松本潤さん
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「あ~~~、危なかった…」
私は音響機材を見ながら一息ついた。
仕事与えられてんのにしないなんて、言語両断だもん。
特に松本潤さんからの仕事。
あんな風にパンもって喋ってたら地獄行きだよ…。
チェックリストに機材の不備がないか印をつけていく。
「あ、音響さーん!こっちのも見てくれる~?」
「今日音響いたの?これもよろしく!」
今日は私ともう一人の音響しかおらず、そのもう一人は機材のレンタルに行っている。
現場でのチェックは私だけ。
こんな時に限って機材トラブルが多い…。
『はーい!ちょっと待ってくださいね!』
私は急いでチェックを終わらせ、頼まれた機材をすべてチェックした。
『あ~~~~…』
「桜庭ちゃん桜庭ちゃん。」
若干意識が朦朧とする中に、私の天使の声が聞こえた。
『…天使さん?』
「大野さんだよ。」
『ああ、大野さんは天使さんです。』
「ふふ、そうかそうか。」
大野さんは私が腰にひっかけたまんまのパンを見た。
「昼飯食ってないの?」
『えっと…すみません、食べる暇なくて…せっかく持ってきてくださったのに。』
「んや、それはいんだけどさ。」
そういうと大野さんは吸うタイプの栄養食ゼリーをくれた。
『え、またもらっちゃっていいんですか?』
「うん、食べな?」
『やっぱ天使ですね…』
「これ、松潤からだよ。」
『松本潤さん…?』
思いもよらない名前に、朦朧としていた意識が少し我に返る。
あの人、そんなことする人なの?
しかも、こんな下っ端に?
「なんかずっと動いてるからって。」
『私の事なんて眼中にないかと…』
「ん~?松潤はそんなやつじゃないけどね。」
『そう、なんですか。』
私はもらったゼリーをじっと見つめる。
「勘違いされやすいけど、優しいよ。」
『あんまりそんなイメージ、なかったです。』
「そのゼリーもね、俺が話しかけると怖がるからって、おいらに託してきたんだよ。」
『え…可愛い…』
「んふふ、でしょ。」
ふにゃっと笑う大野さんも可愛い。
…松本潤さん、いつも何かに怒ってるイメージだった。
正直、あんまり好きじゃない。
現場もピリピリするし、泣かされてるスタッフも何人も見た。
けど…
『松本潤さんって、思ってる方と違うのかな。』
「桜庭ちゃんのイメージとは違うかもね?」
「あ、いたいた。」
『ままま、松本潤さん…』
「なに、まままって笑」
濃ゆい顔立ちだけど、目はパッチリしてるし、まつげも長いし。
…やっぱり、笑った顔はかわいいかも…。
「ちゃんとゼリー食ったの?」
『い、今頂いてます!!』
私はせっかくもらったゼリーを急いで開けて勢いよく吸った。
そりゃあ、むせたけど。
『けほっ……けほけほッ』
「桜庭ちゃん大丈夫~?」
「なに桜庭、ゼリー食ったことないの?笑」
『そんなことッ…うう…』
「ほらほら。」
そういうと、松本潤さんは私の背中を優しくなでた。
なんだか、感じたことのない優しさで
急に恥ずかしくなって体が熱くなった。
「ん?熱あんの?」
下を向く私を松本潤さんが覗き込んでくる。
『うわっ…きれいな顔…』
「え?」
『あッいえッ…』
やばいやばいやばい。
思ったことがすぐ口に出ちゃう癖本当にやばい。
松本さんはすっごくきょとんとした顔でこっちを見ている。
…やっぱ綺麗な顔してるなあ。
『じゃなくて…』
「はは、ありがと。」
『…松本潤さんって、なんかイメージと違いました。』
「俺どんなイメージなのよ笑
ってかなんでフルネーム?笑」
『ああ、なんか松本さんって呼ぶのも恐れ多くて…』
「なにそれ笑」
隣でニコニコしてる大野さんと一緒に笑う松本潤さん。
「別に普通に松本でいいよ。」
『えっと…じゃあ、松本さん?』
「まだ恐れ多い?笑」
『いえ、すみません…』
「謝んなくても笑」
「松本さ~ん!すみませんこっちチェックお願いします!」
設営スタッフが走って松本さんを呼びに来る。
全てのチェックをするから大忙しだ。
そんななかで私の心配してくれたなんて。
…神か。
「ごめん俺行くわ」
「うい~」
大野さんに片手をあげて「じゃ。」と言って去っていく松本さん。
私は会釈だけして松本さんを見送った。
「…あ、桜庭?」
急に振り返る松本さん。
『はい!』
「無理すんなよ?ちゃんと食べるんだぞ。」
『…は、はい。ありがとうございます!』
「ん。」
私はいっとき、松本さんにもらったゼリーを握りしめたまま、走っていく松本さんを見つめていた。
「んふふ、見すぎじゃない?」
隣でふにゃふにゃした大野さんが笑う。
『大野さんも天使ですけど…松本潤さんも神ですね…』
「よくわかんねえけど、松潤の優しさをわかってくれたみたいで良かった。」
『はい…』
「あと、名前また戻ってるよ?」
『やっぱり、恐れ多いですもん。』
あんなに神々しくて、優しくて、かっこいい人
軽々しく呼べないや。
私はしばらくゼリーを飲み干すまで松本潤さんを見ていた。
その間に、大野さんはいつのまにかいなくなっていたけど。
私は音響機材を見ながら一息ついた。
仕事与えられてんのにしないなんて、言語両断だもん。
特に松本潤さんからの仕事。
あんな風にパンもって喋ってたら地獄行きだよ…。
チェックリストに機材の不備がないか印をつけていく。
「あ、音響さーん!こっちのも見てくれる~?」
「今日音響いたの?これもよろしく!」
今日は私ともう一人の音響しかおらず、そのもう一人は機材のレンタルに行っている。
現場でのチェックは私だけ。
こんな時に限って機材トラブルが多い…。
『はーい!ちょっと待ってくださいね!』
私は急いでチェックを終わらせ、頼まれた機材をすべてチェックした。
『あ~~~~…』
「桜庭ちゃん桜庭ちゃん。」
若干意識が朦朧とする中に、私の天使の声が聞こえた。
『…天使さん?』
「大野さんだよ。」
『ああ、大野さんは天使さんです。』
「ふふ、そうかそうか。」
大野さんは私が腰にひっかけたまんまのパンを見た。
「昼飯食ってないの?」
『えっと…すみません、食べる暇なくて…せっかく持ってきてくださったのに。』
「んや、それはいんだけどさ。」
そういうと大野さんは吸うタイプの栄養食ゼリーをくれた。
『え、またもらっちゃっていいんですか?』
「うん、食べな?」
『やっぱ天使ですね…』
「これ、松潤からだよ。」
『松本潤さん…?』
思いもよらない名前に、朦朧としていた意識が少し我に返る。
あの人、そんなことする人なの?
