松本潤さん
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「おい!ここ違うって言ってんじゃん!」
「あ…すいません、どれですかね…」
「わかんねえならもういいよ、どいて。」
「…すいません。」
朝から鳴り響く取締役の鬼の声。
それに怯える設営スタッフ。
『…また怒ってる。』
「怖いよね~…私あの人と一緒には働きたくないかも。」
『サクラは広報担当じゃん、大丈夫だよ。』
「そういうランカは音響担当でしょ?もろ関わるじゃん!」
『まあ、ね…。』
私と幼馴染のサクラは、それぞれ専門の大学は違ったけど奇跡的に就職先が一緒だった。
それは、イベント会社。
私は機械類が得意だったから音響担当、サクラはIT系の大学だったから、イベントの広報担当で入社し、私たちは同期になる。
「ったく…なんでこんなんもできねえんだよ。」
…そして、さっきからイライラしてるこの人は、
このイベント会社の取締役員、松本潤さん。
かなりストイックで、みんながこれで大丈夫だろうとおざなりにする部分を細かくチェックし、小さなミスも許さない。
そんな松本潤さんは、みんなから
「ミスターストイック」「キング」「ディーバ」「ダースベイダー」なんて呼ばれてる。
ちょっと可哀想だけど、なんかわかるもん。
私は、松本さんっていうのも恐れ多くて、なんか松本潤さんってフルネームで呼んじゃうんだけど。
「ねえ、今音響いる?」
『…あ。』
ふいに松本潤さんが音響担当を呼ぶ。
周りには…私しかいないじゃん…。
『はい、音響です。』
「あ~助かった、これわかる?」
『あ、わかります。』
「ちょっと機材のチェックお願いしたいんだよね、えっと~…
桜庭さん。」
松本潤さんは私の首にぶら下がった名札を見て呼んだ。
…いつも担当部署で呼んでるのしか聞いたことないけどな。
『わかりました。ついでにあそこの機材も最近調子よくないっぽいんでチェックしときます。』
「…うん、ありがと。」
少し間があったけど…余計なこと言っちゃったかな。
松本潤さんはそそくさと違う場所へ走っていった。
「忙しそうだよね~」
『ああ!大野さん!』
絵具だらけの顔で現れたのは、美術担当の大野さん。
ほわほわしてて、こんな殺伐とした現場での私の唯一の癒し…。
『今日もカラフルですね!』
「へへ、まあね。」
こんなにほわほわしてるのにカッコ良くて、セットを作ってる時は真剣な顔でかっこいいんだよね。
地味にみんな狙ってる。
当の本人は全く自覚してないみたいだけど。
『にしても今日はセット作成で会社じゃないんですか?』
「ん~っとね、みんなに差し入れにきた。」
『わ、やった~~これ人気のパン屋さんのじゃないですか!』
「そうだよ~おいら頑張って並んだよ笑」
『想像しただけで可愛いです!!!』
私は結構率直にものをいう方だと思う。
大野さんは私の癒しで大好きだけど、そういう好きじゃないから、可愛いとか大好きとかすぐ言っちゃう。
あんまり周りにはよく思われてないかもしれないけどね…。
「松潤は?」
『あ~松本潤さんなら…』
「あれ、大野さんどしたの」
「いたいた。これね~差し入れ。」
「マジ!?これめっちゃ美味いやつ!」
松本潤さん…なんてめちゃくちゃ可愛い顔するんだ…
さすがにこれは声には出せない。
ちなみに、大野さんと松本潤さんは高校の先輩後輩だったらしい。
大野さんのほうが先輩なんだけど、松本潤さんが取締役になっても大野さんは役職に就くのを嫌がって、普通に平社員として働いている。
松本潤さんは大野さんのことをすごく尊敬しているようで、
いつも昇格を進めているようだけど、大野さんは全く動じない。
「つうか、これのためだけに現場来てくれたの?」
「そうだよ~、セットももうほぼ出来てるし。」
「やっぱすげーな、仕事が早いわ。」
…仕事。
あ!!!機材チェック忘れてた!!!
