番外編
番外編【黒歴史を暴露されて】①
蝶屋敷にお世話になっているサトシは今、お出かけしているようで――ピカチュウとリオルはお留守番をしている。
サトシの寝泊まりしているベットでゴロゴロとしながらピカチュウはふと思い出した。
「ねえ、ロトム図鑑」
「何ロト~?」
「サトシコレクションあったよね?」
「!あるロト!!」
「ねえ、ピカチュウ?サトシコレクションって何?」
「あ、そうか。リオルは知らないんだよね」
ゴロゴロしていたピカチュウが起き上がるとサトシの事なら何でも知りたいとばかりにピカチュウに詰め寄るリオル。そんな2匹の傍に漂う赤い機械――ポケモン図鑑に宿った【ロトム図鑑】。
サトシ大好きピカチュウが幼いリオルに教えないという事はなく、にっこりと笑いロトム図鑑に目線だけであれを出してと告げる。
「よぉーく見るロトよ!とってもかわいいサトシロト♪」
ロトム図鑑の表示画面が真っ黒だったものがパッと切り替わり、一枚の写真が表示される。
「この写真は通称【サト子】ロト♪」
画像に移っているのは、金髪ロングのピンクのリボンをつけ、オレンジ色のワンピースを身に付け、恥ずかしそうに赤面し俯き加減の【サト子】の姿。
「次はドレスがよく似合う【サトミ】ロト♪」
次に表示された画像は、緑色の身体を持つメスポケモン、ツタージャを抱き締めた濃いピンクの髪に両側に黄色いリボンを付け、水色の生地に薄いピンクのリボンがふんだんに使われたドレスを身に纏ったお嬢様然とした【サトミ】の姿。
「それで最後のとっておき!ナース姿の【ジョーイサト子】ロト♪」
最後に表示された画像。アローラ地方のポケモンたちの病院といえる【ポケモンセンター】に在駐しているジョーイが着ていた衣装。
サトシがアローラで過ごしていた時に、職場体験としてジョーイの衣装を着ることになった服だ。そして、肩くらいまでの長さの金髪にジョーイの衣装を身に纏った【サト子】は慈愛に満ちた笑みを浮かべ、ポケモンたちに包帯を巻いている様子が映し出されている。
リオルは初めて見る女装姿のサトシにキョトンとしながらも、みるみるうちに頬が朱に染まっていく。特に最後に見たジョーイ姿に――
「サトシ・・・似合う・・・まるで――」
「聖母のようだよねぇ」
ほのぼのとしている空間に突如として現れたのは――
「い――やぁぁあ――っ!!」
黄色い髪が特徴の善逸だ。そして、女の子が大好き――という困った性格でもある。そんな善逸がロトム図鑑に写った女の子に視線は釘付けだ。
「ダレ――っ!すっごいかわいい天使のこの子はダレーーっ!?」
我に返ると善逸はサトシのベットに近づき、ロトム図鑑を鷲掴む勢いだ。
そんな善逸にロトム図鑑は危険を感じ、後退り離れようとするが善逸が許すわけがなく逃げ道を塞いでいく。
そして、善逸の叫び声が聞こえ、駆けつける者たちがくるまであと少し―――
蝶屋敷にお世話になっているサトシは今、お出かけしているようで――ピカチュウとリオルはお留守番をしている。
サトシの寝泊まりしているベットでゴロゴロとしながらピカチュウはふと思い出した。
「ねえ、ロトム図鑑」
「何ロト~?」
「サトシコレクションあったよね?」
「!あるロト!!」
「ねえ、ピカチュウ?サトシコレクションって何?」
「あ、そうか。リオルは知らないんだよね」
ゴロゴロしていたピカチュウが起き上がるとサトシの事なら何でも知りたいとばかりにピカチュウに詰め寄るリオル。そんな2匹の傍に漂う赤い機械――ポケモン図鑑に宿った【ロトム図鑑】。
サトシ大好きピカチュウが幼いリオルに教えないという事はなく、にっこりと笑いロトム図鑑に目線だけであれを出してと告げる。
「よぉーく見るロトよ!とってもかわいいサトシロト♪」
ロトム図鑑の表示画面が真っ黒だったものがパッと切り替わり、一枚の写真が表示される。
「この写真は通称【サト子】ロト♪」
画像に移っているのは、金髪ロングのピンクのリボンをつけ、オレンジ色のワンピースを身に付け、恥ずかしそうに赤面し俯き加減の【サト子】の姿。
「次はドレスがよく似合う【サトミ】ロト♪」
次に表示された画像は、緑色の身体を持つメスポケモン、ツタージャを抱き締めた濃いピンクの髪に両側に黄色いリボンを付け、水色の生地に薄いピンクのリボンがふんだんに使われたドレスを身に纏ったお嬢様然とした【サトミ】の姿。
「それで最後のとっておき!ナース姿の【ジョーイサト子】ロト♪」
最後に表示された画像。アローラ地方のポケモンたちの病院といえる【ポケモンセンター】に在駐しているジョーイが着ていた衣装。
サトシがアローラで過ごしていた時に、職場体験としてジョーイの衣装を着ることになった服だ。そして、肩くらいまでの長さの金髪にジョーイの衣装を身に纏った【サト子】は慈愛に満ちた笑みを浮かべ、ポケモンたちに包帯を巻いている様子が映し出されている。
リオルは初めて見る女装姿のサトシにキョトンとしながらも、みるみるうちに頬が朱に染まっていく。特に最後に見たジョーイ姿に――
「サトシ・・・似合う・・・まるで――」
「聖母のようだよねぇ」
ほのぼのとしている空間に突如として現れたのは――
「い――やぁぁあ――っ!!」
黄色い髪が特徴の善逸だ。そして、女の子が大好き――という困った性格でもある。そんな善逸がロトム図鑑に写った女の子に視線は釘付けだ。
「ダレ――っ!すっごいかわいい天使のこの子はダレーーっ!?」
我に返ると善逸はサトシのベットに近づき、ロトム図鑑を鷲掴む勢いだ。
そんな善逸にロトム図鑑は危険を感じ、後退り離れようとするが善逸が許すわけがなく逃げ道を塞いでいく。
そして、善逸の叫び声が聞こえ、駆けつける者たちがくるまであと少し―――