白いハプニング
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マチとミユがクロロ達の部屋に着いたのは20時頃だった。
他のメンバーも二人と同じように温泉に入ったようで浴衣を着ていた。
「すごい量だね」
マチが思わず驚きを零した。
旅館のスタッフが持ち込んだと思われるテーブルがいくつか並べてありその上には懐石料理の他に追加で頼んだであろう料理も並べられていた。
「追加料理も全部まとめて持ってきてって言ったらこんなになっちゃった」
シャルナークは少し苦笑いをしながら頭をかいた。
「いいじゃねェか。チマチマ運ばれてくるよりよっぽどいいだろ」
フィンクスは目の前の席に座った。
その隣にマチが座りその隣にクロロが腰を下ろした。
部屋は広めだが宴会場のように人数分のテーブルを並べて座るには狭くなんとなくグラスと箸が置かれた前に座る。
クロロの向かいにシャルナークが座りその隣にミユが座った。
そしてミユの隣にフェイタンが腰を下ろした。
マチはビール瓶を手に取ると栓を抜いた。
「団長ビール」
「ああ、ありがとう」
クロロはグラスを取るとマチの方へ傾けた。
黄色い液体が静かに注がれる。
ミユもビール瓶を取るとシャルナークの方へ向けた。
『シャルもどうぞ』
「ありがとう」
シャルナークが傾けたグラスには白い泡が殆どを占めていた。
『ごめん』
「全然大丈夫だよ」
シャルナークは笑いながらグラスをテーブルに置いた。
『フェイタンも……』
ミユは反対側へ向くとフェイタンの方へビールを向けたが既にフェイタンは自分で瓶ビールの栓を抜きグラスへ注いでいた。
その泡とビールの比率は完璧だった。
「大丈夫ね」
『はやー』
ミユは自分のグラスを取った。
「ミユ、入れてあげるよ」
シャルナークは手を出しながらニッコリ笑った。
『ありがとう』
ミユはビール瓶をシャルナークへ手渡すとグラスをシャルナークの方へ傾けた。
黄色い液体が注がれていく。
『上手だね』
「ビールは高さが出ちゃうと泡だらけになっちゃうんだよ」
『なるほどね』
ミユは感心するように注がれているビールを見た。
「ま、普段ビール飲まないミユなら分からなくて当然だと思うよ。カクテルも頼んであるから乾杯したら好きなの団長に頼みな」
シャルナークが立てた親指で差した先にはフルーツのリキュールが数種類置いてあった。
『うん!』
ミユはニッコリ笑うとビールの入ったグラスを持った。
「みんなグラス持った?団長よろしく」
「いや、シャル頼む」
「オッケー。じゃあ、みんなかんぱーい」
シャルナークの音頭でそれぞれ隣り合うメンバーとグラスを合わせた。
『ねぇ、シャルこれって…?』
ミユは一口ビールを飲むとずっと疑問だったことを隣のシャルナークへ聞いた。
「ああ、温泉旅行だよ」
『そうなの?団長ありがとう!』
ミユの顔はパァっと明るくなり斜め前にいるクロロへグラスを差し出しながら満面の笑みで笑いかけた。
クロロはミユのグラスに当てながらわずかに眉尻を下げ少し申し訳なさそうな笑みを浮かべた。
『よぉーし、飲むぞ〜!』
ミユは宣言通りビールもそこそこに色々なフルーツのカクテルをクロロに作ってもらっては次々と飲み干した。
また、マチもクロロ特製カクテルを飲み他のメンバーは色んな国の酒を飲んだ。
楽しい宴会は夜遅くまで続いた。
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