相葉くん
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にのくんは、割と真剣な顔。
「相葉さんの彼女、束縛すごいんすよ。」
『それは…なんとなく察してるけど…』
「いや、レベルが違う。」
にのくんの話だと、私が思っている以上にひどいようだった。
最近、にのくんが相葉くんの家に漫画を借りに行ったときに色んなものを見たという。
家での相葉くんの携帯は彼女さんが保管、休日は必ず彼女さんと過ごすこと、仕事関連でも女性との連絡はNG…
これだけでもたった一部…。
『だから連絡しても返ってこなかったりしてたんだ…』
「多分、ランカは特に目の敵にされてたっぽい。」
『私かあ…』
「このカフェオープンするくらいに同棲始めたじゃん。ランカが確実に影響してたって訳っすね。」
カフェを始める前に相葉くんから聞いてた彼女さんとは別人になっちゃってたんだ。
…きっと、不安だったんだろうな、彼女さんも。
「あ、またお人好し。」
『…え?』
「彼女の気持ちもどうとか、考えてましたよね?」
『あたり…です。』
「はあ…それより相葉さんの気持ち考えてやんなよ。」
相葉くんの気持ち…。
『…別れたいって…』
「うん。」
『別れたいって…相談された。』
「でもあの彼女だと、相葉さんどうなんの?」
『相葉くんは、優しいから…きっと、別れさせてもらえない。』
「…優しすぎて、壊れる前に助けてやんないと」
きっと、今のにのくんも本気。
にのくんは相葉くんの事よく見てるから、私より相葉くんの優しさを知ってるんだと思う。
私も、相葉くんが望むなら、助けてあげたい。
自分のためじゃなく、相葉くんのために。
『でも、何をしてあげられるんだろう…』
「相葉さんの心のつっかかりってなんだと思う?」
『心のつっかかり…?』
「あの人、最近おどおどしてる時あるでしょ?」
『そういえば…』
相葉くんの様子を思い出してる時、その姿が実際に現れた。
「ランカちゃん!!」
『…相葉くん!?』
引っ張られてよれよれになったシャツをなびかせながら、
相葉くんが店に入ってきた。
『どうしたの?!』
「俺…俺ね!」
「雅紀!どうしてわかってくれないの!?」
少し遅れて彼女さんも追いかけてきた。
「おお、登場。」
にのくんは少し離れた場所に移動した。
「ねえ雅紀!もうこのカフェで働かなくてもいいでしょ!?」
「嫌なの!俺はここが好きなの!絶対やめない!」
『ちょ、相葉くん…』
「うるさい!あんたは黙っててよ!」
『いっ…』
相葉くんを落ち着かせようと歩み寄ると、彼女さんに思い切り押し倒されてしまった。
「何やってんだよ!ランカちゃん!大丈夫!?」
『あ、うん、私は大丈夫だけど…』
「お前いい加減にしろよ!!!」
「!!!」
相葉くんが、本気で怒ってるとこ、初めて見た。
後ろでにのくんもびっくりしてるの横目で感じた。
「なんで…なんでその子ばっかり気に掛けるの…?」
彼女さんは、少し涙目になってきている。
…また、私のせいで…。
『あの、私は…』
「もうやめて、ランカちゃんは何も悪くないんだから…」
『でも…』
「その子だって男居るんでしょ!あんた、さっさと連れて帰ってよ!」
にのくんを指さして怒鳴る彼女さん。
怒る矛先がいろんなところに移ってしまっている。
「…俺、好きですよ。」
『にのくん…?』
にのくんは小さくつぶやくと、倒れこんでいる私と支えてくれている相葉くんのもとへ歩いてきた。
「俺、ランカの事好きです。」
「ニノ…。」
「でもね、相葉さんの事も好きなんすよ。」
『…にのくん…』
「優しすぎるとこに付け込まれると、この人壊れちゃうから。」
私と相葉くんを立たせて、私の方を見るにのくん。
…そうだ、にのくんはちゃんと有言実行してる。
相葉くん、救出作戦。
彼女さんだって相葉くんを困らせたくてやってるんじゃない。
相葉くんを好きだからこそ、やってしまってること。
けど、相葉くんがそれを望んでいないなら?
