【N】にのへ。
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「ランカ、おはよ。」
『あ、にの!おはよ!』
「今日付き合ってほしいとこあるんだけどいい?」
『もちろん!あ、相葉ちゃんは…』
「あの人は連れてかない。」
『え?』
「…あの人の、誕生日プレゼント、だから。」
とある日の朝。
大学の校門でにのと会って、なんでもない会話をする。
今日は12月1日。
もうすぐ、親友の相葉ちゃんのお誕生日。
寒さのせいなのか、照れてるのか、顔を真っ赤にしながらそういう彼。
二宮和也くん。
私の、大好きな人だ。
『ふふ、そっか、プレゼント一緒に選んでほしいってことだね』
「まあ…そういうこと。』
『私もちょうど買いに行こうと思ってたんだ~。』
「…あっそ。」
マフラーを鼻の上まで覆い、顔を隠すにの。
きっとさっきの赤くなった顔は、照れてたんだ。
素直なくせに素直じゃないにの。
そんなところも、大好き。
けど、小学生から抱くこの想いを伝えられるのは、きっともっと先の話。
今の私に、そんな度胸なんてないんだもん。
「おっはよ~!」
『あ、相葉ちゃん、おはよう。』
「今日の寒さえっぐいね~!鼻折れそう!」
「どんな例えだよ。」
今日の二人も絶好調。
そんな二人をそばで見てられる私は本当に幸せ者だなって思う。
『ふふ。』
「なーに笑ってんだ!」
『ちょ、やめてよ~!笑』
笑う私に相葉ちゃんが体をコショコショってしてくる。
すっごくこしょぐったくて、全然嫌じゃない。
むしろ楽しいのに。
『あはは…けほっけほっ…』
急に息が苦しくなって咳込んでしまう。
「あッ…ごめん!大丈夫…?」
『う、うん…けほッ…だいじょう…ぶ…』
さっきまで楽しかった雰囲気が一気になくなってしまった。
相葉ちゃんはすごく申し訳なさそうに私の背中をさすってくれる。
「お前さあ、ちょっとは考えろよ。」
「ごめん…俺本当に馬鹿だ…」
そんな相葉くんをにのが怒る。
もっと申し訳なさそうにする相葉ちゃん。
相葉ちゃんは、悪くないのに。
にのも、私を心配してくれてるのがわかる。
だからこそ、苦しい。
『大丈夫だよ、ごめんね、相葉ちゃんは悪くないのに…』
「いやいや、ランカの病気の事わかってるのにこんなことした俺が悪いんだもん…」
…病気。
私は、小さいころから心臓が弱い方だった。
それに気づかなかった頃は、何度も死にかけた。
友達に驚かされたとき、運動会のかけっこの時…。
親に心配かけないようにってずっと黙ってたのも悪かったんだけど…
さすがに気づかれて、検査に行ったら心臓病だと診断された。
基本的に激しい運動やドキドキと心臓に負担がかかることは
しないようにと言われている。
「…ったく、いつかマジで死ぬぞ。」
『えへへ…ごめんね。』
「…俺に謝んなよ。」
ほら、行くぞ。
と、空気を変えるように私と相葉ちゃんを引き連れるにの。
いつも私たちが嫌な思いをしないように配慮してくれる。
嬉しい。
けど、自分の惨めさを改めて実感したりもする。
相葉ちゃんはアウトドア派で、体を動かすことが好き。
運動部の子たちと一緒にはしゃいでるのを見てると
私がそんなことできないのが悔しくなる。
相葉ちゃんも、本当はいっぱい遊びたいはずなのに
私と一緒にいてくれてる。
…我慢させてるんじゃないかって思うことがある。
にのだってそう。
インドア派とはいえ運動神経はいい方。
たまに休みの日に相葉ちゃんと仲のいい女の子も含めてみんなで草野球をしてる。
そんなとき、にのは参加しない。
…私が、できないから。
相葉ちゃんと2人でキャッチボールをするときは私が近くで見てるのを気にせずしてるんだけど、大勢になると私が孤独になると思ってくれているんだろうけど…
またそれが、私の心を惨めにしてしまう。
…こんなんなら、私…
「…相葉くん、ジュース買ってきてよ。」
「はあ~?みんなで行こうよ。」
「いや、レポート提出日なんだわ。」
『終わってないの?』
「うん、だからランカに手伝ってもらうから。」
「なあんだよ~、何がいいの?」
「お茶。」
「ランカは?」
『私もお茶でいいかな。』
「は~い。」
言われるがまま自販機のほうに走っていく相葉ちゃん。
『珍しいね?にのがレポート終わってないなんて。』
「…嘘だよ。」
『え?』
