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大切な存在【レサト】

しばらくの沈黙の後、レッドは何を思ったのか自分のモンスタボールを持ち出して開閉ボタンを押した。

「フッシー、ピカ、ニョロ、プテ、ゴン、ブイ、お前たちも一緒に遊ぼう!」

レッドの行動にサトシは目を白黒させていたがすぐに自分のポケモン達もレッドのポケモン達同様外で遊ばせようとモンスターボールを取り出した。

「レッドさん!?・・・そうだな。ナエトル、エイパム、ムクバードお前達も出て来い!」

サトシのポケモン達が出てきた所で、エイパムが一鳴きをしてサトシの肩に乗っているピカチュウとは反対側の肩に乗り、ナエトルはサトシに跳びかかり頭上を噛みついてきた。

「わ~、ナエトル!噛むなよ。・・・ったく。みんな遊んで来ていいぞ。だけどあんまり遠くには行くなよ~」

サトシはポケモン達に呼びかけると、ポケモン達は元気良く鳴き声を上げ走り出す。ピカチュウもサトシの肩から下りて地面に着地すると他のポケモン達と共に遊びに行った。

「ハハハ、サトシは本当にポケモン達に懐かれているな~♪」
「レッドさんも懐かれてるでしょう?」
「サトシ程でもないよ。・・・ねぇサトシ、前にも言ったよな。敬語は止めてくれって」
「そうですね。すみません」
「また言ってるよ、サトシ。ま、仕方ないのかな?」

サトシの敬語を聞き、レッドは苦笑を浮かべながらサトシの頭を撫でてやる。

「・・・レッドさん、オレの事・・・・・・子供扱いしてません?」

サトシは上目遣いでレッドを睨み付けると、レッドは胸を打たれる思いをした。

「ぐはっ、サトシ、そんな可愛いアングルで・・・」
「何を言ってるんですか!・・・レッドさん変態発言はしないでください!」
「わ、ごめんごめん。でも、サトシの顔・・・・・・真っ赤だぞ?んも~、可愛いんだから!」

レッドはそう言うとサトシにガバッと抱き付く。突然抱き付かれてサトシは慌ててレッドの腕の中で暴れ出した。

「もう!レッドさん、離してください!!」
「そんなこと言ったって、サトシってば可愛すぎるもん。もう絶対に離したくない」
「・・・・・・は?何言ってるんですか?」

レッドは抱いている手に力を込めると、サトシは苦しくなって暴れ始める。

「レッドさん!ちょっ、離してくださいって!!ねぇ、聞いてるんでしょ!?レッドさん?」
「・・・・・・」
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