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僕の大事なトレーナー【ピカチュウ】

ジョーイから病院を紹介され、紹介状と地図が描かれたメモを受け取ったタケシが戻って来ると、サトシとピカチュウの様子を見て首を傾げながらヒカリに聞いてみた。

「ヒカリ、これは一体どうしたんだ?」
「あ、うん。・・・見た通りよ」

ヒカリもどういった経緯で今の現状になったのか分からずに首を傾げていたのだ。ヒカリの簡潔な説明にタケシが一息を吐くと、サトシに声をかけた。

「サトシ、今から病院に行くぞ」

タケシが呼びかけると、サトシはゆっくりとピカチュウに向けていた顔を上げてタケシを見上げる。

「ピィカ」

ギュッとサトシの服を掴んで離さないピカチュウにサトシは苦笑を浮かべて、ピカチュウを抱き締めたままソファーから立ち上がった。

「・・・・・・行きましょう」
「ああ、そうだな」

タケシはサトシの言葉に頷いて、ポケモンセンターから出て行く。行き先はもちろん紹介された病院だ。

(サトシ、僕はずっと・・・・・・)

ピカチュウは移動中、サトシの温もりに包まれ静かに眠りについた。
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