松本潤さん
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気になる。
いつもは心に規制をかけないから、思ったことがすぐ口に出てしまうのに。
なぜか松本さんに対しては大事なことを隠してしまったり、素直になれてなかった。
自分もそれには気づいていた。
大野さんが、自覚させてくれたんだと確信する。
『大野さん、私の心読みました?』
「読まなくても口に出るじゃん。」
『やっぱ尊いですね大野さん…』
「天使だからねえ。」
ふへへ、と笑って鼻を掻く大野さん。
「でもね、松潤って遠慮がちなとこあっから。」
『…?』
「ちゃんと、自分のもんにしたいって思わせないと。」
『自分のもの…』
私、松本さんの事が気になるって言っただけなのに。
いつのまにか、付き合う付き合わないみたいな話になってる。
けど、素直に『そっか。』と納得してる自分もいる。
『気になるとかじゃなくて、好きなのか。』
「だね。」
『…ですね。』
正直、まだあんまりピンとはきてない。
けど、心のモヤモヤとか高まりはこれだったのかとは思った。
私、松本さんのどこが好きになったんだろう。
あんなに苦手意識しかなかったのに。
でも、問題点がひとつある。
『でもね大野さん、松本さんは美術担当に好きな子がいるって言ってたんです。』
「………んええ??」
大野さんはこれでもかってほどのハテナ顔。
本当に知らなかったみたい。
「うっそだあ。」
『本人が言ってましたよ?』
「うちに松潤の好きな子いるなんて聞いたこともねえけど…」
『ええ…誰なんだろう…』
大野さんでも知らないのか…。
でも、本人が言ってたし…
いるのは確かなんだと思うんだけどな…。
「あ、ねえねえ。」
「はい?」
大野さんは通りすがりの美術スタッフに声をかける。
「うちに松潤と仲いい子とかいたっけな?」
『ちょ、大野さん?』
「え~~…牧尾さんはめちゃくちゃ松本さんタイプってのは聞いたことありますけどね。」
「ふうん、牧尾ちゃんか。ありがと。お疲れ様~。」
「お疲れ様です~。」
『…いたかあ。』
「いたねえ。」
牧尾さん…大野さんとよく話すときに耳にしたことある気がする。
私より少し年下で、ちょっとさっぱりしてる感じ。
気が強そうだけど、優しそうな子。
『なるほど…ああいう子がタイプなのか…負けた…』
「負けたとか言わないの。」
『…だって、私とちょっとタイプ違いますもん。』
「そうかな~、まあでも、松潤が牧尾ちゃんを好きとは限らないっしょ。」
『確定ですよお…』
「へへ、よしよし。とりあえず今日は明日のイベントの事考えてゆっくり休な~」
『大野さああああん…』
慰められるように、大野さんと一緒に現場を出る。
はあ、好きってわかったと同時に自分の無力さを知るなんて。
だから恋は苦手なんだよね…。
一生大野さん見て癒された方がいいのかも。
そんなときでも追い打ちをかけてくるのが人生。
「あの、松本さん!」
「なに?」
牧尾さんが松本さんを呼び止めるのを見かける。
ぼーっと見る私を大野さんが引き寄せた。
「ばれちゃうばれちゃう。」
『あ…はい。』
「今日もお疲れ様…です。」
「うん、お疲れ。なんかあった?」
「いえ…松本さんにお伝えしたいことがあって…」
これって…なんか…告白?
嘘でしょ、このタイミングで?
私、何かしましたか神様。
『これは止めるべき?いやいや、そんな権利ないよね、うん。』
「桜庭ちゃん。」
『…え?はい?』
「自分の心に素直になりな?」
大野さんは、そういうと優しく微笑んでくれた。
「私…ずっと松本さんのこと…好きでした!」
「え…」
「私とお付き合いしてくださいませんか!」
「そう…俺でよければ…」
『あああああ!潤さん!こんなとこにいたんですね!?』
「…桜庭?」
私は、気が付くと松本さんの返事を遮るように飛び出していた。
後ろで大野さんがふふふって笑ってるのには全然気づかなかった。
『どこに行ったかと思いました!!!!』
「は…?いや、お前帰ったんじゃ…」
『いいえ!実は機材トラブルがありまして!!!』
「まじ?ごめん、ちょっと行くわ。」
「あ、はい…あの、お返事は…」
『潤さんはやく!』
またしても、牧尾さんの声を遮る私。
…最悪な女だ。
自分の心に素直になると、こうも最悪な女なんだ。
こんなの、告白を止めたとこで、嫌われて終わりなのに。
それでも、私は松本さんの手を握って走った。
大野さんを通り過ぎるとき、笑いながら口パクで
「頑張って」と言われた。
「ちょ…ここ休憩室だけど?機材トラブルは?」
『はあ、はあ…えっと…』
「………嘘ついたな?」
『…ごめんなさい!』
「…ったく。」
嘘を見抜いた松本さんは、大きくため息をつく。
けど、あまり怒ってる印象はない。
「なんだよ。」
『えっと…あの、さっきのが…松本さんの好きな子、ですか?』
恐る恐る聞く。
聞きたくないような、聞きたいような。
