進清十郎夢は同学年同クラスになります。
HELLO, SWEETIE♥【下】
空欄の場合は、南ひより になります。
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やわらかな太陽の光で目が覚めた。はっきりと覚えていないけれど、とても幸せな夢だった気がする。進君、いや、清十郎さんに、おはよう、と言ったが彼の姿はない。もしかしたらトレーニング?慌てて着替えてキッチンへ向かうと、そこにはエプロン姿の清十郎さんが朝食の準備をしているところだった。
「清十郎さん、おはようございます。遅くなってごめんなさい」
彼のもとへ駆け寄ると、逞しい片腕で私をギュッと引き寄せ、髪にキスを落とした。
「ひより、おはよう。よく眠れたか?朝食の準備ができたから食べよう」
今更だけれど、清十郎さんってこんなに愛情表現してくれるタイプだったかな?昨日も空港でハグしてくれたり……。アメリカならよく見る光景だろうけれど、ドキドキして慣れないなぁ。
清十郎さんが作った朝食はどれも美味しくて、朝から幸せな気分になる。大好きな彼が作ってくれたから、という理由も勿論あるけれど。
朝食の片づけを終え、清十郎さんとソファーでまったり過ごすことにした。こうしてお互いの顔を見て、触れ合って、話せることの幸せを噛みしめる。アメフトの練習は大変な時もあるみたいだけれど、本場の力を肌で感じ、目標もできたという。また、勉学については、授業で発言することが求められるため、予習復習が欠かせないらしい。それでも清十郎さんは文武両道で立派にこなしているんだもの、本当に尊敬する。お互いの近況を話していると、あっという間に清十郎さんのホストファミリー宅へお邪魔する時間になった。
大きな一軒家に広くて緑があふれる庭。この素敵な家こそ、清十郎さんがお世話になったファミリーが住むところだ。清十郎さんがインターフォンを押そうとしたら、ドアが開きお母さんが出迎えてくれた。お互いに自己紹介をした後、リビングへ案内してもらい、そこでお父さんと息子さんと対面した。清十郎さんが話してくれたように、とても穏やかで素敵なご家族だと感じた。ファミリーと豪華なお食事を囲めば話も弾み、お母さんがニコニコしながら私に話しかけた。
「アメリカに来て1か月くらい経った時にね、清十郎に、好きな子とかいるの?って聞いたら、『結婚を前提に付き合っている女性がいます』って言ったのよ。それで、デートに誘われても全て断っていた理由がわかったの。そうよね、こんなに可愛いお嬢さんがいるんだものね」
本当にそうだな、と言うお父さんも頷きながら私を見ている。
なんだか、私のことを認めてくれたみたいで嬉しい。それより、清十郎さんが結婚を前提に、と話していたことに驚いてしまった。もちろん、近い将来そうなれたらいいなと思っているので、私との未来を考えてくれていることに胸がきゅんとなる。どうしよう、顔が火照る。そんな私にすぐ清十郎さんは気が付き、いつもの優しい眼差しで私を見てくれた。この瞳がどれだけ私を安心させてくれることか。
「数年後にはひよりと結婚しますので、その際は結婚式に来てください。」
「あら、式は日本かしら?それともアメリカ?どちらにしても家族みんなで参加するわよ。待ち遠しいわね」
お母さんは私にウィンクを飛ばしながら微笑んだ。
その後もお母さんにはお料理を教えてもらったり、息子さんには学校での清十郎さんの様子(モテているの?とか)を聞いたり、とても素敵な時間を過ごすことができた。いざ、お別れのときには手作りのケーキなどもいただき、更にはいつでも遊びにきてちょうだいね、と言って貰えた。
清十郎さんのアパートへ戻り、彼に、改めてファミリーに出会えてよかったとお礼を伝えた。あんなに素敵なご家族と過ごしていた清十郎さんは幸せ者だと思う。あ、これだけは聞いておかなきゃ。だって大事なことだし、気になるんだもの。
「清十郎さん、私のこと清十郎さんのお嫁さんにしてくれるの?ファミリーには結婚前提って話していたみたいだけれど……」
「ああ。近いうちに、必ず。ひよりは俺では駄目か?」
はっきりとした口調で答えてくれた清十郎さんだけれど、不安そうな目をしている。そんな不安に思うことなんて全くないのに。
「駄目なわけないでしょう?嬉しいもの。ただ、私は清十郎さんみたいにお料理が上手ではないから、頑張らないと……」
「2人で一緒にやればいいだろう?ひよりの手料理はとても美味しいから気にすることはない」
優しく抱き寄せていたはずの彼の腕に力が入り、きつく抱きしめられた。この彼の抱擁がいつも私を安心させてくれる。清十郎さんは決して口数が多いほうではないけれど、彼が私を大事にしてくれていることは十分過ぎるくらいに伝わっている。
