智くん
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「智くん、言っちゃったね笑」
「俺…言っちゃった?」
急な出来事すぎて全然頭が追い付かない。
「とにかくさ、そうやって人を貶めようとするのはやめようよ。」
「…私の気持ちも知らないくせに、たかがパン屋がいい気にならないでよね!!」
「たかがパン屋さんに正論言われてるじゃないですかあ~」
『…川島さん?』
サバサバと一緒にやってたと思っていた川島さんも、智くんたちとサバサバをお説教している。
どうして…?
「あ~、先輩!私も共犯だと思ってたでしょ~?違いますからね~?」
『ごめん…でも、なんで…』
「川島、桐谷先輩が俺らに嘘の話したこと教えてくれたんだよ。」
「だって~、そんな陰湿なことダサいじゃないですかあ。それに…桜庭せんぱいに彼氏なんていないの見てたらわかるし~☆」
『か、川島さん…』
めちゃくちゃ馬鹿にされてるのも、ご愛嬌かもしれないな…
まさか川島さんが助けてくれてたなんて。
あの時、パン屋さんに行くなって言われたことも…
「それに、俺の店にバイトに来たあの子。妹でしょ。」
『え…桐谷先輩の?』
「うん、勝手に求人出されててあの子が来たの。俺の友達もバイト雇えばって言ってたからそいつが出したのかと思ったんだけど、違ったし。」
『そんな…じゃあ、あの時のキ…』
言いかけた言葉が止まる。
あれは…素直にあの子が智くんの事が好きでやったわけじゃなくて、桐谷先輩の差し金でやったことなの?
私を、傷つけるために、智くんを利用したの?
…そんなの、許せない。
「あんたに見せつけるために妹にさせただけ。妹はこんな男に興味なんてないわよ。」
『…いい加減にしてください!』
「ランカちゃん…」
私は、感情に任せるまま口を走らせた。
『私の事を馬鹿にするのはいいですけど、智くんを…智くんのパン屋さんも!馬鹿にするのは許せません!』
「あんた、この男の事が好きなんでしょ?だから利用したのよ。」
「…そう、なの?」
あ~~~、なんでこんな展開で暴露されなきゃいけないの…
でも、もういいもん。だって。
『そうですよ!だから怒ってるんです!私の…私の好きな人を利用したこと、絶対許しませんから!』
「…ふん、言っとけばいいじゃない。」
桐谷先輩はこの孤軍奮闘の状況に耐えられなかったのか、そそくさと帰っていった。
「せんぱいかっこい~~」
『…川島さん、ごめんね。心配してくれてたのに…』
「いいんですよお~…そのかわり。」
『?』
川島さんは耳打ちで小さく言った。
「櫻井せんぱいは私が狙っちゃいますね?」
『ふふ、私のじゃないんだから。』
「でもでも、好きな人だったでしょ~ある意味ライバルですう。」
『そんなの関係ないよ、応援する。』
「やった~せんぱい大好き~!」
そういうと川島さんは櫻井くんのほうへ飛んでいった。
元気だなあ…
あんなに苦手意識を持っていたのが申し訳なくなるくらい。
「ランカちゃんランカちゃん。」
『あ…智くん…』
「櫻井せんぱい!お邪魔しちゃうので退散しましょ!」
「チクショー…だな!」
私と智くんが話しているのを見計らって、櫻井くんたちはどこかへ行ってしまった。
それが二人の好意なのか、川島さんの策略かは置いておく。
「ありがとね。さっき、言い返してくれて。」
『そんな、こちらこそです…』
「ほんでさ、一個確認していい?」
『はい?』
「俺たち、両想いだったりするのかなあ。」
『…!』
なんだかんだ間接的に想いを伝え合っていた。
私も、何が何だか分からなかったけど、今実感する。
「両想いだったらいいなって思うんだけど。」
『両想い、だと思います…。』
「…へへ、そっかあ。そっかそっかあ。」
ふにゃっと嬉しそうに笑う智くん。
そんな笑顔を見てると、愛しくて愛しくてたまらなくなる。
私はたまらず、智くんを抱きしめる。
智くんの柔らかい匂いと、少し香ばしい甘いパンの匂い。
「んお…どしたの?」
『…最初にパン屋さんに行った時に一目ぼれしたの。智くんの優しいとこも、作るパンも、全部大好き。
バイトで女の子が入った時、ちょっと不安だったし、さっきの見たときはすっごいショックだったけど…』
「…。」
『智くん?』
抱き着いたまま、黙り込んでしまった智くんを見上げる。
その瞬間、智くんに軽くキスをされた。
『さっ…』
「こっちのほうが好きだよ。これからはだれにもあげない。俺のはランカちゃんだけのだし、ランカちゃんのは俺の。」
『…もちろんです…。』
また、智くんは私の不安をすーっとなくしてくれた。
私はもう智くんがいないと、だめかもしれない。
優しくて、あったかくて、可愛くて、かっこよくて。
そんな智くんに包まれている今が来るなんて想像もしてなかった。
「ずっと、こうしたかったんだよなあ。」
『ずっと、こうしてましょ。』
「へへ、それは恥ずかしいや。」
こうして私と智くんは、恋人同士になった。
「俺…言っちゃった?」
急な出来事すぎて全然頭が追い付かない。
「とにかくさ、そうやって人を貶めようとするのはやめようよ。」
「…私の気持ちも知らないくせに、たかがパン屋がいい気にならないでよね!!」
「たかがパン屋さんに正論言われてるじゃないですかあ~」
『…川島さん?』
サバサバと一緒にやってたと思っていた川島さんも、智くんたちとサバサバをお説教している。
どうして…?
