」
恒例のハヤテとファジーの喧嘩も始まった。
いつもの夜の、いつもの顔ぶれの、騒がしい宴だ。
海軍に囲まれた時
オヤジに再会した時。
命途絶えても惜しくないと思ったが…
今こうしてここにいると、このメンバーが無事にいる事が、何よりも嬉しく思えた。
もちろんその中に俺がいられることも。
少し前の俺なら考えられない感情が次から次へと湧いてくる。
「ちんちくりんの女!こっちに来い!」
船長が●●の肩を抱く。
チッ…ナギの次は船長か!?
「今夜は俺がお前を可愛がってやる!俺はちんちくりんも好きだぞ!」
船長が顔を近づける。
アイツ…
あれほど俺以外に絡まれるなって注意しておいたのにマヌケめ
「あ、あの!お酒をもう一杯つぎます!」
「おお、そうか!じゃあお前も飲め!」
●●は船長に酒を勧めたが、逆に勧められている。
船長が肩に回した手は胸に当たりそうだ。それに顔が近すぎる。
しかたねーな…
彼女の肩を引き寄せる。
「何だ?シン。お前、コイツのボディガードか?」
「っていうか、兄妹みたいなカンジなんですよね!」
トワが酒で出来上がった満面の笑みで横から口を挟む。
「そうか!兄妹なら仕方ない!二人とも飲め!」
「船長!俺が飲むんで、そいつは…」
「そう言わず、二人とも!今夜は飲め!!」
船長は上機嫌で彼女に杯を押し付け、ついに彼女は一気に飲んでしまった。
「うっ…ううう…おえーー」
「おまえ…ここで吐くなよ」
「吐かないですけど…なんか…足元がフラフラして、頭がくらくらして…何でしょうこれは」
船長から何とか逃げ甲板の端まで避難してきたが、部屋に戻ったほうがよさそうだ。
「歩けるか?」
口を抑えたまま●●はうずくまる。
「ったく船長め。ムリにのませやがって」
彼女を横向きに抱き上げる。
「…おい。何泣いてんだ。泣き上戸か?」
「だってシンひゃんがお姫様抱っこしてくれてるなんて天国れすかココは…気持ちいいのに…うっぷ…きぼちわるい」
「しゃべるな。じっとしてろ」
そのまま部屋へと向かう。
ガンッ。
ドアを蹴り上げ、ベッドに寝かせた。
「お前、酒飲んだことねーだろ」
「だ、だってヒック。びんぼう!ヒックッ。だっだし…お酒高くて…ヒックッ」
「わかったから、もう喋るな」
その髪をそっと撫でる。
「シンさんの手、冷たくてきもちい…」
彼女の熱い手が、俺の手に重ねられる。
「抱っこ…してください」
抱っこ??!!
こいつ、状況わかって言ってんのか?!
「そんなこと言うなら本気で襲うぞ」
「…」
彼女が黙り込む。
さすがに、ビビらせたか…?
「だから冗談だ。真にうけるな」
「…朝まで、眠らなくて、いいです」
「……」
本気で酔ってるのか?
「二回もキスしたのに!大好きな人と初めてのキスが出来て、すっごくすっごく嬉しかったのにぃー…っ!ちゃんと、いしきなくて…ちゃんとしたの…」
赤い顔で●●は唸る。
「…」
人工呼吸と薬を飲ませるため。
その二回を言ってるんだろうが、
まあ、本当は二回じゃないけどな。
お前が知ってるのが二回ってだけだ。
もう一回してる。
未遂を含めれば数は増える。
大好きな人、か。
そう明言されたことに、俺の気分は一気に浮わつく。
…ダメだ。冷静になれ。
嫉妬で怒りを覚えたり、不安になったり浮わついたり…俺はどうかしてる。
いつしか頭の中に生えた花畑に侵食されていくようだ。
「お前、これ以上口を開くな」
「私から、キスしていいですか?」
「…おまえ、本当に酒癖悪いな。他の男の前でこんな醜態さらすんじゃねーぞ」
潤んだ瞳で、彼女が俺を見上げる。
ヤバい…
我慢強い俺がコイツと同室でよかったのかもしれない。
これは他のヤツなら、とっくに襲われてるぞ…