しかも、こんな下っ端に?
「なんかずっと動いてるからって。」
『私の事なんて眼中にないかと…』
「ん~?松潤はそんなやつじゃないけどね。」
『そう、なんですか。』
私はもらったゼリーをじっと見つめる。
「勘違いされやすいけど、優しいよ。」
『あんまりそんなイメージ、なかったです。』
「そのゼリーもね、俺が話しかけると怖がるからって、おいらに託してきたんだよ。」
『え…可愛い…』
「んふふ、でしょ。」
ふにゃっと笑う大野さんも可愛い。
…松本潤さん、いつも何かに怒ってるイメージだった。
正直、あんまり好きじゃない。
現場もピリピリするし、泣かされてるスタッフも何人も見た。
けど…
『松本潤さんって、思ってる方と違うのかな。』
「桜庭ちゃんのイメージとは違うかもね?」
「あ、いたいた。」
『ままま、松本潤さん…』
「なに、まままって笑」
濃ゆい顔立ちだけど、目はパッチリしてるし、まつげも長いし。
…やっぱり、笑った顔はかわいいかも…。
「ちゃんとゼリー食ったの?」
『い、今頂いてます!!』
私はせっかくもらったゼリーを急いで開けて勢いよく吸った。
そりゃあ、むせたけど。
『けほっ……けほけほッ』
「桜庭ちゃん大丈夫~?」
「なに桜庭、ゼリー食ったことないの?笑」
『そんなことッ…うう…』
「ほらほら。」
そういうと、松本潤さんは私の背中を優しくなでた。
なんだか、感じたことのない優しさで
急に恥ずかしくなって体が熱くなった。
「ん?熱あんの?」
下を向く私を松本潤さんが覗き込んでくる。
『うわっ…きれいな顔…』
「え?」
『あッいえッ…』
やばいやばいやばい。
思ったことがすぐ口に出ちゃう癖本当にやばい。
松本さんはすっごくきょとんとした顔でこっちを見ている。
…やっぱ綺麗な顔してるなあ。
『じゃなくて…』
「はは、ありがと。」
『…松本潤さんって、なんかイメージと違いました。』
「俺どんなイメージなのよ笑
ってかなんでフルネーム?笑」
『ああ、なんか松本さんって呼ぶのも恐れ多くて…』
「なにそれ笑」
隣でニコニコしてる大野さんと一緒に笑う松本潤さん。
「別に普通に松本でいいよ。」
『えっと…じゃあ、松本さん?』
「まだ恐れ多い?笑」
『いえ、すみません…』
「謝んなくても笑」
「松本さ~ん!すみませんこっちチェックお願いします!」
設営スタッフが走って松本さんを呼びに来る。
全てのチェックをするから大忙しだ。
そんななかで私の心配してくれたなんて。
…神か。
「ごめん俺行くわ」
「うい~」
大野さんに片手をあげて「じゃ。」と言って去っていく松本さん。
私は会釈だけして松本さんを見送った。
「…あ、桜庭?」
急に振り返る松本さん。
『はい!』
「無理すんなよ?ちゃんと食べるんだぞ。」
『…は、はい。ありがとうございます!』
「ん。」
私はいっとき、松本さんにもらったゼリーを握りしめたまま、走っていく松本さんを見つめていた。
「んふふ、見すぎじゃない?」
隣でふにゃふにゃした大野さんが笑う。
『大野さんも天使ですけど…松本潤さんも神ですね…』
「よくわかんねえけど、松潤の優しさをわかってくれたみたいで良かった。」
『はい…』
「あと、名前また戻ってるよ?」
『やっぱり、恐れ多いですもん。』
あんなに神々しくて、優しくて、かっこいい人
軽々しく呼べないや。
私はしばらくゼリーを飲み干すまで松本潤さんを見ていた。
その間に、大野さんはいつのまにかいなくなっていたけど。