【N】にのへ。
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両手を掴まれて床に押し倒される。
にのの顔が…近い…
『ど、どうしたの…』
「男がどういうもんか知らないくせに。」
『なに、言って…』
なんだか、怒ってる…。
起き上がろうとしても、体に力が入らない。
にの、意外と力強いんだ…。
「男と同じ部屋で寝るって、こういうことされちゃうかもしれないんだよ?」
『あ、相葉ちゃんもいるし…ほかの女の子もいるから…』
「ほんっとわかってない。大学生なんてそんなの関係ないんだよ。」
『で、でも…私はだいじょう…』
大丈夫。
そう、言おうとしたら、
にのに、キスをされた。
『…!?』
「じゃあ、こんなことされてもいいってことなんだよな?!」
『なんで…』
「…なに。」
本当だったら、嬉しいはずなのに。
ファーストキスなのに。
にの…なのに。
こんなの、嬉しくないよ…。
もっと、好き!って気持ちでいっぱいの期キスがしたかったのに…。
どうしてこんな…
『ひどいよにの…。こんなの嫌!!』
「…あいつにもこんなことされるんだよ。」
『あの人は…彼はこんなことしない!』
「は?…彼って呼び方何?」
にのの私の腕をつかむ手がもっと強くなった。
『いた…痛い…』
「…つうか、もういいよ。」
『え…』
かと思えば、何かを諦めるように、にのの手は私から離れた。
「…勝手にすれば。俺が心配することじゃなかったし。」
『にの…?』
「…ごめんね、さっきの。」
『う、うん。』
なんだか、急によそよそしくて。
変な、感じ。
「早く登山行って来たら?」
『にのは、いかないの?』
「…あとで行くよ。」
なんだろう。
いつものにのじゃなくなっちゃった感じがする。
ほかの子たちに接するような、普通の、にのだ。
別に普通だからおかしくはないのに。
私にだけ見せてくれてたにのの感じじゃなくなった気がして。
急にさみしくなる。
けど、私にはさっきの”嫌いなにの”が焼き付いていた。
『…わかった、じゃあ先に行ってるからね。』
「…ん。」
私は駆け足で部屋を出た。
最後に少し振り向くと、にのは携帯を取り出してゲームをしだした。
なんだ、来る気ないんじゃん。
私はもっとイライラしてしまって、そのあとにのに声をかけることはなかった。
『ごめん、お待たせ!』
「大丈夫!今から出発だよーって…ニノは?」
相葉ちゃんが不思議そうに私の後ろを探す。
『なんか…来ないみたいだよ。』
「ええ~…まあそっか、ニノは来ないか。』
「珍しいね、ランカちゃんが来るなら来るかと思ったけどなあ。」
…ごめんねサクラちゃん。
きっとその私のせいで来ないんだよね…。
「ま、しょうがないね!行こうか!」
『…うん!』
でも、せっかくみんなで合宿来れたんだし、楽しまなくちゃ。
相葉ちゃんやサクラちゃんの楽しい雰囲気を壊したくないし。
登山のコースは初心者コースと中級者、上級者コースがあった。
男の子たちや運動系サークルの女の子達は中級や上級を進んでいく。
「俺らは…初心者コースでいっか!」
「そうだね~!」
本当は、難しいコース行きたいはずだよね…。
きっと私がいるから遠慮してるんだろうな。
『ねえね、中級とか…その、上級でもいいよ?』
「ええ?大丈夫だよ~!」
「そうだよランカちゃん!気使わないでさ!」
『…んん~。』
困ったな。
逆に困らせちゃった…。
「俺が一緒に初心者コース行くよ。」
そんなとき、後ろから声をかけてくれたのは。
…にの、じゃない。
いつもならこういう時に何度も助けてくれるのはにの。
だけど、今回こそはそうはいかないみたい。
『あ、さっきの…』
「そういや名前まだだったよね、俺黒崎。クロでいいよ。」
『く、クロくん?』
「二人ってめちゃくちゃ運動神経いいじゃん。上級行ってきなよ。」
私の隣にきて、相葉ちゃんとサクラちゃんを見るクロくん。
「いやいや、でもね、ランカは…」
「わかってる。体調のことは二宮から聞いたから。安全は確保するよ。」
「二宮から?」
「うん、なかなか来ないから呼びに行ったら、ランカちゃんをよろしくってさ。」
『にのが…?』
なんだか、複雑だな、それって。
なんだかんだ心配してくれてるのはうれしいけど…
それならにのに来てほしかったよ…。
って、せっかく来てくれたクロくんに申し訳ないな、私ったら。
「でも…」
『そうだよ、二人で難しいコース行ってきてよ!私はクロくんと初心者コース行くからさ!』
「…そっか、ランカがそういうならそうしよっかな!」
「だね、相葉と行ってくるよ!」
『うん!楽しんできて!』
「何かあったら電話してね!すぐ迎えに行くからね!」
『ふふ、大丈夫だよ!相葉ちゃんも過保護なんだから笑』
二人は見えなくなるとこまでこっちに手を振りながら上級コースを登って行った。
あんなにわくわくしてる顔、やっぱり行きたかったんだね。
いつもこうやって無理させちゃって悪いことしてるなあ…。
『あ、クロくん。ありがとう。』
「いいのいいの。ほら、いこうか。」
