相葉くん
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
…
「…いくらなんでも持っていきすぎじゃねえ?」
『いっぱいあった方が喜ぶでしょ?』
「相葉さん、どんだけ子ども扱いされてんの…」
私は、手にいっぱいのカフェのケーキを持って、相葉くんのもとへ向かっている。
にのくんは、相葉くんの大好きな漫画をもってる。
『…まーさーきーくん!』
「あんま大声出さないでくださいよ」
「あ!ランカとニノ!来てくれたんだ!」
…あの後、雅紀くんは救急車に運ばれて入院した。
ナイフがデザートナイフだったから、幸い大けがにはならずに済んだ。
”元”彼女さんはにのくんのとっさの判断のおかげで、警察が保護してくれた。
話しに聞いていた以外にも、雅紀くんのカバンに同意なくGPSを付けていたり、雅紀くんの連絡アプリにも不正アクセスをしていたりと色々見つかり、精神的にも異常が見つかったからそのまま保護されているらしい。
雅紀くんはそのことを受け止め、前に進もうとしている。
『はい!うちのケーキいっぱい持ってきたよ!』
「うわあ~~~!久しぶりだ!好きなのいっぱいある!」
「まじで子供じゃないっすか。」
『あ、これね、にのくんの新作なんだよ!』
「まじ!?どれどれ、俺が味見してやろう~!」
「もう販売してますけどね。」
雅紀くんが入院してから、会社が面倒を見てくれて、にのくんも会社に希望を出してうちのカフェに手伝いに来てくれるようになった。
「…んま!ニノ料理も上手いよね!」
「当り前じゃないっすか。」
『ふふ…にのくんね、雅紀くんとは逆のそっけない感じとのギャップで美味しいスイーツ作るからお客さんに大人気なんだよ。』
「ふ~~~~~~~~~ん…」
「ランカが俺に惚れちゃっても文句言わないでくださいね。」
「だめに決まってんじゃん!ねえ!惚れないでよ!?」
『えへへ…雅紀くんだけだよ…』
「え~~へへへ…ランカ好き!大好き!」
「なんなんすか。」
私たちは、付き合うことになった。
あんな形で別れて、想いを告げた私たちだったから、どことなく気まずくて付き合うなんて考えもしなかったけど…
にのくんがお互いの気持ちを再確認してくれて、ちゃんと場を作ってくれたおかげで、今こうして付き合うことができている。
どこまでもにのくんには頭が上がらない。
「あ、そうだ!明日退院になったんだよ!」
『え?早くない?大丈夫なの?』
「うん、なんか驚異の回復力なんだって笑」
「相葉さんっぽいですね」
「馬鹿にしてんの!?」
「ふふふ、俺飲み物買ってきますね。」
にのくんは財布だけ持って病室を出た。
「ったくあいつ~」
『にのくんって凄いよね、本当に。』
「うん、俺本当にニノには頭上がんないや。」
『私も同じこと思ってた。』
何度も何度も背中を押してもらって…
『今、雅紀くんと一緒にいられるなんて。』
「俺も、本当に嬉しい。」
雅紀くんはにのくんの作ったケーキを一口とり、私に「はい」とくれた。
『ふふふ、美味しい。』
私が笑うと、雅紀くんはまだクリームのついてた私の口に
キスをした。
「ランカのちゅーって甘いんだね」
『クリームでしょっ』
実は、私たちのファーストキスだったりする。
お互い内心ドキドキしてるくせに、照れ隠しをする。
2人とも真っ赤になってるんだもん。
「ランカ?」
『…なあに?』
「退院したらさ、一緒に暮らさない?」
『え…?』
「そしたら、朝も一緒に行けるし、帰りも帰ってからも一緒にいれるし、おはようもおやすみもちゅーできるよ?」
『ふふ…ちゅーって笑』
そういえば、前に雅紀くんにおやすみって言って貰えた日、ぐっすり眠れたことがあったな…。
それが、毎日。
こんなに幸せな事、いいんだろうか。
『…一緒に、暮らしたい。』
「えへへ…ね、今ぎゅーもしていい?」
『…うん!』