「知りたいの?」
『……そう、ですね。』
「うん、そう。俺の好きな子。」
いつもは心に規制をかけないから、思ったことがすぐ口に出てしまうのに。
なぜか松本さんに対しては大事なことを隠してしまったり、素直になれてなかった。
自分もそれには気づいていた。
大野さんが、自覚させてくれたんだと確信する。
『大野さん、私の心読みました?』
「読まなくても口に出るじゃん。」
『やっぱ尊いですね大野さん…』
「天使だからねえ。」
ふへへ、と笑って鼻を掻く大野さん。
「でもね、松潤って遠慮がちなとこあっから。」
『…?』
「ちゃんと、自分のもんにしたいって思わせないと。」
『自分のもの…』
私、松本さんの事が気になるって言っただけなのに。
いつのまにか、付き合う付き合わないみたいな話になってる。
けど、素直に『そっか。』と納得してる自分もいる。
『気になるとかじゃなくて、好きなのか。』
「だね。」
『…ですね。』
正直、まだあんまりピンとはきてない。
けど、心のモヤモヤとか高まりはこれだったのかとは思った。
私、松本さんのどこが好きになったんだろう。
あんなに苦手意識しかなかったのに。
でも、問題点がひとつある。
『でもね大野さん、松本さんは美術担当に好きな子がいるって言ってたんです。』
「………んええ??」
大野さんはこれでもかってほどのハテナ顔。
本当に知らなかったみたい。
「うっそだあ。」
『本人が言ってましたよ?』
「うちに松潤の好きな子いるなんて聞いたこともねえけど…」
『ええ…誰なんだろう…』
大野さんでも知らないのか…。
でも、本人が言ってたし…
いるのは確かなんだと思うんだけどな…。
「あ、ねえねえ。」
「はい?」
大野さんは通りすがりの美術スタッフに声をかける。
「うちに松潤と仲いい子とかいたっけな?」
『ちょ、大野さん?』
「え~~…牧尾さんはめちゃくちゃ松本さんタイプってのは聞いたことありますけどね。」
「ふうん、牧尾ちゃんか。ありがと。お疲れ様~。」
「お疲れ様です~。」
『…いたかあ。』
「いたねえ。」
牧尾さん…大野さんとよく話すときに耳にしたことある気がする。
私より少し年下で、ちょっとさっぱりしてる感じ。
気が強そうだけど、優しそうな子。
『なるほど…ああいう子がタイプなのか…負けた…』
「負けたとか言わないの。」
『…だって、私とちょっとタイプ違いますもん。』
「そうかな~、まあでも、松潤が牧尾ちゃんを好きとは限らないっしょ。」
『確定ですよお…』
「へへ、よしよし。とりあえず今日は明日のイベントの事考えてゆっくり休な~」
『大野さああああん…』
慰められるように、大野さんと一緒に現場を出る。
はあ、好きってわかったと同時に自分の無力さを知るなんて。
だから恋は苦手なんだよね…。
一生大野さん見て癒された方がいいのかも。
そんなときでも追い打ちをかけてくるのが人生。
「あの、松本さん!」
「なに?」
牧尾さんが松本さんを呼び止めるのを見かける。
ぼーっと見る私を大野さんが引き寄せた。
「ばれちゃうばれちゃう。」
『あ…はい。』
「今日もお疲れ様…です。」
「うん、お疲れ。なんかあった?」
「いえ…松本さんにお伝えしたいことがあって…」
これって…なんか…告白?
嘘でしょ、このタイミングで?
私、何かしましたか神様。
『これは止めるべき?いやいや、そんな権利ないよね、うん。』
「桜庭ちゃん。」
『…え?はい?』
「自分の心に素直になりな?」
大野さんは、そういうと優しく微笑んでくれた。
「私…ずっと松本さんのこと…好きでした!」
「え…」
「私とお付き合いしてくださいませんか!」
「そう…俺でよければ…」
『あああああ!潤さん!こんなとこにいたんですね!?』
「…桜庭?」
私は、気が付くと松本さんの返事を遮るように飛び出していた。
後ろで大野さんがふふふって笑ってるのには全然気づかなかった。
『どこに行ったかと思いました!!!!』
「は…?いや、お前帰ったんじゃ…」
『いいえ!実は機材トラブルがありまして!!!』
「まじ?ごめん、ちょっと行くわ。」
「あ、はい…あの、お返事は…」
『潤さんはやく!』
またしても、牧尾さんの声を遮る私。
…最悪な女だ。
自分の心に素直になると、こうも最悪な女なんだ。
こんなの、告白を止めたとこで、嫌われて終わりなのに。
それでも、私は松本さんの手を握って走った。
大野さんを通り過ぎるとき、笑いながら口パクで
「頑張って」と言われた。
「ちょ…ここ休憩室だけど?機材トラブルは?」
『はあ、はあ…えっと…』
「………嘘ついたな?」
『…ごめんなさい!』
「…ったく。」
嘘を見抜いた松本さんは、大きくため息をつく。
けど、あまり怒ってる印象はない。
「なんだよ。」
『えっと…あの、さっきのが…松本さんの好きな子、ですか?』
恐る恐る聞く。
聞きたくないような、聞きたいような。
「知りたいの?」
『……そう、ですね。』
「うん、そう。俺の好きな子。」