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設定&第0夜

世界最強のトレーナーを決める大会『ポケモンワールドチャンピオンシップス』。
ここ最近、世界各国でポケモンワールドチャンピオンシップスに参加するトレーナーが増加している。
そして、今日。カントー地方のチャンピオンであるワタルとガラルのチャンピオンであるダンデがガラル地方のとある町でポケモンワールドチャンピオンシップスの決勝戦が行われる。

ポケモンやポケモンバトルが大好きなマサラタウン出身の少年とポケモンを全種集めることを目標としているクチバシティ出身の少年は今、ガラルのワイルドエリアにいた。

「急げ!もう時間がないぞ!!」
「わかってるって!」

少年たちは今、全速力でワイルドエリアを駆けている。それというのも、見知らぬポケモンを夢中になるあまり大会開始時間を見過ごしてしまったのだ。

「ピカピ」
「どうした!?ピカチュウ」

全力疾走をしている少年の肩に乗っていた電気ネズミのピカチュウは、とある方向を指差し鳴き声をあげると、少年はピカチュウの指差した先を見た。
そこには、先ほどまでは快晴だった場所がいつの間にか吹雪いていたのだ。

「あれ?さっきまで晴れてたのに・・・」
「サトシ!忘れたのか?ここワイルドエリアは天候がすぐに変わることでも有名じゃんか」
「そうだったっけ?」
「それよりも、急がないと間に合わないって!!」
「わかってるよ!・・・・・・・ん?」

ワイルドエリアは場所によって天候が変わる。それと同時に天候だけではなく、生息しているポケモンたちも変わる。
サトシは視線を元の方へ戻そうとした所で、何か違和感を感じたため、駆け出していたスピードを少し落としよく見ようとした。

「!ゴウ!!」
「?」
「先に行っててくれ!すぐ追いかけるからさ!!」
「あ!おい!!」

サトシは一緒に走っていた友人に声をかけると気になった場所へ方向転換して駆け出して行った。その背にゴウは慌てて静止するが、もうサトシはだいぶ離れた所まで駆け出していた。

「あーもー!しょうがない!先に行って場所取りしとくからなーー!!」

大声をあげるゴウにサトシは片手を挙げてわかった!!と返事すると、すぐに姿は見えなくなった。
ゴウはサトシに言った通り、会場へ向かったのだった――。



そして、この日を最後に一人の少年とピカチュウが・・・
いや、少年と現在手持ちに加えているポケモン達もいなくなったのだった――





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