【N】にのへ。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ランカ~?」
『あ…どうしたの?』
ぼーっとしてると、相葉ちゃんに話しかけられる。
「こっちのセリフだよ、大丈夫?体調良くないの?」
『ううん、大丈夫だよ。心配ばっかりかけてごめんね。』
私ったら、何度相葉ちゃんに心配かけたらいいんだろ。
すぐ顔とか態度に出ちゃうの、情けないなあ。
背が高い相葉ちゃんは私の顔を覗き込むように少しかがんでくれて
心配そうに背中んひ手を添えてくれる。
「そんなこと言わないでよ、逆に心配するくらいしかできないんだからさ。」
『そんなことないよ、元気も貰ってるもん。』
「…そう言ってくれると嬉しいけどね!」
そう言うと、口がひし形になるように笑う相葉ちゃん。
この笑顔は本当に元気になる魔法みたい。
さっきまでのもやもやが、少し晴れていくのが自分でもわかった。
「…な~んか、2人いい感じだよね!」
『え?』
サクラちゃんが突拍子もなく私と相葉ちゃんをみて言う。
私と相葉ちゃんは目を見合わせる。
『…や、やめてよ…恥ずかしい…』
そういうノリにあまり慣れていない私は
”お友達”である相葉ちゃんとそういうふうに見られる事に
恥ずかしいというか…照れのようなものを感じた。
「そ、そうだぞ!変なこと言うなよ!」
相葉ちゃんも少し赤くなっていて、尚更恥ずかしくなった。
「え~…二宮もそう思わない?」
「…んん?」
サクラちゃんは、にのにもそう問いかけた。
…にののこと、好き、だもんね。
にのは私と相葉ちゃんを交互に見て、ふっと笑って、こう言った。
「まあ、そうなんじゃないの?」
「だよね!?やっぱり~」
…そっか。
にのには、そう見えてるんだ。
『…そう、かなあ。』
「…そう、なのかなあ。」
少し腑に落ちない私と相葉ちゃんがいた。
相葉ちゃんも、そんな風に私の事を思ってないからこそだとは思うんだけど…
なんだか、複雑。
~♪
『あ、もうすぐ始まっちゃう!』
「やば。」
「ランカちゃんゆっくり走って~!」
『う、うん!』
講義の始まるチャイムが鳴って、私たちは急いで向かった。
相葉ちゃんとサクラちゃんは体育会系だから、私に合わせて走ろうとしてくれてもすぐにスピードが出る。
ありがたいけど、こんな時は思いっきり走ってもらいたいな…
小走りでも少し息が上がってしまう私は、時々速度を落として走る。
『…はあ、はあ…』
「…。」
にのは少し前にはいるものの、私に合わせたスピードで走っている。
…ただ力を入れて走りたくないだけなんだろうけど。
「…ほら。」
『はあ、はあ…え?』
なんて思いながら見つめていたにのから、手が差し出された。
『な、なに…?』
「この状況でわかんないのかよ…手だよ手。」
『つ、掴んでいいの?』
「そのために出してるの。」
小さくて、白くて、まあるい手。
そっけない優しさに可愛らしい手が似合わなくって。
でも、握るとふんわり温かい。
「無理しない程度にね。」
『うん。…ねえにの?』
「ん?」
少しゆっくり走ってくれるにのは、そのまま振り向いた。
私は、その手をきゅっと握って
『ありがとね。』
「…お礼言われることなんてしてないけど?」
『ううん、ありがとう。』
「…うん。」
意地でも感謝を伝えたい私の気持ちを、
しょうがない、とでもいうような形で受け取ってくれた。
何度でも思ってしまう。
本当に、本当に大好きだなって。
でも、今はもう少し伝えたい気持ちを我慢する。
大学生は大切な時期だし、私の病気の事もある。
卒業したら、ちゃんとお互いの進路に進んで、
ちゃんと気持ちを伝えたい。
それまでは、もう少し。
「さっきの、相葉くんとのあれなんだけど。」
今度は前を向いたまま喋るにの。
『う…ん?』
「…本当に、結構お似合いだと思うよ。」
『……なんで?』
あんまり聞きたくなかった言葉に少し動揺するけど
今は、態度に出しちゃだめだ。
「だって、相葉くんは優しいし、ランカもすげえ嬉しそうな顔してるもん。」
『…まあ、そうだね。』
うん。
別にそこに反論はないかな。
「ま、別にだからどうって訳じゃないんだけど。」
『…ふふ、なんなの。』
ちょっとごもるにのをいじりながらも、必死に笑顔を保つ。
「…ほら、間に合ったよ。」
いつのまにか講義室についていた。
すっと離されるその手の感触を、私はずっと感じていた。
「ごめんねランカちゃん!先についちゃった。」
「俺らスピード出しすぎちゃうの止めらんなくてさ…」
先についていたサクラちゃんと相葉ちゃんが大きく手を振る。
『気にしないで、なんだかんだ間に合ったから!』
「俺のおかげでね。」
『わかってるわかってる。』
私とにのは二人がとっててくれた席に着く。