大きくて、でも繊細な雅紀くんの腕の中に包まれる。
着替えを持ってきてたから雅紀くんの匂いのするパジャマ。
『大好き…。』
「俺も大好き。」
「…ファーストキスが俺の作ったクリームの味ってどうなのよ。」
『ににににのくんッ』
「おま、見てたのかよ!」
「一緒に来てんだから普通わかるでしょうよ」
ほい、と私たちにそれぞれジュースをくれる。
雅紀くんには炭酸ジュース、私にはオレンジジュース。
好みを分かってるなあ。
『ねえ、にのくん。』
「ん?俺に乗り換える?」
「おい!」
『あの、本当にありがとうね。』
「??」
「俺も…ニノには本当に感謝してるよ。」
「???」
私たちはにのくんに話しかけながら、にのくんの両サイドに移動した。
「な、なんすか。」
「『せーの!』」
2人でにのくんの両頬にキスをした。
「なっ…!?!?!?」
『えへ、お礼。』
「どうだどうだ!嬉しい?笑」
「ば、ばっかじゃね?」
『照れてる笑』
「二人で計画してたんだよ笑」
こんなこと考えるなんて本当に私たちは子供なんだと思う。
けど、みんなでこんなふうに笑いあえる日が、本当に愛おしい。
「…あのさ、こんなんじゃなくて、ちゃんとしたお礼してほしいんすけど」
「え~なんだよ、結構考えたんだぞ~!」
「…2人で、幸せになってよ。」
『にのくん…。』
「死にかけでランカのウエディングドレス見たんでしょ。
俺にも見せて下さいよ、ね。」
数年後、私たちは結婚した。
きっと、これもにのくんの言葉の力かな。
「では、誓いのキスをー。」
「ねえ、ランカ?」
『ん?』
「俺、絶対幸せにするよ。」
『…違うよ、2人で幸せになるの。』
「へへ、そっか、じゃなきゃニノにまた怒られちゃうな。」
『もう心配かけらんないからね。』
「ねえ、後でまたニノにあれしてあげよっか」
『ふふ、うん、結婚式バージョンでね。』
「まーだっすかー。」
牧師さんでなく、にのくんの声が始まりの合図。
私たちは、純白の衣装を着て、
夢のようなキスをした。
end.
「…いくらなんでも持っていきすぎじゃねえ?」
『いっぱいあった方が喜ぶでしょ?』
「相葉さん、どんだけ子ども扱いされてんの…」
私は、手にいっぱいのカフェのケーキを持って、相葉くんのもとへ向かっている。
にのくんは、相葉くんの大好きな漫画をもってる。
『…まーさーきーくん!』
「あんま大声出さないでくださいよ」
「あ!ランカとニノ!来てくれたんだ!」
…あの後、雅紀くんは救急車に運ばれて入院した。
ナイフがデザートナイフだったから、幸い大けがにはならずに済んだ。
”元”彼女さんはにのくんのとっさの判断のおかげで、警察が保護してくれた。
話しに聞いていた以外にも、雅紀くんのカバンに同意なくGPSを付けていたり、雅紀くんの連絡アプリにも不正アクセスをしていたりと色々見つかり、精神的にも異常が見つかったからそのまま保護されているらしい。
雅紀くんはそのことを受け止め、前に進もうとしている。
『はい!うちのケーキいっぱい持ってきたよ!』
「うわあ~~~!久しぶりだ!好きなのいっぱいある!」
「まじで子供じゃないっすか。」
『あ、これね、にのくんの新作なんだよ!』
「まじ!?どれどれ、俺が味見してやろう~!」
「もう販売してますけどね。」
雅紀くんが入院してから、会社が面倒を見てくれて、にのくんも会社に希望を出してうちのカフェに手伝いに来てくれるようになった。
「…んま!ニノ料理も上手いよね!」
「当り前じゃないっすか。」
『ふふ…にのくんね、雅紀くんとは逆のそっけない感じとのギャップで美味しいスイーツ作るからお客さんに大人気なんだよ。』
「ふ~~~~~~~~~ん…」
「ランカが俺に惚れちゃっても文句言わないでくださいね。」
「だめに決まってんじゃん!ねえ!惚れないでよ!?」
『えへへ…雅紀くんだけだよ…』
「え~~へへへ…ランカ好き!大好き!」
