智くん
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「ランカ~!おはよ!」
『おはよ~。』
バッグをドンと椅子において私に駆け寄ってくるサクラ。
この騒がしさがなんだかんだ一番落ち着いちゃったりする。
「ねえ!昨日パン屋さん行った!?」
『昨日は行ってないんだよねえ…』
「大ニュースあるんだけど!」
『なに、どうしたの?笑』
ものすごい形相で自分の携帯をあたり始めるサクラ。
そして、ほら!と見せてくる。
『これ、智くんのとこのお店のレビュー…?』
「うん、え?ってかいつの間に下の名前で呼んでんの?」
『…あ、嘘、なんか心の中でそう呼んじゃってて…』
「なんだそれ…じゃなくて、ほら!」
そういえば無意識に呼んでたなあ…
なんて考えながらサクラの携帯を見る。
『なになに…え!!”オーナーさん彼女いないらしい”!?!?!』
「あ、それも大ニュースの一個なんだけど、じゃなくて!これ!」
『んん?』
もう一つ下のレビューには
”アルバイト募集するらしい”とのこと。
『えええええええ!?』
「大ニュースでしょ!やばいよ!ライバルもっと増えるよ!」
『そんなあ…』
せっかく彼女いないってわかったのになあ…
でも、なんか…
違う胸騒ぎがする。
なんだろう、嬉しさとショックが入り混じってるだけかなあ?
「とにかく、今日はランチいいからパン屋さん行ってきな?」
『でも今日はサクラと約束してたじゃん…』
「私とはいつでもできるでしょ!いいから!」
『う、うん。ありがとサクラ…』
サクラに促されるまま、と言いつつやっぱり気になるからお言葉に甘えてお昼は智くんのパン屋さんに行くことになった。
午前の仕事中、変なモヤモヤが消えなくて小さなミスを連発してしまった。
「あれえ、桜庭先輩、これおかしくないですかあ?」
『…え?あ、本当だ…ごめん、やり直す。』
「…なんか元気ないですう?」
『別に、大丈夫だから…』
書類の確認をゆるふわと行っている。
何かを察したゆるふわはやっかいなんだけど…
「うふ、今日もパン屋さん行くんですかあ?」
『……え…』
くすっと笑って、急にパン屋の話を振ってくる。
話しの流れ、おかしくない…?
どうして急にパン屋の話が出てくるの?
もしかして…この子なにか…
「私もあのパン屋さんのパン好きなんですよ~~~!
…あのオーナーさんもかっこいいし♡」
『…そう、だね。』
やっぱり、なにか知ってる…?
でも、何を?
アルバイトを募集し始めたってだけで、私は何をモヤモヤしてるんだろ。
よく、分からなくなってきた。
「ただぁ…」
『…?』
「ふふ、気を付けたほうがいいですよお?」
『なに、を…?』
「ええ~~~なんでしょうね~~~~」
『…。』
スキップしながら修正した書類をもって自分のデスクに戻っていく。
「ねねねねねね。」
『ああ…』
それを見ていたんであろうサクラ。
こっちもコピーした書類を持ってきた。
『これ、ありがと。』
「いいんだって、それより川島ちゃんと話すなんて珍しいじゃん。」
川島ちゃん、言ってなかったけどゆるふわの苗字。
『ん~、なんか、企んでるかも。』
「ええ?」
私にもよくわからないからなあ…
なんとも言いようがないんだけど。
そんなもどかしさを抱えながら、午前の仕事を終えた。
私は急いで昼休憩の準備をする。
「じゃあ私ランチしてくんね~」
『あ、ごめんねほんと。』
「いいっていいって」
サクラがランチに行くのと同時に、櫻井くんが外回りから帰ってきた。
「戻りました~…」
「私も戻りました。」
そのすぐ後ろから、サバサバ営業ウーマンも帰ってくる。
私は急いでバッグを持って部署を出る。
『お昼いってきます…』
「あ、桜庭。」
『…な、に?』
急に櫻井くんに呼び止められる。
昨日少し話したからって、そんなにすぐ慣れるわけじゃない。
「あの、さ、智くんとこいくの?」
『え…いや…』
なぜか、私の本能が嘘をつかせようとする。
なんでだろう…なにもやましいこともないのに。
そこで私は気づく。
櫻井くんに隠したいんじゃなくて、サバサバに隠したい…?