「さっきのは相葉くんには内緒ね。」
『…はいはい。』
『あ…どうしたの?』
ぼーっとしてると、相葉ちゃんに話しかけられる。
「こっちのセリフだよ、大丈夫?体調良くないの?」
『ううん、大丈夫だよ。心配ばっかりかけてごめんね。』
私ったら、何度相葉ちゃんに心配かけたらいいんだろ。
すぐ顔とか態度に出ちゃうの、情けないなあ。
背が高い相葉ちゃんは私の顔を覗き込むように少しかがんでくれて
心配そうに背中んひ手を添えてくれる。
「そんなこと言わないでよ、逆に心配するくらいしかできないんだからさ。」
『そんなことないよ、元気も貰ってるもん。』
「…そう言ってくれると嬉しいけどね!」
そう言うと、口がひし形になるように笑う相葉ちゃん。
この笑顔は本当に元気になる魔法みたい。
さっきまでのもやもやが、少し晴れていくのが自分でもわかった。
「…な~んか、2人いい感じだよね!」
『え?』
サクラちゃんが突拍子もなく私と相葉ちゃんをみて言う。
私と相葉ちゃんは目を見合わせる。
『…や、やめてよ…恥ずかしい…』
そういうノリにあまり慣れていない私は
”お友達”である相葉ちゃんとそういうふうに見られる事に
恥ずかしいというか…照れのようなものを感じた。
「そ、そうだぞ!変なこと言うなよ!」
相葉ちゃんも少し赤くなっていて、尚更恥ずかしくなった。
「え~…二宮もそう思わない?」
「…んん?」
サクラちゃんは、にのにもそう問いかけた。
…にののこと、好き、だもんね。
にのは私と相葉ちゃんを交互に見て、ふっと笑って、こう言った。
「まあ、そうなんじゃないの?」
「だよね!?やっぱり~」
…そっか。
にのには、そう見えてるんだ。
『…そう、かなあ。』
「…そう、なのかなあ。」
少し腑に落ちない私と相葉ちゃんがいた。
相葉ちゃんも、そんな風に私の事を思ってないからこそだとは思うんだけど…
なんだか、複雑。
~♪
『あ、もうすぐ始まっちゃう!』
「やば。」
「ランカちゃんゆっくり走って~!」
『う、うん!』
講義の始まるチャイムが鳴って、私たちは急いで向かった。
相葉ちゃんとサクラちゃんは体育会系だから、私に合わせて走ろうとしてくれてもすぐにスピードが出る。
ありがたいけど、こんな時は思いっきり走ってもらいたいな…
小走りでも少し息が上がってしまう私は、時々速度を落として走る。
『…はあ、はあ…』
「…。」
にのは少し前にはいるものの、私に合わせたスピードで走っている。
…ただ力を入れて走りたくないだけなんだろうけど。
「…ほら。」
『はあ、はあ…え?』
なんて思いながら見つめていたにのから、手が差し出された。
『な、なに…?』
「この状況でわかんないのかよ…手だよ手。」
『つ、掴んでいいの?』
「そのために出してるの。」
小さくて、白くて、まあるい手。
そっけない優しさに可愛らしい手が似合わなくって。
でも、握るとふんわり温かい。
「無理しない程度にね。」
『うん。…ねえにの?』
「ん?」
少しゆっくり走ってくれるにのは、そのまま振り向いた。
私は、その手をきゅっと握って
『ありがとね。』
「…お礼言われることなんてしてないけど?」
『ううん、ありがとう。』
「…うん。」
意地でも感謝を伝えたい私の気持ちを、
しょうがない、とでもいうような形で受け取ってくれた。
何度でも思ってしまう。
本当に、本当に大好きだなって。
でも、今はもう少し伝えたい気持ちを我慢する。
大学生は大切な時期だし、私の病気の事もある。
卒業したら、ちゃんとお互いの進路に進んで、
ちゃんと気持ちを伝えたい。
それまでは、もう少し。
「さっきの、相葉くんとのあれなんだけど。」
今度は前を向いたまま喋るにの。
『う…ん?』
「…本当に、結構お似合いだと思うよ。」
『……なんで?』
あんまり聞きたくなかった言葉に少し動揺するけど
今は、態度に出しちゃだめだ。
「だって、相葉くんは優しいし、ランカもすげえ嬉しそうな顔してるもん。」
『…まあ、そうだね。』
うん。
別にそこに反論はないかな。
「ま、別にだからどうって訳じゃないんだけど。」
『…ふふ、なんなの。』
ちょっとごもるにのをいじりながらも、必死に笑顔を保つ。
「…ほら、間に合ったよ。」
いつのまにか講義室についていた。
すっと離されるその手の感触を、私はずっと感じていた。
「ごめんねランカちゃん!先についちゃった。」
「俺らスピード出しすぎちゃうの止めらんなくてさ…」
先についていたサクラちゃんと相葉ちゃんが大きく手を振る。
『気にしないで、なんだかんだ間に合ったから!』
「俺のおかげでね。」
『わかってるわかってる。』
私とにのは二人がとっててくれた席に着く。
「さっきのは相葉くんには内緒ね。」
『…はいはい。』