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第1夜~第7夜

【小ネタ】

ロトム図鑑をしのぶに貸し出した夜、サトシはゲンガーをモンスターボールから出すとそっと寄り添い言葉をかける。

「なあ、ゲンガー」
「ゲン」
「オレはさ。無茶ばかりするかもしれない」
「・・・」
「それでも」

静かにまっすぐ見ていたサトシの視線はゲンガーをひたと見つめる。

「それでも、おまえを――・・・お前たちを置いていったりしないよ」

静かに、でも、力強く言った言葉にゲンガーは無茶はするんだな。と思い、サトシが無茶をしてしまうというのなら自分は少しでもサトシが無茶をすることがないようにすればいい。
静かに、決心を固める。
それは、サトシの他のポケモンたちも一緒だ。

大好きなサトシを失うのが怖いから――・・・
心優しいサトシを失いたくないから――・・・
ポケモンのためならば自分の身体が傷ついても構わないと思っている節のあるサトシを一人にしたくないから――・・・・

ポケモンたちは心の中で決意する。

――サトシを一人にしない
自分たちがいる限り
サトシを守り続ける。

でもサトシはそれを良しとしない。
互いが大事だから。

大好きな相棒だから――
大好きな主人だから――

大好きな、ただ一人の

相棒、トレーナー、親、恩人。

かけがえのない、失いたくないものだから。

だから、ポケモンたちは決意する。

サトシの傍を離れない と――

【あとがき】
小ネタの方が頭に浮かんでいたのに、本編書き出している私。
そして、本編書いてるうちに小ネタの話がどっかに行ってしまった。あれぇ?
でも、この一言だけ書きたかった。
サトシの「お前(ゲンガー)を置いて、死んだりしないよ」と。
あとはノリで書いてしまいました。
本編2のゲンガーが脱走した後、ホントは小ネタの内容書きたかったのになんだかあんな感じになったので、どこかのタイミングで書きたかったから話を投入。
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