進清十郎夢は同学年同クラスになります。
可愛い弟。
空欄の場合は、南ひより になります。
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今日は土曜日、講義もないし美味しい紅茶でも飲みながら読書でもしようかと考えていたら、階段をドタバタ降りる音が耳に入ってきた。
「ひより姉、おはよ!まずい、寝坊した!」
私の可愛い弟の陸だ。彼は西部高校アメフト部のランニングバックとして活躍している。そういえば、今日って練習試合があるんじゃなかった?
「陸、おはよう。何か食べる?ってそんな時間ないよね?」
「うん、時間ないしなぁ、ってもう行かなきゃ!」
「陸、高校まで車で送っていってあげるから、せめて何か口に入れなきゃだめよ?」
冷蔵庫に入れておいたゼリー飲料を陸に渡して、私は車庫へ向かう。エンジンをかけていざ西部高校へ。
「ひより姉、昨日遅かったんだし、わざわざ送ってもらわなくても俺のスピードならギリギリ間に合うよ」
「そりゃあウォーミングアップにはなるだろうけれど、慌てて転んで怪我でもしたらいけないわ」
「ひより姉は心配性だよ…大丈夫だって!」
照れくさそうにしながら外を見ている陸が可愛くてたまらない。
ただでさえアメフトは生傷が絶えないスポーツだし、陸は男の子としては小柄なので心配は尽きない。
「それより、ひより姉、昨日珍しく帰りが遅かったじゃん?誰と一緒だったの?まさか男?」
陸の突然の問いかけに驚くと同時に吹き出してしまった。
「そのまさか、だったらどうする?」
質問に質問で返して、可愛い弟にちょっとだけ意地悪しちゃう私。
一方の陸は珍しく表情が固まっている。
「……絶対に…嫌だ」
小さな声で私にそう訴え、じっと私を見ている陸。ダメだわ、降参。
「昨日は高校時代の女友達に会っていたのよ。陸も知っている子。陸の話で盛り上がっちゃって帰宅が遅くなったんです」
「なーんだ、よかった……」
陸の顔に安心しました、って書いてある。陸の話をしていたって言ったのにそこは気にならないのね。もう、なんて可愛い弟なんだろう、今が運転中でなければ抱きしめていたのに。残念。
「正直、今は彼氏が欲しいとか考えていないのよね。だって、一番近くに可愛くてカッコいい陸がいるんだもの。彼氏の条件は陸よりイイ男です」
「えぇー?俺よりイイ男なんて沢山いるじゃん。キッドさんとか、他校でいえば高見さん、桜庭さんとか、って皆高校生だけれど」
「はいはい、学校着いたわよ。陸、応援しているから頑張ってね!」
「ひより姉、ありがとう!行ってきます!」
バタン、と助手席のドアを閉めて陸は走り出した。爽やかな風がふくなかを颯爽と走るその姿は、小柄ながらもアメフトプレイヤーそのもの。折角学校に来たんだし、頑張っている陸たちに差し入れでもしようとコンビニへ車を走らせる。今日は、紅茶でも入れてゆっくり読書という予定はまた今度。差し入れを届けて陸の応援しなくちゃね。
小柄ながらもフィールドで戦う弟の姿を目に焼き付ける土曜日であった。
「ひより姉、おはよ!まずい、寝坊した!」
私の可愛い弟の陸だ。彼は西部高校アメフト部のランニングバックとして活躍している。そういえば、今日って練習試合があるんじゃなかった?
「陸、おはよう。何か食べる?ってそんな時間ないよね?」
「うん、時間ないしなぁ、ってもう行かなきゃ!」
「陸、高校まで車で送っていってあげるから、せめて何か口に入れなきゃだめよ?」
冷蔵庫に入れておいたゼリー飲料を陸に渡して、私は車庫へ向かう。エンジンをかけていざ西部高校へ。
「ひより姉、昨日遅かったんだし、わざわざ送ってもらわなくても俺のスピードならギリギリ間に合うよ」
「そりゃあウォーミングアップにはなるだろうけれど、慌てて転んで怪我でもしたらいけないわ」
「ひより姉は心配性だよ…大丈夫だって!」
照れくさそうにしながら外を見ている陸が可愛くてたまらない。
ただでさえアメフトは生傷が絶えないスポーツだし、陸は男の子としては小柄なので心配は尽きない。
「それより、ひより姉、昨日珍しく帰りが遅かったじゃん?誰と一緒だったの?まさか男?」
陸の突然の問いかけに驚くと同時に吹き出してしまった。
「そのまさか、だったらどうする?」
質問に質問で返して、可愛い弟にちょっとだけ意地悪しちゃう私。
一方の陸は珍しく表情が固まっている。
「……絶対に…嫌だ」
小さな声で私にそう訴え、じっと私を見ている陸。ダメだわ、降参。
「昨日は高校時代の女友達に会っていたのよ。陸も知っている子。陸の話で盛り上がっちゃって帰宅が遅くなったんです」
「なーんだ、よかった……」
陸の顔に安心しました、って書いてある。陸の話をしていたって言ったのにそこは気にならないのね。もう、なんて可愛い弟なんだろう、今が運転中でなければ抱きしめていたのに。残念。
「正直、今は彼氏が欲しいとか考えていないのよね。だって、一番近くに可愛くてカッコいい陸がいるんだもの。彼氏の条件は陸よりイイ男です」
「えぇー?俺よりイイ男なんて沢山いるじゃん。キッドさんとか、他校でいえば高見さん、桜庭さんとか、って皆高校生だけれど」
「はいはい、学校着いたわよ。陸、応援しているから頑張ってね!」
「ひより姉、ありがとう!行ってきます!」
バタン、と助手席のドアを閉めて陸は走り出した。爽やかな風がふくなかを颯爽と走るその姿は、小柄ながらもアメフトプレイヤーそのもの。折角学校に来たんだし、頑張っている陸たちに差し入れでもしようとコンビニへ車を走らせる。今日は、紅茶でも入れてゆっくり読書という予定はまた今度。差し入れを届けて陸の応援しなくちゃね。
小柄ながらもフィールドで戦う弟の姿を目に焼き付ける土曜日であった。
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