清十郎さんと過ごせるのはあと2日だけ。どこかへ行かなくても彼と一緒にいられるだけで私は満たされる。『結婚』という甘美な響きにときめきながら、限られた時間を過ごす幸せ。アメリカで一段と逞しくなった彼の隣に並んでもおかしくない私でありたい。そのためには気が早いかもしれないけれど、花嫁修業を始めるべきだろうか。愛しい彼との近い将来のために。
「清十郎さん、おはようございます。遅くなってごめんなさい」
彼のもとへ駆け寄ると、逞しい片腕で私をギュッと引き寄せ、髪にキスを落とした。
「ひより、おはよう。よく眠れたか?朝食の準備ができたから食べよう」
今更だけれど、清十郎さんってこんなに愛情表現してくれるタイプだったかな?昨日も空港でハグしてくれたり……。アメリカならよく見る光景だろうけれど、ドキドキして慣れないなぁ。
清十郎さんが作った朝食はどれも美味しくて、朝から幸せな気分になる。大好きな彼が作ってくれたから、という理由も勿論あるけれど。
朝食の片づけを終え、清十郎さんとソファーでまったり過ごすことにした。こうしてお互いの顔を見て、触れ合って、話せることの幸せを噛みしめる。アメフトの練習は大変な時もあるみたいだけれど、本場の力を肌で感じ、目標もできたという。また、勉学については、授業で発言することが求められるため、予習復習が欠かせないらしい。それでも清十郎さんは文武両道で立派にこなしているんだもの、本当に尊敬する。お互いの近況を話していると、あっという間に清十郎さんのホストファミリー宅へお邪魔する時間になった。
大きな一軒家に広くて緑があふれる庭。この素敵な家こそ、清十郎さんがお世話になったファミリーが住むところだ。清十郎さんがインターフォンを押そうとしたら、ドアが開きお母さんが出迎えてくれた。お互いに自己紹介をした後、リビングへ案内してもらい、そこでお父さんと息子さんと対面した。清十郎さんが話してくれたように、とても穏やかで素敵なご家族だと感じた。ファミリーと豪華なお食事を囲めば話も弾み、お母さんがニコニコしながら私に話しかけた。
「アメリカに来て1か月くらい経った時にね、清十郎に、好きな子とかいるの?って聞いたら、『結婚を前提に付き合っている女性がいます』って言ったのよ。それで、デートに誘われても全て断っていた理由がわかったの。そうよね、こんなに可愛いお嬢さんがいるんだものね」
本当にそうだな、と言うお父さんも頷きながら私を見ている。
なんだか、私のことを認めてくれたみたいで嬉しい。それより、清十郎さんが結婚を前提に、と話していたことに驚いてしまった。もちろん、近い将来そうなれたらいいなと思っているので、私との未来を考えてくれていることに胸がきゅんとなる。どうしよう、顔が火照る。そんな私にすぐ清十郎さんは気が付き、いつもの優しい眼差しで私を見てくれた。この瞳がどれだけ私を安心させてくれることか。
「数年後にはひよりと結婚しますので、その際は結婚式に来てください。」
「あら、式は日本かしら?それともアメリカ?どちらにしても家族みんなで参加するわよ。待ち遠しいわね」
お母さんは私にウィンクを飛ばしながら微笑んだ。
その後もお母さんにはお料理を教えてもらったり、息子さんには学校での清十郎さんの様子(モテているの?とか)を聞いたり、とても素敵な時間を過ごすことができた。いざ、お別れのときには手作りのケーキなどもいただき、更にはいつでも遊びにきてちょうだいね、と言って貰えた。
清十郎さんのアパートへ戻り、彼に、改めてファミリーに出会えてよかったとお礼を伝えた。あんなに素敵なご家族と過ごしていた清十郎さんは幸せ者だと思う。あ、これだけは聞いておかなきゃ。だって大事なことだし、気になるんだもの。
「清十郎さん、私のこと清十郎さんのお嫁さんにしてくれるの?ファミリーには結婚前提って話していたみたいだけれど……」
「ああ。近いうちに、必ず。ひよりは俺では駄目か?」
はっきりとした口調で答えてくれた清十郎さんだけれど、不安そうな目をしている。そんな不安に思うことなんて全くないのに。
「駄目なわけないでしょう?嬉しいもの。ただ、私は清十郎さんみたいにお料理が上手ではないから、頑張らないと……」
「2人で一緒にやればいいだろう?ひよりの手料理はとても美味しいから気にすることはない」
優しく抱き寄せていたはずの彼の腕に力が入り、きつく抱きしめられた。この彼の抱擁がいつも私を安心させてくれる。清十郎さんは決して口数が多いほうではないけれど、彼が私を大事にしてくれていることは十分過ぎるくらいに伝わっている。
清十郎さんと過ごせるのはあと2日だけ。どこかへ行かなくても彼と一緒にいられるだけで私は満たされる。『結婚』という甘美な響きにときめきながら、限られた時間を過ごす幸せ。アメリカで一段と逞しくなった彼の隣に並んでもおかしくない私でありたい。そのためには気が早いかもしれないけれど、花嫁修業を始めるべきだろうか。愛しい彼との近い将来のために。
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