昼夜と共に
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しばらく遊歩道を歩いていると人の声も遠くなり人気がなくなっていた。
樹木が生い茂る静かな場所にベンチがあり木々から漏れる木洩れ日が優しく綺麗だった。
2人はそこへ並んで腰を下ろした。
緩やかな優しい風が吹き汗をかいた肌にはとても心地よかった。
『なんか久しぶりに自然感じてるかも。気持ちいい』
ミユは思いっきり腕を伸ばし大きく息を吸った。
『フェイタンは?普段散歩したりする?』
「しないね」
『やっぱり?そんな感じする』
ミユはクスクスと笑った。
『じゃあ普段何してるの?お仕事休みの時とか』
「本読んだり道具の手入れしたりゲームしてるね」
『フェイタン、ゲーム好きなんだ』
「嫌いじゃないね」
『そうなんだ。じゃあ今度一緒にゲームしようよ』
ミユはフェイタンの方へ体ごと向くと少し顔を傾けて覗き込んだ。
「ゲームできるのか?」
『好きだよ』
「何やてるか?」
『うーんとね、マリカーとかスプラとか』
「塗るだけのゲーム面白いか?」
フェイタンは呆れたように少しだけ眉尻を下げた。
『あ、言ったね。塗るだけじゃないよ。敵倒したりチームで協力したりして面白いもん』
「ハハ、お前と同じチームになたやつらお気の毒ね」
『ひどーそう言ってフェイタン、ローラーで塗るだけなんじゃないの?』
ミユはニヤリと見返した。
「分かた。そこまで言うなら対戦するね。同じチームにもなるけど」
『え?スプラって対決できないの?』
「乱入すれば敵になることもあるね。部屋作たら100%味方ね。知らなかたか?」
『知らない。だっていつも1人だもん。もしかしてフェイタンってゲーマー?』
ミユは興味深そうに問いかけた。
「普通ね」
『でもすごく詳しいよね』
「お前が知らないだけね。一般常識よ」
『そうなんだ。お勉強しなきゃだね』
ミユは微笑んだ。
心地よい風で汗ばんだ肌も落ち着きミユはベンチから立ち上がった。
『そろそろ行こっか』
「行くてどこにか?」
『竹下通りだよ』
ニッコリ笑うミユにフェイタンは初めて眉間に皺を作った。
『大丈夫だって』
「何が大丈夫か?」
『人混みでしょ?案外入っちゃうと歩けるもんだよ』
フェイタンは相変わらず眉間を寄せながらミユを睨んだ。
『とりあえず行ってみよ。置いてっちゃうよ』
ミユは口角を上げ髪を靡かせながら歩き出した。
歩く振動と風に吹かれて明るいストレートの髪が揺れる後ろ姿を見ながらフェイタンは大きくため息を吐き舌打ちをすると重い腰を上げた。
