【M】会えない距離じゃないのに
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「ランカちゃんが…あの人たちと一緒になってやってるのかと思ってた…本当にごめんね…」
『いえ…私こそ誤解させてしまって…こんなもの掛けられる前に私が止めていられれば…』
「ううん、そんなこと言わないで…本当に私が悪いから…」
きっとお姉さんは、翔の事を言ってるんだと思う。
『本当に翔ってばヘタレなんだから…。』
「どういう、こと?」
私は、翔や松本くんの事をお姉さんに話した。
『…だから、お姉さんが謝ることなんてないんですよ?』
「…そんなことがあったんだ…じゃあランカちゃんも潤と…?」
『なんだかんだ私も、まだきちんと伝えてはないんですけどね笑』
「ふふ、そっか…なんだか、変な感じだね。」
『翔も同じこと言ってました。』
お姉さんも間接的ではあるけど、翔や私の想いを受け取ってくれた。
誤解も晴れてよかった、のに。
『あ、翔がこれからお昼みんなで食べようって言ってました。』
「それいいね!潤は恥ずかしがるかもしれないけど笑」
『確かに、松本くんそういうの照れそうですね笑』
「…潤の事、よろしくね。結構前からランカちゃんのこと気になってたみたいだから。」
『え…そう、なんですか。』
いつから松本くんが私を好いてくれてたのかとか、松本くんはどんな人だったのかとか、小さい頃は…とか。
たくさん、みんなで話したかった。
私しか知らない翔をお姉さんに教えたり、お姉さんしか知らない松本くんを教えてもらったり。
みんなで、笑いあって。
お互いが結婚して、家族になって…とか。
そんな淡い期待は、全て消え去ってしまった。
「ふふ、じゃあ、そろそろ着替えなきゃ。」
『あ、私お姉さんの体操服持ってきま…』
「なに勝手に終わろうとしてんの。」
『…。』
そこには、びしょ濡れのままモップを持った先輩が戻ってきていた。
その他の友人たちいなかった。
きっと、彼女だけは納得できず戻ってきたんだろう。
「絶対、許さないから。」
そういうと先輩は、私に向かってモップを振り回してきた。
…けど、そこにお姉さんが入り込む。
鈍い音がした。
モップの金属部分がお姉さんの頭に直撃していた。
「いっ…」
『お姉さん!!!』
「ふん…あんたが原因なんだからどっちでもいいわよ。」
「…弟の大事な子に手なんて出させないから!」
その言葉に、私もお姉さんを助けないとという感情が爆発した。
『お姉さんだって、翔の大切な人なんだから…これ以上傷つけるのはやめて下さい!』
「…なんなのよ…あんたたち。なんで自分のオトコとられてんのにそこで仲良しごっこしてんのよ…!」
『何も知らないくせに…自分だって翔が好きならきちんと想い伝えればいいじゃない!!そんな勇気もないくせに…!!』
きっと、この言葉が先輩を逆上させてしまった原因。
私が、この言葉さえ言わなければ。
おとなしく耐えて、この場をやり過ごしていれば。
「…うるさい、うるさいうるさいうるさい!!!!」
先輩はネジが外れたように怒り出し、もう一度私にモップを投げつけた。
間一髪で私はそのモップをキャッチする。
けど、その間に先輩はお姉さんの元へ行き
…お姉さんを突き飛ばした。
「死ねよ…まじでうざいから!!!」
屋上の端のギリギリでお姉さんの胸倉をつかんでいる。
このまま先輩が手を離せば…
『何やってんの!?そんなところでやめて!!』
私は急いでお姉さんから先輩を引き離す。
「うるせんだよ!!お前も死ねよ!!ビッチ共が!!」
『いいから…松本先輩から離れてッ…』
今度は私につかみかかってくる先輩に必死に抵抗していた。
お姉さんは屋上の端にまだ突っ立っていた。
『お姉さん!!早くこっちに…』
「だまれよ!!」
『いたっ…』
先輩の相手をしながらお姉さんを気にかけていると
よそ見をしていた隙にお腹を蹴られてしまった。
それを見ていたお姉さんがまた私を助けに来てくれようとした…
その瞬間だった。
私は今でも、その光景を覚えている。
忘れられるはずがない。
頭を強く殴られていたお姉さんは、意識が朦朧としてしまったのか。
ふらっと後ろに倒れて…
屋上から、落ちていった。
『…おねえさ…!!!』
私は、先輩を振り払いお姉さんのもとへ走った。
…ギリギリで、お姉さんの手を掴む。
『まって…やだ…やだ…!!!』
「…ランカちゃん…ごめんね…」
『や…』
「もう…頭が…」
絶対離さない。
死んでも離さない。
そう、思っていた私も、お姉さんを掴む手に力が入らなかった。
直前に蹴られたお腹が、激痛で、力が、入らなかった。
『…ッ…ぐ…』
