カントー編 1話
翌日。
サトシとゴウはカロス地方に赴き、メガシンカの研究を行っているプラターヌ研究所にやってきた。
「やぁ、サトシ君!久しぶりだね。それから、ゴウ君だね。はじめまして」
「は、はじめまして!ゴウです!!」
プラターヌから名前を呼ばれ、緊張でガチガチに固まるゴウとにこやかに挨拶をしているサトシ。
「今日はどうしたんだい?」
「はい!今日はメガシンカについて調査に来ました!」
「メガシンカ?」
サトシの言葉に予想していなかったのかきょとんとするプラターヌ。その顔には今更何を言っているんだい?といっているようで、サトシは苦笑を浮かべている。その横ではゴウが目をキラキラ輝させながらプラターヌに詰め寄る。
「俺!メガシンカ見たことがなくて!!」
ゴウの興奮気味の様子にプラターヌはどうどうと宥める一方で、サトシは奥からやってきたカブリアスににこうやかに挨拶をして撫でてやると、カブリアスは嬉しそうに撫でやすいように頭を下げている。
そんなサトシにプラターヌはそういえば!と声を上げ、カブリアスが出来ていた方に向かう。
「そういえばサトシ君。これ」
プラターヌが奥からあるものを手にしながら戻ってくると、サトシにあるものを渡す。
それは丸いビー玉程の大きさの球が2つ。1つは水色の不思議な色彩を放つ球とオレンジ色をベースとし、藍と赤の模様が描かれた球。
「これって・・・」
「サトシ君も知っての通り、【キーストーン】と【ルカリオナイト】だよ」
「でもどうして」
「サトシ君。ルカリオを手持ちに入れているだろう?」
「えぇ」
いつ知ったのだろうと困惑気味の様子にハハハと笑いながら、プラターヌは種明かしをする。
「前に君たちコルニに会っているだろう?それで、サトシ君にルカリオナイトを渡してほしいって」
言っていたんだよとウインクと共にサトシに渡すと、きょとんとしていたサトシは笑顔を浮かべお礼を言い、コルニにもお礼を言わなきゃなとピカチュウと話している。
そんな中――
サトシはふとピカチュウと向き合っていた視線を上げ、森の方へ視線を向ける。
「呼んでる?」
ぼうっと森の方へ見つめ呟くサトシは周りの音も耳に入っていないようで、ピカチュウとゴウは不安そうにサトシを見る。
そんなサトシはフラフラと研究所を出て森の方へ歩いていく。その後ろ姿を慌てて追いかけるゴウとピカチュウ。
「おい!サトシ!!どこ行くんだよ!?」
「ピカピィ!」
ゴウとピカチュウの必死の呼びかけにも答えることも振り返ることもしないサトシはどんどん森の中に進んでいく。
サトシとゴウはカロス地方に赴き、メガシンカの研究を行っているプラターヌ研究所にやってきた。
「やぁ、サトシ君!久しぶりだね。それから、ゴウ君だね。はじめまして」
「は、はじめまして!ゴウです!!」
プラターヌから名前を呼ばれ、緊張でガチガチに固まるゴウとにこやかに挨拶をしているサトシ。
「今日はどうしたんだい?」
「はい!今日はメガシンカについて調査に来ました!」
「メガシンカ?」
サトシの言葉に予想していなかったのかきょとんとするプラターヌ。その顔には今更何を言っているんだい?といっているようで、サトシは苦笑を浮かべている。その横ではゴウが目をキラキラ輝させながらプラターヌに詰め寄る。
「俺!メガシンカ見たことがなくて!!」
ゴウの興奮気味の様子にプラターヌはどうどうと宥める一方で、サトシは奥からやってきたカブリアスににこうやかに挨拶をして撫でてやると、カブリアスは嬉しそうに撫でやすいように頭を下げている。
そんなサトシにプラターヌはそういえば!と声を上げ、カブリアスが出来ていた方に向かう。
「そういえばサトシ君。これ」
プラターヌが奥からあるものを手にしながら戻ってくると、サトシにあるものを渡す。
それは丸いビー玉程の大きさの球が2つ。1つは水色の不思議な色彩を放つ球とオレンジ色をベースとし、藍と赤の模様が描かれた球。
「これって・・・」
「サトシ君も知っての通り、【キーストーン】と【ルカリオナイト】だよ」
「でもどうして」
「サトシ君。ルカリオを手持ちに入れているだろう?」
「えぇ」
いつ知ったのだろうと困惑気味の様子にハハハと笑いながら、プラターヌは種明かしをする。
「前に君たちコルニに会っているだろう?それで、サトシ君にルカリオナイトを渡してほしいって」
言っていたんだよとウインクと共にサトシに渡すと、きょとんとしていたサトシは笑顔を浮かべお礼を言い、コルニにもお礼を言わなきゃなとピカチュウと話している。
そんな中――
サトシはふとピカチュウと向き合っていた視線を上げ、森の方へ視線を向ける。
「呼んでる?」
ぼうっと森の方へ見つめ呟くサトシは周りの音も耳に入っていないようで、ピカチュウとゴウは不安そうにサトシを見る。
そんなサトシはフラフラと研究所を出て森の方へ歩いていく。その後ろ姿を慌てて追いかけるゴウとピカチュウ。
「おい!サトシ!!どこ行くんだよ!?」
「ピカピィ!」
ゴウとピカチュウの必死の呼びかけにも答えることも振り返ることもしないサトシはどんどん森の中に進んでいく。