智くん
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「桜庭、今日昼どうするの?」
『サクラ休みだし、智くんのとこ行こうかなって。」
「そっか、じゃあ俺も外回りだし一緒に寄るよ。」
「え~~櫻井せんぱい、今日は私とランチって言ったじゃないですかあ」
「そんなに時間取れねえの!ほら桜庭早く。」
『はいはい、川島ちゃんファイト!』
「も~~~~。」
あれから1年。
サバサバこと桐谷先輩はさすがに居づらくなったのか、数か月で退社した。
ゆるふわこと川島ちゃんとは、もともと事務担当で先輩後輩ってこともあって、あれからよく話すようになった。
今ではかわいい後輩になる。
川島ちゃんと櫻井くんはなんだかんだ仲よさそうで、あと一歩で付き合えそうなのに、櫻井くんのガードが固くて川島ちゃんは苦戦してるみたい。
「ふう、なんとか切り抜けたわ。」
『あんなに健気に誘ってるのにのってあげないなんて、櫻井くんも冷たいとこあるんだね~。』
「うっせ!いい奴だとは思うんだけど、なかなか…」
『私の事がまだ好きだったりして?』
「いじんなよ!」
『ごめんごめん笑』
櫻井くんとも、前より格段に仲良くなった。
こんな風に川島ちゃんをかわすときに一緒に智くんの所へ行ったりしてる。
『智く~ん!』
「あ、ランカ!」
「俺もいまーす!」
「と、翔くんだ。」
「おまけみたいに言うなって!」
『ふふ、今日も順調?』
「うん、売り上げ好調でい。」
お店だし二人とも仕事中でもあるから、過度なスキンシップは抑える。
私たちはまだ同棲とかもしてないから、あんまり会えてなかったりもする…。
「あ!桜庭の好きなやつじゃんこれ。」
『どれ~?あ、本当だ!メロンパンの新作!?』
「…。」
『智くん?どしたの?』
「あ、んや、なんでもない。そう、新作~」
『おいしそ~…』
「いつも助けてもらってるし、おごろうか?」
『え、いいの!?ありがと~!!』
櫻井くんは自分のトレーに新作メロンパンを乗せる。
私もチョコパンと川島ちゃんへのお土産のミルクパンを乗せて智くんの待つレジへ向かう。
あれから智くんはバイトの募集を停止させて一人で営業してる。
ちょっと安心だけど、大変じゃないかなって心配もしちゃう。
「ほい、おつり。」
「うい、じゃあ桜庭、メロンパン。」
『わ~、ありがと~。』
櫻井くんのお会計が終わって、私がお会計。
『このミルクパン美味しいから川島ちゃんにあげるんだ~。』
「…そりゃ、よかった。」
『智くん…?体調悪いの…?』
「……うん。すっごく悪い。」
なんだか智くんは元気がなさそうに見えた。
やっぱり、一人でお店を切り盛りしてるからきついんだろうな…。
かといって私がしてあげられることもないだろうし…。
『あんまり無理しないでね…?私にできることがあればなんでも…』
「ちゅーしてほしい。」
『…え?ど、どうしたの?私もしたいけど…あとで…』
「嫌だ。今がいい。」
『智くん…?』
「…前にバイトの子が居た時、ランカ不安だって言ってたでしょ?俺も不安なんだよ。」
『…もしかして、櫻井くん?』
「…翔くんが悪いわけじゃないんだけど、やっぱり翔くんもランカが好きだったでしょ?それに俺より一緒にいるから、なんか…」
智くんが、やきもち妬いてる?私に?
付き合ったけど、正直私の方が熱量が強いんだと思ってた。
好いてくれてるとはいえ、女の子に興味がない智くんだから。
私は、櫻井くんがよそ見してる間に、智くんが望んでいたことをした。
私も望んでたんだけど。
『私はずっと智くんのものだって、智くんが言ったんでしょ?』
「…へへ、そうだった。」
『私も、智くんの不安があったらなくしてあげたい。』
「ありがと、ランカがいてくれたらいいや。大好き。」
『ふふ、私もだよ。』
顔を近づけたまま喋っていると、櫻井くんに見つかってしまった。
「まあ~~じでさ~~~、俺の存在気づいてる?」
『えっへへ、ごめんってば。』
「翔くん。」
「なんだよ~」
「ランカは俺のだかんね。」
「…わかってるっつーの!」
「だから、会社でランカのボディガードよろしくね。」
「んだよそれ笑」
智くんと櫻井くんは笑いあってる。
私は、二人の仲と智くんから大事にされてるんだっていう実感、そして私も智くんの不安を取り除いてあげられる存在になれていたことに嬉しくなる。
「なにニヤニヤしてんだよ。」
『うるさいな~櫻井くん営業の時間でしょ!』
「…やっべ!じゃあまた!」
「またね~翔く~ん!」
櫻井くんが走って店を出る。
私と智くんは、その後ろ姿を見送って、もう一度キスをした。
そして数年後。
櫻井くんと川島ちゃんは無事恋人同士に。
智くんと私は、永遠の愛を誓った。
end.