「…みんなでご飯、食べたかったね…」
『…いやだ…いやだ…』
そのまま、私の手から
お姉さんの手は
滑り落ちていった。
『いえ…私こそ誤解させてしまって…こんなもの掛けられる前に私が止めていられれば…』
「ううん、そんなこと言わないで…本当に私が悪いから…」
きっとお姉さんは、翔の事を言ってるんだと思う。
『本当に翔ってばヘタレなんだから…。』
「どういう、こと?」
私は、翔や松本くんの事をお姉さんに話した。
『…だから、お姉さんが謝ることなんてないんですよ?』
「…そんなことがあったんだ…じゃあランカちゃんも潤と…?」
『なんだかんだ私も、まだきちんと伝えてはないんですけどね笑』
「ふふ、そっか…なんだか、変な感じだね。」
『翔も同じこと言ってました。』
お姉さんも間接的ではあるけど、翔や私の想いを受け取ってくれた。
誤解も晴れてよかった、のに。
『あ、翔がこれからお昼みんなで食べようって言ってました。』
「それいいね!潤は恥ずかしがるかもしれないけど笑」
『確かに、松本くんそういうの照れそうですね笑』
「…潤の事、よろしくね。結構前からランカちゃんのこと気になってたみたいだから。」
『え…そう、なんですか。』
いつから松本くんが私を好いてくれてたのかとか、松本くんはどんな人だったのかとか、小さい頃は…とか。
たくさん、みんなで話したかった。
私しか知らない翔をお姉さんに教えたり、お姉さんしか知らない松本くんを教えてもらったり。
みんなで、笑いあって。
お互いが結婚して、家族になって…とか。
そんな淡い期待は、全て消え去ってしまった。
「ふふ、じゃあ、そろそろ着替えなきゃ。」
『あ、私お姉さんの体操服持ってきま…』
「なに勝手に終わろうとしてんの。」
『…。』
そこには、びしょ濡れのままモップを持った先輩が戻ってきていた。
その他の友人たちいなかった。
きっと、彼女だけは納得できず戻ってきたんだろう。
「絶対、許さないから。」
そういうと先輩は、私に向かってモップを振り回してきた。
…けど、そこにお姉さんが入り込む。
鈍い音がした。
モップの金属部分がお姉さんの頭に直撃していた。
「いっ…」
『お姉さん!!!』
「ふん…あんたが原因なんだからどっちでもいいわよ。」
「…弟の大事な子に手なんて出させないから!」
その言葉に、私もお姉さんを助けないとという感情が爆発した。
『お姉さんだって、翔の大切な人なんだから…これ以上傷つけるのはやめて下さい!』
「…なんなのよ…あんたたち。なんで自分のオトコとられてんのにそこで仲良しごっこしてんのよ…!」
『何も知らないくせに…自分だって翔が好きならきちんと想い伝えればいいじゃない!!そんな勇気もないくせに…!!』
きっと、この言葉が先輩を逆上させてしまった原因。
私が、この言葉さえ言わなければ。
おとなしく耐えて、この場をやり過ごしていれば。
「…うるさい、うるさいうるさいうるさい!!!!」
先輩はネジが外れたように怒り出し、もう一度私にモップを投げつけた。
間一髪で私はそのモップをキャッチする。
けど、その間に先輩はお姉さんの元へ行き
…お姉さんを突き飛ばした。
「死ねよ…まじでうざいから!!!」
屋上の端のギリギリでお姉さんの胸倉をつかんでいる。
このまま先輩が手を離せば…
『何やってんの!?そんなところでやめて!!』
私は急いでお姉さんから先輩を引き離す。
「うるせんだよ!!お前も死ねよ!!ビッチ共が!!」
『いいから…松本先輩から離れてッ…』
今度は私につかみかかってくる先輩に必死に抵抗していた。
お姉さんは屋上の端にまだ突っ立っていた。
『お姉さん!!早くこっちに…』
「だまれよ!!」
『いたっ…』
先輩の相手をしながらお姉さんを気にかけていると
よそ見をしていた隙にお腹を蹴られてしまった。
それを見ていたお姉さんがまた私を助けに来てくれようとした…
その瞬間だった。
私は今でも、その光景を覚えている。
忘れられるはずがない。
頭を強く殴られていたお姉さんは、意識が朦朧としてしまったのか。
ふらっと後ろに倒れて…
屋上から、落ちていった。
『…おねえさ…!!!』
私は、先輩を振り払いお姉さんのもとへ走った。
…ギリギリで、お姉さんの手を掴む。
『まって…やだ…やだ…!!!』
「…ランカちゃん…ごめんね…」
『や…』
「もう…頭が…」
絶対離さない。
死んでも離さない。
そう、思っていた私も、お姉さんを掴む手に力が入らなかった。
直前に蹴られたお腹が、激痛で、力が、入らなかった。
『…ッ…ぐ…』
「…みんなでご飯、食べたかったね…」
『…いやだ…いやだ…』
そのまま、私の手から
お姉さんの手は
滑り落ちていった。