「なんなんすか。」
私たちは、付き合うことになった。
あんな形で別れて、想いを告げた私たちだったから、どことなく気まずくて付き合うなんて考えもしなかったけど…
にのくんがお互いの気持ちを再確認してくれて、ちゃんと場を作ってくれたおかげで、今こうして付き合うことができている。
どこまでもにのくんには頭が上がらない。
「あ、そうだ!明日退院になったんだよ!」
『え?早くない?大丈夫なの?』
「うん、なんか驚異の回復力なんだって笑」
「相葉さんっぽいですね」
「馬鹿にしてんの!?」
「ふふふ、俺飲み物買ってきますね。」
にのくんは財布だけ持って病室を出た。
「ったくあいつ~」
『にのくんって凄いよね、本当に。』
「うん、俺本当にニノには頭上がんないや。」
『私も同じこと思ってた。』
何度も何度も背中を押してもらって…
『今、雅紀くんと一緒にいられるなんて。』
「俺も、本当に嬉しい。」
雅紀くんはにのくんの作ったケーキを一口とり、私に「はい」とくれた。
『ふふふ、美味しい。』
私が笑うと、雅紀くんはまだクリームのついてた私の口に
キスをした。
「ランカのちゅーって甘いんだね」
『クリームでしょっ』
実は、私たちのファーストキスだったりする。
お互い内心ドキドキしてるくせに、照れ隠しをする。
2人とも真っ赤になってるんだもん。
「ランカ?」
『…なあに?』
「退院したらさ、一緒に暮らさない?」
『え…?』
「そしたら、朝も一緒に行けるし、帰りも帰ってからも一緒にいれるし、おはようもおやすみもちゅーできるよ?」
『ふふ…ちゅーって笑』
そういえば、前に雅紀くんにおやすみって言って貰えた日、ぐっすり眠れたことがあったな…。
それが、毎日。
こんなに幸せな事、いいんだろうか。
『…一緒に、暮らしたい。』
「えへへ…ね、今ぎゅーもしていい?」
『…うん!』
大きくて、でも繊細な雅紀くんの腕の中に包まれる。
着替えを持ってきてたから雅紀くんの匂いのするパジャマ。
『大好き…。』
「俺も大好き。」
「…ファーストキスが俺の作ったクリームの味ってどうなのよ。」
『ににににのくんッ』
「おま、見てたのかよ!」
「一緒に来てんだから普通わかるでしょうよ」
ほい、と私たちにそれぞれジュースをくれる。
雅紀くんには炭酸ジュース、私にはオレンジジュース。
好みを分かってるなあ。
『ねえ、にのくん。』
「ん?俺に乗り換える?」
「おい!」
『あの、本当にありがとうね。』
「??」
「俺も…ニノには本当に感謝してるよ。」
「???」
私たちはにのくんに話しかけながら、にのくんの両サイドに移動した。
「な、なんすか。」
「『せーの!』」
2人でにのくんの両頬にキスをした。
「なっ…!?!?!?」
『えへ、お礼。』
「どうだどうだ!嬉しい?笑」
「ば、ばっかじゃね?」
『照れてる笑』
「二人で計画してたんだよ笑」
こんなこと考えるなんて本当に私たちは子供なんだと思う。
けど、みんなでこんなふうに笑いあえる日が、本当に愛おしい。
「…あのさ、こんなんじゃなくて、ちゃんとしたお礼してほしいんすけど」
「え~なんだよ、結構考えたんだぞ~!」
「…2人で、幸せになってよ。」
『にのくん…。』
「死にかけでランカのウエディングドレス見たんでしょ。
俺にも見せて下さいよ、ね。」
数年後、私たちは結婚した。
きっと、これもにのくんの言葉の力かな。
「では、誓いのキスをー。」
「ねえ、ランカ?」
『ん?』
「俺、絶対幸せにするよ。」
『…違うよ、2人で幸せになるの。』
「へへ、そっか、じゃなきゃニノにまた怒られちゃうな。」
『もう心配かけらんないからね。』
「ねえ、後でまたニノにあれしてあげよっか」
『ふふ、うん、結婚式バージョンでね。』
「まーだっすかー。」
牧師さんでなく、にのくんの声が始まりの合図。
私たちは、純白の衣装を着て、
夢のようなキスをした。
end.