『うん!』
そして私たちは、二人で初心者コースを登り始めた。
にのの顔が…近い…
『ど、どうしたの…』
「男がどういうもんか知らないくせに。」
『なに、言って…』
なんだか、怒ってる…。
起き上がろうとしても、体に力が入らない。
にの、意外と力強いんだ…。
「男と同じ部屋で寝るって、こういうことされちゃうかもしれないんだよ?」
『あ、相葉ちゃんもいるし…ほかの女の子もいるから…』
「ほんっとわかってない。大学生なんてそんなの関係ないんだよ。」
『で、でも…私はだいじょう…』
大丈夫。
そう、言おうとしたら、
にのに、キスをされた。
『…!?』
「じゃあ、こんなことされてもいいってことなんだよな?!」
『なんで…』
「…なに。」
本当だったら、嬉しいはずなのに。
ファーストキスなのに。
にの…なのに。
こんなの、嬉しくないよ…。
もっと、好き!って気持ちでいっぱいの期キスがしたかったのに…。
どうしてこんな…
『ひどいよにの…。こんなの嫌!!』
「…あいつにもこんなことされるんだよ。」
『あの人は…彼はこんなことしない!』
「は?…彼って呼び方何?」
にのの私の腕をつかむ手がもっと強くなった。
『いた…痛い…』
「…つうか、もういいよ。」
『え…』
かと思えば、何かを諦めるように、にのの手は私から離れた。
「…勝手にすれば。俺が心配することじゃなかったし。」
『にの…?』
「…ごめんね、さっきの。」
『う、うん。』
なんだか、急によそよそしくて。
変な、感じ。
「早く登山行って来たら?」
『にのは、いかないの?』
「…あとで行くよ。」
なんだろう。
いつものにのじゃなくなっちゃった感じがする。
ほかの子たちに接するような、普通の、にのだ。
別に普通だからおかしくはないのに。
私にだけ見せてくれてたにのの感じじゃなくなった気がして。
急にさみしくなる。
けど、私にはさっきの”嫌いなにの”が焼き付いていた。
『…わかった、じゃあ先に行ってるからね。』
「…ん。」
私は駆け足で部屋を出た。
最後に少し振り向くと、にのは携帯を取り出してゲームをしだした。
なんだ、来る気ないんじゃん。
私はもっとイライラしてしまって、そのあとにのに声をかけることはなかった。
『ごめん、お待たせ!』
「大丈夫!今から出発だよーって…ニノは?」
相葉ちゃんが不思議そうに私の後ろを探す。
『なんか…来ないみたいだよ。』
「ええ~…まあそっか、ニノは来ないか。』
「珍しいね、ランカちゃんが来るなら来るかと思ったけどなあ。」
…ごめんねサクラちゃん。
きっとその私のせいで来ないんだよね…。
「ま、しょうがないね!行こうか!」
『…うん!』
でも、せっかくみんなで合宿来れたんだし、楽しまなくちゃ。
相葉ちゃんやサクラちゃんの楽しい雰囲気を壊したくないし。
登山のコースは初心者コースと中級者、上級者コースがあった。
男の子たちや運動系サークルの女の子達は中級や上級を進んでいく。
「俺らは…初心者コースでいっか!」
「そうだね~!」
本当は、難しいコース行きたいはずだよね…。
きっと私がいるから遠慮してるんだろうな。
『ねえね、中級とか…その、上級でもいいよ?』
「ええ?大丈夫だよ~!」
「そうだよランカちゃん!気使わないでさ!」
『…んん~。』
困ったな。
逆に困らせちゃった…。
「俺が一緒に初心者コース行くよ。」
そんなとき、後ろから声をかけてくれたのは。
…にの、じゃない。
いつもならこういう時に何度も助けてくれるのはにの。
だけど、今回こそはそうはいかないみたい。
『あ、さっきの…』
「そういや名前まだだったよね、俺黒崎。クロでいいよ。」
『く、クロくん?』
「二人ってめちゃくちゃ運動神経いいじゃん。上級行ってきなよ。」
私の隣にきて、相葉ちゃんとサクラちゃんを見るクロくん。
「いやいや、でもね、ランカは…」
「わかってる。体調のことは二宮から聞いたから。安全は確保するよ。」
「二宮から?」
「うん、なかなか来ないから呼びに行ったら、ランカちゃんをよろしくってさ。」
『にのが…?』
なんだか、複雑だな、それって。
なんだかんだ心配してくれてるのはうれしいけど…
それならにのに来てほしかったよ…。
って、せっかく来てくれたクロくんに申し訳ないな、私ったら。
「でも…」
『そうだよ、二人で難しいコース行ってきてよ!私はクロくんと初心者コース行くからさ!』
「…そっか、ランカがそういうならそうしよっかな!」
「だね、相葉と行ってくるよ!」
『うん!楽しんできて!』
「何かあったら電話してね!すぐ迎えに行くからね!」
『ふふ、大丈夫だよ!相葉ちゃんも過保護なんだから笑』
二人は見えなくなるとこまでこっちに手を振りながら上級コースを登って行った。
あんなにわくわくしてる顔、やっぱり行きたかったんだね。
いつもこうやって無理させちゃって悪いことしてるなあ…。
『あ、クロくん。ありがとう。』
「いいのいいの。ほら、いこうか。」
『うん!』
そして私たちは、二人で初心者コースを登り始めた。