そういうとにのは、近くのテラスに向かって歩き出した。
私も小走りでついていく。
『あ、にの!おはよ!』
「今日付き合ってほしいとこあるんだけどいい?」
『もちろん!あ、相葉ちゃんは…』
「あの人は連れてかない。」
『え?』
「…あの人の、誕生日プレゼント、だから。」
とある日の朝。
大学の校門でにのと会って、なんでもない会話をする。
今日は12月1日。
もうすぐ、親友の相葉ちゃんのお誕生日。
寒さのせいなのか、照れてるのか、顔を真っ赤にしながらそういう彼。
二宮和也くん。
私の、大好きな人だ。
『ふふ、そっか、プレゼント一緒に選んでほしいってことだね』
「まあ…そういうこと。』
『私もちょうど買いに行こうと思ってたんだ~。』
「…あっそ。」
マフラーを鼻の上まで覆い、顔を隠すにの。
きっとさっきの赤くなった顔は、照れてたんだ。
素直なくせに素直じゃないにの。
そんなところも、大好き。
けど、小学生から抱くこの想いを伝えられるのは、きっともっと先の話。
今の私に、そんな度胸なんてないんだもん。
「おっはよ~!」
『あ、相葉ちゃん、おはよう。』
「今日の寒さえっぐいね~!鼻折れそう!」
「どんな例えだよ。」
今日の二人も絶好調。
そんな二人をそばで見てられる私は本当に幸せ者だなって思う。
『ふふ。』
「なーに笑ってんだ!」
『ちょ、やめてよ~!笑』
笑う私に相葉ちゃんが体をコショコショってしてくる。
すっごくこしょぐったくて、全然嫌じゃない。
むしろ楽しいのに。
『あはは…けほっけほっ…』
急に息が苦しくなって咳込んでしまう。
「あッ…ごめん!大丈夫…?」
『う、うん…けほッ…だいじょう…ぶ…』
さっきまで楽しかった雰囲気が一気になくなってしまった。
相葉ちゃんはすごく申し訳なさそうに私の背中をさすってくれる。
「お前さあ、ちょっとは考えろよ。」
「ごめん…俺本当に馬鹿だ…」
そんな相葉くんをにのが怒る。
もっと申し訳なさそうにする相葉ちゃん。
相葉ちゃんは、悪くないのに。
にのも、私を心配してくれてるのがわかる。
だからこそ、苦しい。
『大丈夫だよ、ごめんね、相葉ちゃんは悪くないのに…』
「いやいや、ランカの病気の事わかってるのにこんなことした俺が悪いんだもん…」
…病気。
私は、小さいころから心臓が弱い方だった。
それに気づかなかった頃は、何度も死にかけた。
友達に驚かされたとき、運動会のかけっこの時…。
親に心配かけないようにってずっと黙ってたのも悪かったんだけど…
さすがに気づかれて、検査に行ったら心臓病だと診断された。
基本的に激しい運動やドキドキと心臓に負担がかかることは
しないようにと言われている。
「…ったく、いつかマジで死ぬぞ。」
『えへへ…ごめんね。』
「…俺に謝んなよ。」
ほら、行くぞ。
と、空気を変えるように私と相葉ちゃんを引き連れるにの。
いつも私たちが嫌な思いをしないように配慮してくれる。
嬉しい。
けど、自分の惨めさを改めて実感したりもする。
相葉ちゃんはアウトドア派で、体を動かすことが好き。
運動部の子たちと一緒にはしゃいでるのを見てると
私がそんなことできないのが悔しくなる。
相葉ちゃんも、本当はいっぱい遊びたいはずなのに
私と一緒にいてくれてる。
…我慢させてるんじゃないかって思うことがある。
にのだってそう。
インドア派とはいえ運動神経はいい方。
たまに休みの日に相葉ちゃんと仲のいい女の子も含めてみんなで草野球をしてる。
そんなとき、にのは参加しない。
…私が、できないから。
相葉ちゃんと2人でキャッチボールをするときは私が近くで見てるのを気にせずしてるんだけど、大勢になると私が孤独になると思ってくれているんだろうけど…
またそれが、私の心を惨めにしてしまう。
…こんなんなら、私…
「…相葉くん、ジュース買ってきてよ。」
「はあ~?みんなで行こうよ。」
「いや、レポート提出日なんだわ。」
『終わってないの?』
「うん、だからランカに手伝ってもらうから。」
「なあんだよ~、何がいいの?」
「お茶。」
「ランカは?」
『私もお茶でいいかな。』
「は~い。」
言われるがまま自販機のほうに走っていく相葉ちゃん。
『珍しいね?にのがレポート終わってないなんて。』
「…嘘だよ。」
『え?』
そういうとにのは、近くのテラスに向かって歩き出した。
私も小走りでついていく。