進清十郎夢は同学年同クラスになります。
あなたのために。
空欄の場合は、南ひより になります。
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とあるショーウィンドウの前で私を引きつけたのは、お姫様が着用するような美しいウェディングドレス。いつか私もこれを着る日がくるんだろうか。もし、その日が来るのならその相手は……。
進くんとダンスパーティーに参加できると決まった週末、私はドレス探しのために手頃で可愛いと評判のお店へ足を運んだ。そこには素敵なドレスが沢山あるため目移りしてしまう。進くんはどういうドレスがいいのかな?これだとちょっと露出が気になるかも……なかなか決めることができない私の前になんと救世主が現れた。桜庭くんである。偶然にも彼も同じ建物内で買い物をしていたらしい。桜庭くんならモデル経験もあるし、進くんの好みも分かっていそうだから彼にアドバイスしてもらおう。
「桜庭くん、ダンスパーティーのドレスが決まらなくてね、参考までにどういうものがいいか聞いてもいいかな?」
「進と行くんだってね、おめでとう、あいつここ最近すごく機嫌いいんだよ。きっと、南さんのドレス姿が早く見たいんだろうね!」
うんうん、と桜庭くんが頷いている。そんなふうに進くんが思ってくれるなら嬉しいけれど、いや恥ずかしい、私こそ進くんのタキシード姿を早く見たい……だめだ、想像したら真っ赤になってしまう。
「南さん、これなんてどうかな?」
桜庭くんが手にしたのは、優しい色味のピンクのドレスだ。うん、すごく素敵、それにそこまで胸元も露出しないし、試着してみようかな……
「ねえ桜庭くん、進くんってこういう色味好きかな?」
「南さん、分かっていないなぁ、進なら絶対に南さんがどのドレスを選んでも可愛いって絶賛するよ。可愛い彼女が自分のためにドレスを着てくれるって、そりゃ更に惚れるでしょ!ほら、進って独占欲強いしさ!」
桜庭くんの言葉を信じていいのだろうか。でも折角桜庭くんが助言してくれたし…私はこのピンク色のドレスに決めた。
買い物後、桜庭くんとカフェでお茶することになった。彼に、私が進くんに急遽告白までしてしまったことを話したらそれはもう驚いていて、勢いって大事だよね、と微笑んでいた。さすがアイドルなだけあって爽やかな笑顔だ。
「そうか、二人はついにお付き合いすることになったのか。高見さんと俺はずっと二人を見守ってきたから感慨深いよ」
ん?付き合う?そういえば私も進くんも付き合うって言葉を口にしていないのでは?好きとは言ったけれど、これって付き合うってことでいいのよね?進くんって私の彼氏でいいんだよね?どうしよう、ちょっと不安になってきた。だが、そんな不安はすぐに払拭された、私の大好きな王子様によって。
「南、ドレスを購入したのか?お前ならば何を着ても似合う。今すぐにその姿を見たいが当日までの辛抱か……」
「お、進、随分と早く着いたね。もう少し時間がかかるかと思っていたのに。やっぱり可愛い彼女に早く会いたかった?」
「当たり前だろう。大事な彼女を待たせるわけにはいかん。桜庭、お前、南に何もしていないだろうな?」
二人の会話に入る間もなく、ただ彼らを交互にみている私。どうして進くんが?そうか桜庭くん、私に内緒で進くんに連絡していたのね、いつの間に…。でもよかった、私、進くんに彼女って思ってもらえているんだ。
あぁ、もう、にやけてしまう、彼女、っていう言葉の甘美な響きに。
「進、安心して?何もしていないし、いや、仮に何かしようものなら俺、進のスピアくらうでしょ?じゃあ、俺は退散するから二人で仲良くデートしなよ」
ヒラヒラと手を振ってニッコリと笑った桜庭くんはカフェを後にした。桜庭くん、どうもありがとう、あとでお礼しなくちゃ。
「進くん、わざわざ来てくれてどうもありがとう。あと、私のこと、彼女って言ってくれて…その……すごく嬉しい…私、好きっていったけれど、付き合ってくださいって言っていなかったから…」
「そうか、俺は好き合う者同士ならば付き合うものと思っていたからな。では、改めて言おう。南、一生お前を大事にするから俺と付き合ってくれ」
「……!あ、は、はい。不束者ですが、どうぞ宜しくお願い致します!」
