菊丸先輩と仲良くなって、桃城君と3人で色々おしゃべりに花を咲かせていると、他のテニス部員と思われる人たちがコートにか言っていくのが見えた。

「それじゃ、俺たちも練習に行こうかにゃ」
「そうっすね」
「お二人共頑張ってー」

それから、練習が見やすい位置で、見学することにした。

私の他に見学してる人が何人かいるけど、黄色い声援をレギュラー達に浴びせている。　

この人達、見学なんかしてなくね？　やめてよ、私が真面目すぎるみたいじゃん。

気を取り直して見学する。
ここがテニス部の強豪校なのは、転校するときに知っていたけど、間近で練習を見ると、やはり強豪なんだと実感させられる。

青学では、レギュラーメンバーしか着られないジャージがあるそうだ。まあ、私からしてみれば、レギュメン以外も普通に（私の地元より）上手だと思う。

こんなハードな練習をこなしてるだけ凄いよ。私だったら心折れてる。　
菊丸先輩と桃城君、海堂君もレギュメンで凄いな。桃城君と海堂君は2年生でレギュメンになってるなんて、ああかっこいい。

そして、練習が終わった。桃城君達がこっちに来ると思ったら、レギュメン全員がこっちに来る！？
強そうな人達が押し寄せてくると感じた私は、身構えてしまった。

「名無しちゃん、そんなに怖がらなくてもいいんだけどにゃ」　

「こんな人数で押し寄せて、すまなかった」

「あ、いえ、」

この楕円のメガネの人が、部長かな？　
　
「誰よりも真剣に見学してたから、みんなで押しかけちゃった。びっくりさせちゃってごめんね。」　

この人は、なんか、ファンがいっぱい居そうなルックスだよな

…あっ　とりあえず自己紹介しなきゃ
「えっと、昨日転校してきた、苗字名無しです」
　
私が自己紹介をすると、レギュラー達も自己紹介してくれた。

楕円のメガネの先輩は、部長の手塚先輩。
ツーブロック的な髪型の先輩は、副部長の大石先輩。
髪がサラサラで、爽やかな雰囲気を醸し出す先輩は、不二先輩。
がっちりしていて頼れそうな先輩は、河村先輩。
とても背が高くて、長方形のメガネの先輩は、乾先輩。

頑張って覚えなくちゃ。