「そういえば桜庭…」
『すみません!!すぐ行きます!!すみません!!』
私はダッシュで音響機材の元へ向かった。
危ない…殺されるとこだった…。
「…パン、食ってからでもいいのに。」
「言ってやればよかったじゃん。」
「逃げられた。」
「へへ、だね。」
「俺、そんなに怖い?」
「めっちゃ怖い。」
「なんだよ。」
「あ…すいません、どれですかね…」
「わかんねえならもういいよ、どいて。」
「…すいません。」
朝から鳴り響く取締役の鬼の声。
それに怯える設営スタッフ。
『…また怒ってる。』
「怖いよね~…私あの人と一緒には働きたくないかも。」
『サクラは広報担当じゃん、大丈夫だよ。』
「そういうランカは音響担当でしょ?もろ関わるじゃん!」
『まあ、ね…。』
私と幼馴染のサクラは、それぞれ専門の大学は違ったけど奇跡的に就職先が一緒だった。
それは、イベント会社。
私は機械類が得意だったから音響担当、サクラはIT系の大学だったから、イベントの広報担当で入社し、私たちは同期になる。
「ったく…なんでこんなんもできねえんだよ。」
…そして、さっきからイライラしてるこの人は、
このイベント会社の取締役員、松本潤さん。
かなりストイックで、みんながこれで大丈夫だろうとおざなりにする部分を細かくチェックし、小さなミスも許さない。
そんな松本潤さんは、みんなから
「ミスターストイック」「キング」「ディーバ」「ダースベイダー」なんて呼ばれてる。
ちょっと可哀想だけど、なんかわかるもん。
私は、松本さんっていうのも恐れ多くて、なんか松本潤さんってフルネームで呼んじゃうんだけど。
「ねえ、今音響いる?」
『…あ。』
ふいに松本潤さんが音響担当を呼ぶ。
周りには…私しかいないじゃん…。
『はい、音響です。』
「あ~助かった、これわかる?」
『あ、わかります。』
「ちょっと機材のチェックお願いしたいんだよね、えっと~…
桜庭さん。」
松本潤さんは私の首にぶら下がった名札を見て呼んだ。
…いつも担当部署で呼んでるのしか聞いたことないけどな。
『わかりました。ついでにあそこの機材も最近調子よくないっぽいんでチェックしときます。』
「…うん、ありがと。」
少し間があったけど…余計なこと言っちゃったかな。
松本潤さんはそそくさと違う場所へ走っていった。
「忙しそうだよね~」
『ああ!大野さん!』
絵具だらけの顔で現れたのは、美術担当の大野さん。
ほわほわしてて、こんな殺伐とした現場での私の唯一の癒し…。
『今日もカラフルですね!』
「へへ、まあね。」
こんなにほわほわしてるのにカッコ良くて、セットを作ってる時は真剣な顔でかっこいいんだよね。
地味にみんな狙ってる。
当の本人は全く自覚してないみたいだけど。
『にしても今日はセット作成で会社じゃないんですか?』
「ん~っとね、みんなに差し入れにきた。」
『わ、やった~~これ人気のパン屋さんのじゃないですか!』
「そうだよ~おいら頑張って並んだよ笑」
『想像しただけで可愛いです!!!』
私は結構率直にものをいう方だと思う。
大野さんは私の癒しで大好きだけど、そういう好きじゃないから、可愛いとか大好きとかすぐ言っちゃう。
あんまり周りにはよく思われてないかもしれないけどね…。
「松潤は?」
『あ~松本潤さんなら…』
「あれ、大野さんどしたの」
「いたいた。これね~差し入れ。」
「マジ!?これめっちゃ美味いやつ!」
松本潤さん…なんてめちゃくちゃ可愛い顔するんだ…
さすがにこれは声には出せない。
ちなみに、大野さんと松本潤さんは高校の先輩後輩だったらしい。
大野さんのほうが先輩なんだけど、松本潤さんが取締役になっても大野さんは役職に就くのを嫌がって、普通に平社員として働いている。
松本潤さんは大野さんのことをすごく尊敬しているようで、
いつも昇格を進めているようだけど、大野さんは全く動じない。
「つうか、これのためだけに現場来てくれたの?」
「そうだよ~、セットももうほぼ出来てるし。」
「やっぱすげーな、仕事が早いわ。」
…仕事。
あ!!!機材チェック忘れてた!!!
「そういえば桜庭…」
『すみません!!すぐ行きます!!すみません!!』
私はダッシュで音響機材の元へ向かった。
危ない…殺されるとこだった…。
「…パン、食ってからでもいいのに。」
「言ってやればよかったじゃん。」
「逃げられた。」
「へへ、だね。」
「俺、そんなに怖い?」
「めっちゃ怖い。」
「なんだよ。」