番外編
炭治郎は幼い少女を横抱きにして、蝶屋敷まで運んでいた。
「ここは?」
「俺たち、鬼殺隊の柱の屋敷の一つであり、医療機関でもある」
炭治郎は、同僚の見舞いも兼ねてここにやってきた。そして、一つの気がかりである少年にも会いに来たのだが――。
「あれ?善逸がいない」
炭治郎の呟きにユリーカは分からず、首を傾げていたのだが――
「い――やぁぁあ――っ!!」
「!善逸の声・・・か?」
「すごい叫び声・・・」
「とりあえず、行ってみよう」
善逸の黄色い叫び声に訝し気にしながらも炭治郎はユリーカを抱き、声のする方へ向かった。
そして声のする方へ向かい、ある部屋に到着すると――
「ダレ――っ!すっごいかわいい天使のこの子はダレーーっ!?」
善逸が赤い機械を鷲掴んでいる所に遭遇する。そして、赤い機械のモニターに表示された画像を見た瞬間――
「!」
「わぁ!すっごい可愛い!!」
炭治郎の顔が真っ赤に染まり、炭治郎の腕の中にいたユリーカは画面に映った肩くらいまでの長さの金髪にジョーイ姿の少女に興奮した様子で――
炭治郎の腕の中から飛び出し、善逸のところまで行くと「例のあれ」を始めた。
「おにいちゃんをシルブプレ!」
ユリーカは赤い機械の前で、片膝を床に付け片手を機械に向けて力いっぱい叫んだ。
カロス地方を旅している時に美人な人や可愛らしい女性に向けて、よくやっていた「恒例行事」。
ここにユリーカの兄はいない。だが、やってしまった。画像の中の慈愛に満ちた表情を浮かべた少女に――
そして、忘れてはいけない。
ここにユリーカを知り、また、件の少女が誰かを知る唯一のポケモンたちがここにいたことを――
パチパチ
静電気が辺りに静かに流れる。
それに気づくことができたものがいた。
カロス地方を旅している頃、何度その静電気を感じたことがあることか。
――懐かしい。
だけど、今この場では知りたくなかった。
ユリーカの腕の中、同じ電気タイプであるが故に、ここにサトシ大好きなピカチュウがいることに気づいた。
そして、気づくのと同時に――
「ピィカ・・・チュ――」
頭を冷やせとでもいうかのように、ピカチュウの10万ボルトが部屋の中を満たす。
電気が収まる頃には、プスプスと焼き焦げた人間が3人いた。
【あとがき】
最後の「おにいちゃんをシルブプレ!」というセリフをやりたくて、入れ込んでしまった。あくまで、番外編だからできる話。
本編ではユリーカは出しません。
因みにユリーカにこのセリフを言わせる気満々でしたが、誰にやろうとは決めていなかった。
蝶屋敷で働いている葵やカナヲ、しのぶ辺りにしようかと思っていましたが、何だか話の流れ①の善逸の叫びのやつを思い出し、「あ、これ使える」と考え、採用。
ピカチュウ以外はユリーカのあれに呆然でした。
因みに、禰豆子にもやりそうなものですが、ユリーカは森の中一人心細い思いをしてそれどころではないのと、竹を加える姿に唖然として思ってもみない心境。
蝶屋敷で、赤い機械(見たことありそうなフォルム)に緊張の糸が切れ、あのような奇行に走った。
意識が戻った後、ピカチュウを見つけユリーカは満面の笑みで抱き着くまであと少し――ですね。ピカチュウだけでなく、リオルにも抱き着きそうです。
「ここは?」
「俺たち、鬼殺隊の柱の屋敷の一つであり、医療機関でもある」
炭治郎は、同僚の見舞いも兼ねてここにやってきた。そして、一つの気がかりである少年にも会いに来たのだが――。
「あれ?善逸がいない」
炭治郎の呟きにユリーカは分からず、首を傾げていたのだが――
「い――やぁぁあ――っ!!」
「!善逸の声・・・か?」
「すごい叫び声・・・」
「とりあえず、行ってみよう」
善逸の黄色い叫び声に訝し気にしながらも炭治郎はユリーカを抱き、声のする方へ向かった。
そして声のする方へ向かい、ある部屋に到着すると――
「ダレ――っ!すっごいかわいい天使のこの子はダレーーっ!?」
善逸が赤い機械を鷲掴んでいる所に遭遇する。そして、赤い機械のモニターに表示された画像を見た瞬間――
「!」
「わぁ!すっごい可愛い!!」
炭治郎の顔が真っ赤に染まり、炭治郎の腕の中にいたユリーカは画面に映った肩くらいまでの長さの金髪にジョーイ姿の少女に興奮した様子で――
炭治郎の腕の中から飛び出し、善逸のところまで行くと「例のあれ」を始めた。
「おにいちゃんをシルブプレ!」
ユリーカは赤い機械の前で、片膝を床に付け片手を機械に向けて力いっぱい叫んだ。
カロス地方を旅している時に美人な人や可愛らしい女性に向けて、よくやっていた「恒例行事」。
ここにユリーカの兄はいない。だが、やってしまった。画像の中の慈愛に満ちた表情を浮かべた少女に――
そして、忘れてはいけない。
ここにユリーカを知り、また、件の少女が誰かを知る唯一のポケモンたちがここにいたことを――
パチパチ
静電気が辺りに静かに流れる。
それに気づくことができたものがいた。
カロス地方を旅している頃、何度その静電気を感じたことがあることか。
――懐かしい。
だけど、今この場では知りたくなかった。
ユリーカの腕の中、同じ電気タイプであるが故に、ここにサトシ大好きなピカチュウがいることに気づいた。
そして、気づくのと同時に――
「ピィカ・・・チュ――」
頭を冷やせとでもいうかのように、ピカチュウの10万ボルトが部屋の中を満たす。
電気が収まる頃には、プスプスと焼き焦げた人間が3人いた。
【あとがき】
最後の「おにいちゃんをシルブプレ!」というセリフをやりたくて、入れ込んでしまった。あくまで、番外編だからできる話。
本編ではユリーカは出しません。
因みにユリーカにこのセリフを言わせる気満々でしたが、誰にやろうとは決めていなかった。
蝶屋敷で働いている葵やカナヲ、しのぶ辺りにしようかと思っていましたが、何だか話の流れ①の善逸の叫びのやつを思い出し、「あ、これ使える」と考え、採用。
ピカチュウ以外はユリーカのあれに呆然でした。
因みに、禰豆子にもやりそうなものですが、ユリーカは森の中一人心細い思いをしてそれどころではないのと、竹を加える姿に唖然として思ってもみない心境。
蝶屋敷で、赤い機械(見たことありそうなフォルム)に緊張の糸が切れ、あのような奇行に走った。
意識が戻った後、ピカチュウを見つけユリーカは満面の笑みで抱き着くまであと少し――ですね。ピカチュウだけでなく、リオルにも抱き着きそうです。