進清十郎夢は同学年同クラスになります。
Snow Ball
空欄の場合は、南ひより になります。
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「スノーボール」(Snow Ball) をご存じだろうか?これは主にアメリカでおこなわれている冬のダンスパーティーのことだ。アメリカのダンスパーティーと言えばプロムが有名であるが、スノーボールも欠かせない。プロムは男性が女性をパーティーに誘うのが一般的だが、スノーボールはその逆で女性が男性をパーティーに誘うことが多い。
いよいよ王城高校でもそのスノーボールが開催されるため、女子生徒は意中の人を誘おうと目を輝かせている。参加は自由だが、今年は進くんを誘って素敵なパーティーを過ごしたい。進くんのタキシード姿を想像しただけで胸がキュンとなる。
ある日の放課後、いつものようにアメフト部の練習を見に行こうと
廊下を歩いていると、進くんと女生徒の姿が目に入った。その女生徒は顔を真っ赤にしながら進くんに話しかけている。これは告白なんだろうか、そう思うと胸が締め付けられる。彼は有名人だし、モテるのは言うまでもないけれど、現実を目の当たりにした今の私は、その場から動けない。暫くすると、女生徒は進くんの前から走り去っていった。そして、進くんがこちらに向かって歩いてきた。私に気が付いたようだ。
「見ていたのか?」
「その、本当に偶然で……」
「……そうか」
「あの、進くん、もしかして告白されたの?」
「あぁ、それとスノーボールに誘われた」
やっぱり……あぁ、どうして私は行動が遅かったんだろう。今からでも間に合うかな……私は意を決して彼に話しかけた。
「進くん、遅いと思うけれど……私とスノーボールへ行ってください!」
先ほどの彼女並みに、私の顔は真っ赤だろう。そして、心臓がこんなにもうるさいと感じたのは初めてかもしれない。なんて返事をされるんだろう、聞きたいけれど聞きたくない。
「ああ、一緒にいこう」
静寂な空間に優しく聞こえた彼の声は幻聴だろうか。進くんを見れば優しい眼差しを私に向けてくれている。ああ、現実なんだ。
「本当にいいの?先ほどの女の子は?いや、他の子にも誘われているよね?」
「あ、ああ、確かに他にも誘いは受けたが、すべて断った」
私が捲くし立てたためにやや驚いている進くんだが、真っ直ぐな瞳でそう答えてくれた。続けて、
「このパーティーは意中の人物と行くものだと思っている。俺を誘ってくれたということは少なからず、南は俺に好意がある、そう解釈していいか?」
「は、はい!私は進くんが大好きだから、ずっと大好きだったから、進くんと一緒に行きたいです!」
思考回路がエラーになりかけている私の口からでた言葉、これはもう告白だろう。一方、進くんはというと、ちょっと赤く染まった頬が見えるだけでこちらに目を向けてくれない。
「南、もう一度今の言葉を言ってくれないか?もう一度聞きたい」
そう言った彼は私の手にそっと触れて私を熱い瞳で見つめる。
「進くんが、大好き、ずっと大好きだったから一緒に行きたい……」
「南、ありがとう。俺もが好きだ。スノーボールが楽しみだな」
スノーボールのお誘いだけのはずが、まさか進くんに告白してしまうなんて思ってもいなかったけれど、晴れて進くんとペアで参加できることがとても嬉しい。当日のドレスはどういうデザインにしようか?髪の毛は?ちょっとお化粧もしていいよね?ときめく気分に浸りながら準備に気を抜けない私であった。
いよいよ王城高校でもそのスノーボールが開催されるため、女子生徒は意中の人を誘おうと目を輝かせている。参加は自由だが、今年は進くんを誘って素敵なパーティーを過ごしたい。進くんのタキシード姿を想像しただけで胸がキュンとなる。
ある日の放課後、いつものようにアメフト部の練習を見に行こうと
廊下を歩いていると、進くんと女生徒の姿が目に入った。その女生徒は顔を真っ赤にしながら進くんに話しかけている。これは告白なんだろうか、そう思うと胸が締め付けられる。彼は有名人だし、モテるのは言うまでもないけれど、現実を目の当たりにした今の私は、その場から動けない。暫くすると、女生徒は進くんの前から走り去っていった。そして、進くんがこちらに向かって歩いてきた。私に気が付いたようだ。
「見ていたのか?」
「その、本当に偶然で……」
「……そうか」
「あの、進くん、もしかして告白されたの?」
「あぁ、それとスノーボールに誘われた」
やっぱり……あぁ、どうして私は行動が遅かったんだろう。今からでも間に合うかな……私は意を決して彼に話しかけた。
「進くん、遅いと思うけれど……私とスノーボールへ行ってください!」
先ほどの彼女並みに、私の顔は真っ赤だろう。そして、心臓がこんなにもうるさいと感じたのは初めてかもしれない。なんて返事をされるんだろう、聞きたいけれど聞きたくない。
「ああ、一緒にいこう」
静寂な空間に優しく聞こえた彼の声は幻聴だろうか。進くんを見れば優しい眼差しを私に向けてくれている。ああ、現実なんだ。
「本当にいいの?先ほどの女の子は?いや、他の子にも誘われているよね?」
「あ、ああ、確かに他にも誘いは受けたが、すべて断った」
私が捲くし立てたためにやや驚いている進くんだが、真っ直ぐな瞳でそう答えてくれた。続けて、
「このパーティーは意中の人物と行くものだと思っている。俺を誘ってくれたということは少なからず、南は俺に好意がある、そう解釈していいか?」
「は、はい!私は進くんが大好きだから、ずっと大好きだったから、進くんと一緒に行きたいです!」
思考回路がエラーになりかけている私の口からでた言葉、これはもう告白だろう。一方、進くんはというと、ちょっと赤く染まった頬が見えるだけでこちらに目を向けてくれない。
「南、もう一度今の言葉を言ってくれないか?もう一度聞きたい」
そう言った彼は私の手にそっと触れて私を熱い瞳で見つめる。
「進くんが、大好き、ずっと大好きだったから一緒に行きたい……」
「南、ありがとう。俺もが好きだ。スノーボールが楽しみだな」
スノーボールのお誘いだけのはずが、まさか進くんに告白してしまうなんて思ってもいなかったけれど、晴れて進くんとペアで参加できることがとても嬉しい。当日のドレスはどういうデザインにしようか?髪の毛は?ちょっとお化粧もしていいよね?ときめく気分に浸りながら準備に気を抜けない私であった。
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