昼夜と共に
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『今日もありがとうございました〜』
日付も変わろうかという深夜人々が行き交う歩道でミユは男性の腕に腕を絡めて微笑んだ。
「今度絶対ご飯行こうね」
『はい、今度行きましょう』
男性を見上げるとニッコリとした笑顔を向ける。
「いっつもそう言うけど一回も行ってくれたことないんだよなー」
『うふふ、ほらタクシー来てますよ』
「絶対だからね!アフター行こうね!また連絡する!」
酔った男性を乗せたタクシーをミユは手を振りながら笑顔で見送った。
「まだそんなことやてるか」
不意に声をかけられたミユは声のする方へ振り返った。
『あっ、フェイタン!久しぶり!」
見知った人物にミユはとびっきりの笑顔で駆け寄った。
『どうしたの?寄ってく?』
「仕事ね」
『そうなんだぁ。今日はシャルやフィンクスとは一緒じゃないの?』
ミユはあたりをキョロキョロと見渡した。
フェイタンは眉を顰めミユの額をピンと弾いた。
『痛ーい』
「不満か?」
『そんなことないけどいつも一緒だったから』
ミユは額を指で撫でた。
『今日は飲んでいけないんでしょ?今度ご飯でも食べに行こーよ』
「仕事は?」
『休みくらいあるよ』
ミユはにっこり笑いクラッチバッグから携帯電話を取り出した。
『連絡先聞いてもいい?』
フェイタンは携帯電話を片手で操作するとLINEのQRコードを出した。
それをミユはカメラで読み取った。
トークに追加してよろしくねと手を振るクマのスタンプを送った。
「携帯は二台持ちか?」
フェイタンの目線の先には胸の谷間に刺さっている携帯電話があった。
『うん。これは仕事用でこっちはプライベート用。ここに入れておけば大抵バッグの中気にする人いないから』
ミユはフェイタンとLINE交換した携帯電話をバックの中にしまった。
『連絡するね』
お仕事頑張ってと言いながらミユは雑居ビルのエレベーターへと消えていった。
フェイタンは真っ赤なロングドレスの後ろ姿を見送ると最上階にあるミユの務める店名が書かれた看板を見た。
目線を戻しポケットへ両手を突っ込むと人混みの中歩き出した。
ミユからフェイタンの携帯電話に連絡があったのはその日から5日後の事だった。
そこには3つの日にちが書かれていた。
フェイタンは提示された日付の中から1番早い日付を指定した。
【11時に原宿駅の橋】
そう返ってきたLINE画面をミユは笑顔で見つめぎゅっと抱きしめるように胸に当てた。
「何かいい連絡ですか?」
働く店のメイクルームで同僚にかけられた言葉にミユは携帯電話をしまいながら
『まあね』
と笑顔で返した。
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