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【N】にのへ。

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貴方の名前は…
幼馴染のあの子の名前は…
貴方の苗字は…?

「やっときた夏休み~!!!」
「そして今日から合宿だ~!!!」

4人で待ち合わせた駅ではしゃぐ2人。
もちろんそれは、相葉ちゃんとサクラちゃん。

「恥ずかしいから大声出さないでくれる?」
『みんな見てるね笑』

とか言いつつ、私もワクワクしてる。

だって、初めて友達と泊りがけで勉強するんだもん。
それに、相葉ちゃんや、にのと、お泊りなんて。

大学生にもなって初めてだらけで、内心子供みたいな感覚になる。

「よし、じゃあ行こう!」

大学の最寄りの駅から1時間かけて行く、貸別荘のようなキャンプ場での合宿。

少し田舎に入るそのキャンプ場は、ネットで見てみると色んなアクティビティとかもあるらしい。

…きっと、みんなそっちが目当てなんだろうな笑

電車の中では一緒に合宿に参加する人も乗り合わせていたから、サクラちゃんはその子たちと同じ席に座った。

相葉ちゃんもモテモテだから、女の子たちに囲まれてしまって席を立てない状態になってしまった。

「はは、さすが相葉くんだわ。」
『ちょっと困った顔してるね笑』

私とにのは二人席に座る。

『楽しみだね、合宿!』
「まあ、みんな勉強なんてする気ないだろうしね笑」
『まだ夏休みに入ったばかりだし、いいんじゃない?』
「珍しいね、ランカがそういうこと言うの。」

いつもなら遊び慣れていない私は、勉強とか優先させる癖がある。

だから、こんなにも浮かれてる私にびっくりしちゃったんだろう。

『えへへ…本当に楽しみなんだ、大勢でお泊りして勉強…とか遊ぶのって!!』

…実は、小中高の修学旅行をすべて欠席してる私。
どうしても目的地に遊園地とかが必須になってくるから、行かないようにしてた。

走り回れないから…
体調不良の人はお菓子つくりとかもあったんだけど、楽しそうにしてる皆を見るのが嫌で、意地でも行かなかったんだ。

でも、今回は違う。

大学生だし、決まりもない。みんなで自由にしたいことを決められる。

それに、グループを作ってみんなで行動!とかじゃないから、迷惑を掛けることもないし…

「…そっか。じゃあ俺とずっと一緒に行動する?」
『…え?いいの?』

思いがけない言葉に、高揚する。

きっと、私を気遣ってくれての言葉なんだろうけど、すっごくうれしくて。

「うん。その方が俺も安心だし、勉強しとく方が楽だし。」
『ありがとうにの!でも遊びたいときは遠慮なく言ってね?』
「ん。分かった。」

にこって微笑んでくれるにの。
この笑顔が、たまらなく大好きなの。

小さいころから、普段はそっけないのに、優しくしてくれる時のこの笑顔。
どんなに悲しい時でも、この笑顔に何度も救われるんだ。

にのを大好きになったのも、この笑顔の時だったかな。

「あ、二宮くんいた!今日は来てくれてありがとう!」
「…ああ、どうも。」

この勉強合宿の発案者らしい、リーダー気質の男女二人組。

成績も優秀で、にのと同じくらい…だったかな?

「みんな二宮くんが来てくれるなんて思ってなかったみたいで、すっごい盛り上がってるんだよ!」
「はあ、」
「ちょっとこっちの席来てくれる?」

電車の奥の方で盛り上がってる方を指さしてる。

あ~、連れてかれちゃうなあ。
でも、こんなときまでひっついてちゃ、私もいけないよね。

『行ってきなよ。』
「…なんでよ。」
『なんでって…呼ばれてるんだし。』
「え~…いい。」

にのは女の子に断りを入れた。

「そっか~残念、まあ後で挨拶くらいはよろしくね!」
「は~い。」
「あ、それと…」

女の子はバッグからごそごそと何かの紙を取り出し、私とにのに手渡した。

「これね、今日の部屋割り!男女一緒の部屋だけど、複数人いるし、もう大学生だし大丈夫だよね?笑」
『だ、男女一緒!?』
「ま、もう成人してるんだし、なんかあったときは自己責任ね。」

しゅ、修学旅行も経験してないのに、男女一緒の部屋で寝るなんて…

でも…そっか…私たちは普通に考えて21歳の大学生。
成人してるし、いい大人、なんだし…。

『うん…ありがとう!確認しておくね!』
「じゃあまた現地でね。」

女の子は奥の方の席に戻っていった。

『…ま、まあ、普通なんだよね?うん、うんうん…』
「馬鹿、よくねーよ。」
『え!?そうなの!?』
「この紙見てみろって。」

渡された紙を確認する。

相葉ちゃんは、狙われてるかのように女の子が多い部屋。
私も相葉ちゃんと同じ部屋だった。

『あ、よかった…部屋割り気を使ってくれたのかな…。』
「はい?…そこじゃねえよ。」

ん!と指さされたところを見ると

『にの…も、女の子が多い部屋だね。…あ。』

サクラちゃんと同じ部屋だ…。

「…俺とランカ、同じ部屋じゃないじゃん。」
『そうだね…でも、サクラちゃんがいるし…』
「さっきの約束もう忘れた?」

…ずっと一緒にいてくれるって話かな。
でも、これは仕方のない事だよね。

私情で変えてもらうのはなんだか申し訳ないし…

『…しょうがないよ!部屋は別々でも、他の時間に一緒にいれれば…』
「ふうん、分かった。」

にのは私の言葉を遮るように返事をした。
怒らせちゃった…かな。

せっかく心配してくれてるのに…。

その電車の中では、それ以降長い会話をすることはなく、キャンプ地に到着した。

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