進清十郎夢は同学年同クラスになります。
ときめく夏に(下)
空欄の場合は、みなみ になります。
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今年の夏も厳しい暑さだ。気のせいだろうか、年々暑さが厳しくなっている気がする。アイスティーに入れた氷をカラン、とかき混ぜるとその音に涼しさを感じる。
進くんと花火大会に一緒に行くことが決まってからの私は大忙しだ。
折角だもの、夏らしく浴衣を着てみよう。帯結びは、かきつばたがいいかな?かごバッグは?髪型は?などと考えているのが楽しい。いつもの制服姿の私ではなく、ちょっと背伸びした私をみてもらいたいのは乙女心なのかも。
いよいよ花火大会当日。私から誘っておいて遅れるわけにはいかない。まとめ髪にはかんざしを挿して、帯留めには綺麗なガラス玉、うっすらだけれどお化粧もしてみた。
待ち合わせ場所が見えてきた。まだ進くんはいないみたい、いや浴衣姿の男性がいる。進くんだ!浴衣姿がとてもよく似合っているんだもの、見蕩れてしまうけれど早く進くんのところへ行かなきゃ!
「進くん、こんばんは。遅くなってごめんなさい」
「こんばんは、南。俺も今着いたところだから待っていない。それより、その浴衣、とても似合っている」
「あ、ありがとう。あの、進くんの浴衣姿も……とっても素敵です」
「……そうか?俺よりも南のほうが似合っているが」
気のせいか、進くんが少し照れているようにみえる。それは暑さのせい?それとも私?
「そろそろ始まるから移動しよう」
そう言った進くんの隣をゆっくり歩く。会場は混雑してきたし、進くんとはぐれないようにしないと。歩きやすくて安定感のある舟形の下駄を選んだけれど、進くんの隣にいるからなのか緊張してしまってよろけそうになる。
「南、俺の腕につかまるといい」
嬉しいけれど恥ずかしい、彼の腕に触れるなんて夢みたいだ。
「では、お言葉に甘えて……」
そう言って進くんの逞しい腕にそっと触れた。大好きな彼に触れる、なんて幸せなことなんだろう。まわりから見たら、私と進くんは恋人にみえるんだろうか。今だけでいい、恋人気分を味わわせてください。
空には次々と綺麗な花火が打ち上げられる。どれも素敵で、ずっとみていたい。そして願わくは、そこに進くんがいたら……。
「こうしてゆっくり花火をみるのは久しぶりだ。南、良い息抜きにもなった。今日は誘ってくれてありがとう」
「こちらこそ。練習で疲れているのに来てくれて嬉しかった」
そろそろ会場を後にしないと混雑してくるだろう。私たちは会場を後にしカフェでお茶を飲むことにした。
進くんはアイスコーヒー、私はアイスティーを注文してテラス席に座る。やはりまわりはカップルが多い。隣のカップルに目をやると俗にいう恋人つなぎをしている。いつか、私も進くんとできたらいいなぁ、なんて思ってしまう。進くんとアメフトの話をしているとあっという間に時間が過ぎた。そろそろ帰らないといけないのに、まだ帰りたくない。もう少し進くんを独り占めしたい。進くんが自宅まで送ってくれることになったので、もう少し彼と一緒にいられる。このまま時間が止まればいいのに……。そう願うも自宅に到着。
「進くん、送ってくれてどうもありがとう。今日すごく楽しかった」
「俺もだ。南、また来年一緒にいこう。おやすみ」
おやすみなさい、と私も言い彼は去った。ん??進くん今なんて言った?聞き間違いじゃないよね?来年も一緒に……行けるの?
サラッと言った彼の言葉にドキドキした夏の夜だった。
進くんと花火大会に一緒に行くことが決まってからの私は大忙しだ。
折角だもの、夏らしく浴衣を着てみよう。帯結びは、かきつばたがいいかな?かごバッグは?髪型は?などと考えているのが楽しい。いつもの制服姿の私ではなく、ちょっと背伸びした私をみてもらいたいのは乙女心なのかも。
いよいよ花火大会当日。私から誘っておいて遅れるわけにはいかない。まとめ髪にはかんざしを挿して、帯留めには綺麗なガラス玉、うっすらだけれどお化粧もしてみた。
待ち合わせ場所が見えてきた。まだ進くんはいないみたい、いや浴衣姿の男性がいる。進くんだ!浴衣姿がとてもよく似合っているんだもの、見蕩れてしまうけれど早く進くんのところへ行かなきゃ!
「進くん、こんばんは。遅くなってごめんなさい」
「こんばんは、南。俺も今着いたところだから待っていない。それより、その浴衣、とても似合っている」
「あ、ありがとう。あの、進くんの浴衣姿も……とっても素敵です」
「……そうか?俺よりも南のほうが似合っているが」
気のせいか、進くんが少し照れているようにみえる。それは暑さのせい?それとも私?
「そろそろ始まるから移動しよう」
そう言った進くんの隣をゆっくり歩く。会場は混雑してきたし、進くんとはぐれないようにしないと。歩きやすくて安定感のある舟形の下駄を選んだけれど、進くんの隣にいるからなのか緊張してしまってよろけそうになる。
「南、俺の腕につかまるといい」
嬉しいけれど恥ずかしい、彼の腕に触れるなんて夢みたいだ。
「では、お言葉に甘えて……」
そう言って進くんの逞しい腕にそっと触れた。大好きな彼に触れる、なんて幸せなことなんだろう。まわりから見たら、私と進くんは恋人にみえるんだろうか。今だけでいい、恋人気分を味わわせてください。
空には次々と綺麗な花火が打ち上げられる。どれも素敵で、ずっとみていたい。そして願わくは、そこに進くんがいたら……。
「こうしてゆっくり花火をみるのは久しぶりだ。南、良い息抜きにもなった。今日は誘ってくれてありがとう」
「こちらこそ。練習で疲れているのに来てくれて嬉しかった」
そろそろ会場を後にしないと混雑してくるだろう。私たちは会場を後にしカフェでお茶を飲むことにした。
進くんはアイスコーヒー、私はアイスティーを注文してテラス席に座る。やはりまわりはカップルが多い。隣のカップルに目をやると俗にいう恋人つなぎをしている。いつか、私も進くんとできたらいいなぁ、なんて思ってしまう。進くんとアメフトの話をしているとあっという間に時間が過ぎた。そろそろ帰らないといけないのに、まだ帰りたくない。もう少し進くんを独り占めしたい。進くんが自宅まで送ってくれることになったので、もう少し彼と一緒にいられる。このまま時間が止まればいいのに……。そう願うも自宅に到着。
「進くん、送ってくれてどうもありがとう。今日すごく楽しかった」
「俺もだ。南、また来年一緒にいこう。おやすみ」
おやすみなさい、と私も言い彼は去った。ん??進くん今なんて言った?聞き間違いじゃないよね?来年も一緒に……行けるの?
サラッと言った彼の言葉にドキドキした夏の夜だった。
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