「あ~、先輩!私も共犯だと思ってたでしょ~?違いますからね~?」
『ごめん…でも、なんで…』
「川島、桐谷先輩が俺らに嘘の話したこと教えてくれたんだよ。」
「だって~、そんな陰湿なことダサいじゃないですかあ。それに…桜庭せんぱいに彼氏なんていないの見てたらわかるし~☆」
『か、川島さん…』
めちゃくちゃ馬鹿にされてるのも、ご愛嬌かもしれないな…
まさか川島さんが助けてくれてたなんて。
あの時、パン屋さんに行くなって言われたことも…
「それに、俺の店にバイトに来たあの子。妹でしょ。」
『え…桐谷先輩の?』
「うん、勝手に求人出されててあの子が来たの。俺の友達もバイト雇えばって言ってたからそいつが出したのかと思ったんだけど、違ったし。」
『そんな…じゃあ、あの時のキ…』
言いかけた言葉が止まる。
あれは…素直にあの子が智くんの事が好きでやったわけじゃなくて、桐谷先輩の差し金でやったことなの?
私を、傷つけるために、智くんを利用したの?
…そんなの、許せない。
「あんたに見せつけるために妹にさせただけ。妹はこんな男に興味なんてないわよ。」
『…いい加減にしてください!』
「ランカちゃん…」
私は、感情に任せるまま口を走らせた。
『私の事を馬鹿にするのはいいですけど、智くんを…智くんのパン屋さんも!馬鹿にするのは許せません!』
「あんた、この男の事が好きなんでしょ?だから利用したのよ。」
「…そう、なの?」
あ~~~、なんでこんな展開で暴露されなきゃいけないの…
でも、もういいもん。だって。
『そうですよ!だから怒ってるんです!私の…私の好きな人を利用したこと、絶対許しませんから!』
「…ふん、言っとけばいいじゃない。」
桐谷先輩はこの孤軍奮闘の状況に耐えられなかったのか、そそくさと帰っていった。
「せんぱいかっこい~~」
『…川島さん、ごめんね。心配してくれてたのに…』
「いいんですよお~…そのかわり。」
『?』
川島さんは耳打ちで小さく言った。
「櫻井せんぱいは私が狙っちゃいますね?」
『ふふ、私のじゃないんだから。』
「でもでも、好きな人だったでしょ~ある意味ライバルですう。」
『そんなの関係ないよ、応援する。』
「やった~せんぱい大好き~!」
そういうと川島さんは櫻井くんのほうへ飛んでいった。
元気だなあ…
あんなに苦手意識を持っていたのが申し訳なくなるくらい。
「ランカちゃんランカちゃん。」
『あ…智くん…』
「櫻井せんぱい!お邪魔しちゃうので退散しましょ!」
「チクショー…だな!」
私と智くんが話しているのを見計らって、櫻井くんたちはどこかへ行ってしまった。
それが二人の好意なのか、川島さんの策略かは置いておく。
「ありがとね。さっき、言い返してくれて。」
『そんな、こちらこそです…』
「ほんでさ、一個確認していい?」
『はい?』
「俺たち、両想いだったりするのかなあ。」
『…!』
なんだかんだ間接的に想いを伝え合っていた。
私も、何が何だか分からなかったけど、今実感する。
「両想いだったらいいなって思うんだけど。」
『両想い、だと思います…。』
「…へへ、そっかあ。そっかそっかあ。」
ふにゃっと嬉しそうに笑う智くん。
そんな笑顔を見てると、愛しくて愛しくてたまらなくなる。
私はたまらず、智くんを抱きしめる。
智くんの柔らかい匂いと、少し香ばしい甘いパンの匂い。
「んお…どしたの?」
『…最初にパン屋さんに行った時に一目ぼれしたの。智くんの優しいとこも、作るパンも、全部大好き。
バイトで女の子が入った時、ちょっと不安だったし、さっきの見たときはすっごいショックだったけど…』
「…。」
『智くん?』
抱き着いたまま、黙り込んでしまった智くんを見上げる。
その瞬間、智くんに軽くキスをされた。
『さっ…』
「こっちのほうが好きだよ。これからはだれにもあげない。俺のはランカちゃんだけのだし、ランカちゃんのは俺の。」
『…もちろんです…。』
また、智くんは私の不安をすーっとなくしてくれた。
私はもう智くんがいないと、だめかもしれない。
優しくて、あったかくて、可愛くて、かっこよくて。
そんな智くんに包まれている今が来るなんて想像もしてなかった。
「ずっと、こうしたかったんだよなあ。」
『ずっと、こうしてましょ。』
「へへ、それは恥ずかしいや。」
こうして私と智くんは、恋人同士になった。