『サクラ休みだし、智くんのとこ行こうかなって。」
「そっか、じゃあ俺も外回りだし一緒に寄るよ。」
「え~~櫻井せんぱい、今日は私とランチって言ったじゃないですかあ」
「そんなに時間取れねえの!ほら桜庭早く。」
『はいはい、川島ちゃんファイト!』
「も~~~~。」
あれから1年。
サバサバこと桐谷先輩はさすがに居づらくなったのか、数か月で退社した。
ゆるふわこと川島ちゃんとは、もともと事務担当で先輩後輩ってこともあって、あれからよく話すようになった。
今ではかわいい後輩になる。
川島ちゃんと櫻井くんはなんだかんだ仲よさそうで、あと一歩で付き合えそうなのに、櫻井くんのガードが固くて川島ちゃんは苦戦してるみたい。
「ふう、なんとか切り抜けたわ。」
『あんなに健気に誘ってるのにのってあげないなんて、櫻井くんも冷たいとこあるんだね~。』
「うっせ!いい奴だとは思うんだけど、なかなか…」
『私の事がまだ好きだったりして?』
「いじんなよ!」
『ごめんごめん笑』
櫻井くんとも、前より格段に仲良くなった。
こんな風に川島ちゃんをかわすときに一緒に智くんの所へ行ったりしてる。
『智く~ん!』
「あ、ランカ!」
「俺もいまーす!」
「と、翔くんだ。」
「おまけみたいに言うなって!」
『ふふ、今日も順調?』
「うん、売り上げ好調でい。」
お店だし二人とも仕事中でもあるから、過度なスキンシップは抑える。
私たちはまだ同棲とかもしてないから、あんまり会えてなかったりもする…。
「あ!桜庭の好きなやつじゃんこれ。」
『どれ~?あ、本当だ!メロンパンの新作!?』
「…。」
『智くん?どしたの?』
「あ、んや、なんでもない。そう、新作~」
『おいしそ~…』
「いつも助けてもらってるし、おごろうか?」
『え、いいの!?ありがと~!!』
櫻井くんは自分のトレーに新作メロンパンを乗せる。
私もチョコパンと川島ちゃんへのお土産のミルクパンを乗せて智くんの待つレジへ向かう。
あれから智くんはバイトの募集を停止させて一人で営業してる。
ちょっと安心だけど、大変じゃないかなって心配もしちゃう。
「ほい、おつり。」
「うい、じゃあ桜庭、メロンパン。」
『わ~、ありがと~。』
櫻井くんのお会計が終わって、私がお会計。
『このミルクパン美味しいから川島ちゃんにあげるんだ~。』
「…そりゃ、よかった。」
『智くん…?体調悪いの…?』
「……うん。すっごく悪い。」
なんだか智くんは元気がなさそうに見えた。
やっぱり、一人でお店を切り盛りしてるからきついんだろうな…。
かといって私がしてあげられることもないだろうし…。
『あんまり無理しないでね…?私にできることがあればなんでも…』
「ちゅーしてほしい。」
『…え?ど、どうしたの?私もしたいけど…あとで…』
「嫌だ。今がいい。」
『智くん…?』
「…前にバイトの子が居た時、ランカ不安だって言ってたでしょ?俺も不安なんだよ。」
『…もしかして、櫻井くん?』
「…翔くんが悪いわけじゃないんだけど、やっぱり翔くんもランカが好きだったでしょ?それに俺より一緒にいるから、なんか…」
智くんが、やきもち妬いてる?私に?
付き合ったけど、正直私の方が熱量が強いんだと思ってた。
好いてくれてるとはいえ、女の子に興味がない智くんだから。
私は、櫻井くんがよそ見してる間に、智くんが望んでいたことをした。
私も望んでたんだけど。
『私はずっと智くんのものだって、智くんが言ったんでしょ?』
「…へへ、そうだった。」
『私も、智くんの不安があったらなくしてあげたい。』
「ありがと、ランカがいてくれたらいいや。大好き。」
『ふふ、私もだよ。』
顔を近づけたまま喋っていると、櫻井くんに見つかってしまった。
「まあ~~じでさ~~~、俺の存在気づいてる?」
『えっへへ、ごめんってば。』
「翔くん。」
「なんだよ~」
「ランカは俺のだかんね。」
「…わかってるっつーの!」
「だから、会社でランカのボディガードよろしくね。」
「んだよそれ笑」
智くんと櫻井くんは笑いあってる。
私は、二人の仲と智くんから大事にされてるんだっていう実感、そして私も智くんの不安を取り除いてあげられる存在になれていたことに嬉しくなる。
「なにニヤニヤしてんだよ。」
『うるさいな~櫻井くん営業の時間でしょ!』
「…やっべ!じゃあまた!」
「またね~翔く~ん!」
櫻井くんが走って店を出る。
私と智くんは、その後ろ姿を見送って、もう一度キスをした。
そして数年後。
櫻井くんと川島ちゃんは無事恋人同士に。
智くんと私は、永遠の愛を誓った。
end.
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