なんだか、嫌な予感がしてしまった。
『今日は、外でランチ。』
「そ…っか。」
『じゃあ!』
「ちょ、桜庭…」
急いで会話を切り上げ、外に出る。
ゆるふわに対する警戒心にしろ、サバサバに対する不信感にしろ…
私が勝手にしてるものならいいんだけど…
私は少し駆け足で、智くんのパン屋さんに向かった。
「…。」
「櫻井、言ったでしょ。」
「いや、でも…」
「そういう子なんだってば、あの子は。」
「……。」
『おはよ~。』
バッグをドンと椅子において私に駆け寄ってくるサクラ。
この騒がしさがなんだかんだ一番落ち着いちゃったりする。
「ねえ!昨日パン屋さん行った!?」
『昨日は行ってないんだよねえ…』
「大ニュースあるんだけど!」
『なに、どうしたの?笑』
ものすごい形相で自分の携帯をあたり始めるサクラ。
そして、ほら!と見せてくる。
『これ、智くんのとこのお店のレビュー…?』
「うん、え?ってかいつの間に下の名前で呼んでんの?」
『…あ、嘘、なんか心の中でそう呼んじゃってて…』
「なんだそれ…じゃなくて、ほら!」
そういえば無意識に呼んでたなあ…
なんて考えながらサクラの携帯を見る。
『なになに…え!!”オーナーさん彼女いないらしい”!?!?!』
「あ、それも大ニュースの一個なんだけど、じゃなくて!これ!」
『んん?』
もう一つ下のレビューには
”アルバイト募集するらしい”とのこと。
『えええええええ!?』
「大ニュースでしょ!やばいよ!ライバルもっと増えるよ!」
『そんなあ…』
せっかく彼女いないってわかったのになあ…
でも、なんか…
違う胸騒ぎがする。
なんだろう、嬉しさとショックが入り混じってるだけかなあ?
「とにかく、今日はランチいいからパン屋さん行ってきな?」
『でも今日はサクラと約束してたじゃん…』
「私とはいつでもできるでしょ!いいから!」
『う、うん。ありがとサクラ…』
サクラに促されるまま、と言いつつやっぱり気になるからお言葉に甘えてお昼は智くんのパン屋さんに行くことになった。
午前の仕事中、変なモヤモヤが消えなくて小さなミスを連発してしまった。
「あれえ、桜庭先輩、これおかしくないですかあ?」
『…え?あ、本当だ…ごめん、やり直す。』
「…なんか元気ないですう?」
『別に、大丈夫だから…』
書類の確認をゆるふわと行っている。
何かを察したゆるふわはやっかいなんだけど…
「うふ、今日もパン屋さん行くんですかあ?」
『……え…』
くすっと笑って、急にパン屋の話を振ってくる。
話しの流れ、おかしくない…?
どうして急にパン屋の話が出てくるの?
もしかして…この子なにか…
「私もあのパン屋さんのパン好きなんですよ~~~!
…あのオーナーさんもかっこいいし♡」
『…そう、だね。』
やっぱり、なにか知ってる…?
でも、何を?
アルバイトを募集し始めたってだけで、私は何をモヤモヤしてるんだろ。
よく、分からなくなってきた。
「ただぁ…」
『…?』
「ふふ、気を付けたほうがいいですよお?」
『なに、を…?』
「ええ~~~なんでしょうね~~~~」
『…。』
スキップしながら修正した書類をもって自分のデスクに戻っていく。
「ねねねねねね。」
『ああ…』
それを見ていたんであろうサクラ。
こっちもコピーした書類を持ってきた。
『これ、ありがと。』
「いいんだって、それより川島ちゃんと話すなんて珍しいじゃん。」
川島ちゃん、言ってなかったけどゆるふわの苗字。
『ん~、なんか、企んでるかも。』
「ええ?」
私にもよくわからないからなあ…
なんとも言いようがないんだけど。
そんなもどかしさを抱えながら、午前の仕事を終えた。
私は急いで昼休憩の準備をする。
「じゃあ私ランチしてくんね~」
『あ、ごめんねほんと。』
「いいっていいって」
サクラがランチに行くのと同時に、櫻井くんが外回りから帰ってきた。
「戻りました~…」
「私も戻りました。」
そのすぐ後ろから、サバサバ営業ウーマンも帰ってくる。
私は急いでバッグを持って部署を出る。
『お昼いってきます…』
「あ、桜庭。」
『…な、に?』
急に櫻井くんに呼び止められる。
昨日少し話したからって、そんなにすぐ慣れるわけじゃない。
「あの、さ、智くんとこいくの?」
『え…いや…』
なぜか、私の本能が嘘をつかせようとする。
なんでだろう…なにもやましいこともないのに。
そこで私は気づく。
櫻井くんに隠したいんじゃなくて、サバサバに隠したい…?
なんだか、嫌な予感がしてしまった。
『今日は、外でランチ。』
「そ…っか。」
『じゃあ!』
「ちょ、桜庭…」
急いで会話を切り上げ、外に出る。
ゆるふわに対する警戒心にしろ、サバサバに対する不信感にしろ…
私が勝手にしてるものならいいんだけど…
私は少し駆け足で、智くんのパン屋さんに向かった。
「…。」
「櫻井、言ったでしょ。」
「いや、でも…」
「そういう子なんだってば、あの子は。」
「……。」