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第1夜~第7夜

治療室に向かう道中、炭治郎達の部屋の前を通ると――。

「あ!サトシ!」

炭治郎がサトシに気付き、ベットの上からサトシを呼びかける。

「サトシ・・・怪我・・・してるのか?」
「へ?よくわかったな」
「俺、匂いには敏感だから!!」

むんっと胸を張る炭治郎だが、すぐに真面目は顔を作り――

「なんだか、不思議な香りがしたから――」
「?ふしぎ?」

炭治郎のベットの隣で眠る善逸と伊之助も炭治郎の言葉に聞き耳を立てているようだ。

「前に嗅いだことがあるような――」
「どんなだよぉ」
「おれはしらん」
「?」

うんうんと唸る炭治郎にサトシは首を傾げるばかりだが、その後、すぐに思い出したかのように大声で叫ぶ。

「ああ!思い出した善逸と一緒に向かった『堤の鬼』の所――」

そこまで言って、炭治郎は口を閉ざした。

「匂いっていえば、あの時も炭治郎『今まで嗅いだことがない匂い』だって」
「あぁ」

善逸もそこまで言って思い出した。
あの時、遭遇した兄弟たちは一番上の兄が【稀血】だったことに。そして、炭治郎の言葉から恐らく――

「なんだぁ。サン太郎は【稀血】だってことだろぉ」

盛大にサトシの名前を間違う伊之助。だが、それよりも、三人娘は伊之助の【稀血】という言葉にハッとした様子で――

「あわわ」
「サトシさん」
「大変です!」
「へ?何が?」
「稀血とは」
「鬼がもっとも」
「ごちそうとする人間を指すんです!」
「へ?ごちそう?」

サトシは今一ピンときてないようでキョトンとしている。そんな、サトシを置き去りにその場にいた人たちが慌てる。それを通りかかったアオイがサトシ以外を注意するのと同時に事情を飲み、サトシには早く治療するようにと胡蝶がいるところまで案内する。
その場では素早く傷の治療を行い、炭治郎の証言の元、サトシが稀血であることを知り、頭を抱えた。身近に鬼の好物である【稀血】がいるとは夢にも思わなかったからだ。
もちろん、この事実をお館様にも伝え、柱たちにも伝令が伝えられ、サトシを厳重に守ることになる。

だが、この時の柱たちは夢にも思わないだろう。
サトシがポケモン世界でどんな無茶をするのか。ポケモンのためなら身を挺してしまうことを平気でしてしまうことを――。


【あとがき】

はい!
今のサトシに手持ちが炎いないなぁと炎ポケモン投入。
最初、どのポケモンにしようか悩み――リザードンにしようとも思いましたがカイリュウと系統似てるなぁという事からやめました。
炎という事からポニータかガーディを・・・そして、腕に抱えられるのはガーディかなということでガーディに決定。ちなみに他を辞めたのは、進化してサトシを背に乗せて欲しいなという願望から。
あと、話の流れからハンターに襲われ、威嚇しサトシに噛みつくとしてもらうとなると、ガーディが適任。というのも理由の一つ。

因みにこの話を掻き始めた頃、2話辺りにはサトシの稀血という設定はありましたが、なかなかその設定を入れられずここで投入。
でも話にどう盛り込もう(ぼそり)

あと、この話を書いた時、不死川実弥が稀血だとわかっていませんでした。
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