進くんのとびきり優しい微笑みが私だけに向けられている。これが彼女の特権なんだろうと幸福感であふれる午後であった。
進くんとダンスパーティーに参加できると決まった週末、私はドレス探しのために手頃で可愛いと評判のお店へ足を運んだ。そこには素敵なドレスが沢山あるため目移りしてしまう。進くんはどういうドレスがいいのかな?これだとちょっと露出が気になるかも……なかなか決めることができない私の前になんと救世主が現れた。桜庭くんである。偶然にも彼も同じ建物内で買い物をしていたらしい。桜庭くんならモデル経験もあるし、進くんの好みも分かっていそうだから彼にアドバイスしてもらおう。
「桜庭くん、ダンスパーティーのドレスが決まらなくてね、参考までにどういうものがいいか聞いてもいいかな?」
「進と行くんだってね、おめでとう、あいつここ最近すごく機嫌いいんだよ。きっと、南さんのドレス姿が早く見たいんだろうね!」
うんうん、と桜庭くんが頷いている。そんなふうに進くんが思ってくれるなら嬉しいけれど、いや恥ずかしい、私こそ進くんのタキシード姿を早く見たい……だめだ、想像したら真っ赤になってしまう。
「南さん、これなんてどうかな?」
桜庭くんが手にしたのは、優しい色味のピンクのドレスだ。うん、すごく素敵、それにそこまで胸元も露出しないし、試着してみようかな……
「ねえ桜庭くん、進くんってこういう色味好きかな?」
「南さん、分かっていないなぁ、進なら絶対に南さんがどのドレスを選んでも可愛いって絶賛するよ。可愛い彼女が自分のためにドレスを着てくれるって、そりゃ更に惚れるでしょ!ほら、進って独占欲強いしさ!」
桜庭くんの言葉を信じていいのだろうか。でも折角桜庭くんが助言してくれたし…私はこのピンク色のドレスに決めた。
買い物後、桜庭くんとカフェでお茶することになった。彼に、私が進くんに急遽告白までしてしまったことを話したらそれはもう驚いていて、勢いって大事だよね、と微笑んでいた。さすがアイドルなだけあって爽やかな笑顔だ。
「そうか、二人はついにお付き合いすることになったのか。高見さんと俺はずっと二人を見守ってきたから感慨深いよ」
ん?付き合う?そういえば私も進くんも付き合うって言葉を口にしていないのでは?好きとは言ったけれど、これって付き合うってことでいいのよね?進くんって私の彼氏でいいんだよね?どうしよう、ちょっと不安になってきた。だが、そんな不安はすぐに払拭された、私の大好きな王子様によって。
「南、ドレスを購入したのか?お前ならば何を着ても似合う。今すぐにその姿を見たいが当日までの辛抱か……」
「お、進、随分と早く着いたね。もう少し時間がかかるかと思っていたのに。やっぱり可愛い彼女に早く会いたかった?」
「当たり前だろう。大事な彼女を待たせるわけにはいかん。桜庭、お前、南に何もしていないだろうな?」
二人の会話に入る間もなく、ただ彼らを交互にみている私。どうして進くんが?そうか桜庭くん、私に内緒で進くんに連絡していたのね、いつの間に…。でもよかった、私、進くんに彼女って思ってもらえているんだ。
あぁ、もう、にやけてしまう、彼女、っていう言葉の甘美な響きに。
「進、安心して?何もしていないし、いや、仮に何かしようものなら俺、進のスピアくらうでしょ?じゃあ、俺は退散するから二人で仲良くデートしなよ」
ヒラヒラと手を振ってニッコリと笑った桜庭くんはカフェを後にした。桜庭くん、どうもありがとう、あとでお礼しなくちゃ。
「進くん、わざわざ来てくれてどうもありがとう。あと、私のこと、彼女って言ってくれて…その……すごく嬉しい…私、好きっていったけれど、付き合ってくださいって言っていなかったから…」
「そうか、俺は好き合う者同士ならば付き合うものと思っていたからな。では、改めて言おう。南、一生お前を大事にするから俺と付き合ってくれ」
「……!あ、は、はい。不束者ですが、どうぞ宜しくお願い致します!」
進くんのとびきり優しい微笑みが私だけに向けられている。これが彼女の特権なんだろうと幸福感であふれる午後であった。
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