『…あの、』
「な、なによ!」
『相葉くんを…相葉くんのことをもっと自由にさせてあげて下さい。』
「はあ!?」
『相葉くんは、ちゃんとあなたの事を大切に想ってました。
前の会社では彼女さんの事、すごく優しい顔で沢山お話しされてましたし、ここでもあなたの好きなフルーツタルトをあなたのために作って持って帰ったり…』
本当に、大切に想っている姿を、たくさん見てきた。
近くで、ずっと。
「そんなの関係ないのよ!雅紀があんたみたいな女と居るのが気に食わないの!」
『…関係ないって…』
私は、にのくんのいう「救出作戦」を、少しためらっていた。
なんだか、私の感情のために別れさせれる作戦のようで…
けど、違うんだ。
にのくんはそんなことすら見通して、単純に相葉くんを救いたかったんだ。
やっぱり、にのくんはすごいな。
相葉くんの事、ちゃんと考えてて。
今なら私も、自分の感情がとか、彼女さんだってとか
そんなんじゃなく、相葉くんを。
「相葉さんの彼女、束縛すごいんすよ。」
『それは…なんとなく察してるけど…』
「いや、レベルが違う。」
にのくんの話だと、私が思っている以上にひどいようだった。
最近、にのくんが相葉くんの家に漫画を借りに行ったときに色んなものを見たという。
家での相葉くんの携帯は彼女さんが保管、休日は必ず彼女さんと過ごすこと、仕事関連でも女性との連絡はNG…
これだけでもたった一部…。
『だから連絡しても返ってこなかったりしてたんだ…』
「多分、ランカは特に目の敵にされてたっぽい。」
『私かあ…』
「このカフェオープンするくらいに同棲始めたじゃん。ランカが確実に影響してたって訳っすね。」
カフェを始める前に相葉くんから聞いてた彼女さんとは別人になっちゃってたんだ。
…きっと、不安だったんだろうな、彼女さんも。
「あ、またお人好し。」
『…え?』
「彼女の気持ちもどうとか、考えてましたよね?」
『あたり…です。』
「はあ…それより相葉さんの気持ち考えてやんなよ。」
相葉くんの気持ち…。
『…別れたいって…』
「うん。」
『別れたいって…相談された。』
「でもあの彼女だと、相葉さんどうなんの?」
『相葉くんは、優しいから…きっと、別れさせてもらえない。』
「…優しすぎて、壊れる前に助けてやんないと」
きっと、今のにのくんも本気。
にのくんは相葉くんの事よく見てるから、私より相葉くんの優しさを知ってるんだと思う。
私も、相葉くんが望むなら、助けてあげたい。
自分のためじゃなく、相葉くんのために。
『でも、何をしてあげられるんだろう…』
「相葉さんの心のつっかかりってなんだと思う?」
『心のつっかかり…?』
「あの人、最近おどおどしてる時あるでしょ?」
『そういえば…』
相葉くんの様子を思い出してる時、その姿が実際に現れた。
「ランカちゃん!!」
『…相葉くん!?』
引っ張られてよれよれになったシャツをなびかせながら、
相葉くんが店に入ってきた。
『どうしたの?!』
「俺…俺ね!」
「雅紀!どうしてわかってくれないの!?」
少し遅れて彼女さんも追いかけてきた。
「おお、登場。」
にのくんは少し離れた場所に移動した。
「ねえ雅紀!もうこのカフェで働かなくてもいいでしょ!?」
「嫌なの!俺はここが好きなの!絶対やめない!」
『ちょ、相葉くん…』
「うるさい!あんたは黙っててよ!」
『いっ…』
相葉くんを落ち着かせようと歩み寄ると、彼女さんに思い切り押し倒されてしまった。
「何やってんだよ!ランカちゃん!大丈夫!?」
『あ、うん、私は大丈夫だけど…』
「お前いい加減にしろよ!!!」
「!!!」
相葉くんが、本気で怒ってるとこ、初めて見た。
後ろでにのくんもびっくりしてるの横目で感じた。
「なんで…なんでその子ばっかり気に掛けるの…?」
彼女さんは、少し涙目になってきている。
…また、私のせいで…。
『あの、私は…』
「もうやめて、ランカちゃんは何も悪くないんだから…」
『でも…』
「その子だって男居るんでしょ!あんた、さっさと連れて帰ってよ!」
にのくんを指さして怒鳴る彼女さん。
怒る矛先がいろんなところに移ってしまっている。
「…俺、好きですよ。」
『にのくん…?』
にのくんは小さくつぶやくと、倒れこんでいる私と支えてくれている相葉くんのもとへ歩いてきた。
「俺、ランカの事好きです。」
「ニノ…。」
「でもね、相葉さんの事も好きなんすよ。」
『…にのくん…』
「優しすぎるとこに付け込まれると、この人壊れちゃうから。」
私と相葉くんを立たせて、私の方を見るにのくん。
…そうだ、にのくんはちゃんと有言実行してる。
相葉くん、救出作戦。
彼女さんだって相葉くんを困らせたくてやってるんじゃない。
相葉くんを好きだからこそ、やってしまってること。
けど、相葉くんがそれを望んでいないなら?
『…あの、』
「な、なによ!」
『相葉くんを…相葉くんのことをもっと自由にさせてあげて下さい。』
「はあ!?」
『相葉くんは、ちゃんとあなたの事を大切に想ってました。
前の会社では彼女さんの事、すごく優しい顔で沢山お話しされてましたし、ここでもあなたの好きなフルーツタルトをあなたのために作って持って帰ったり…』
本当に、大切に想っている姿を、たくさん見てきた。
近くで、ずっと。
「そんなの関係ないのよ!雅紀があんたみたいな女と居るのが気に食わないの!」
『…関係ないって…』
私は、にのくんのいう「救出作戦」を、少しためらっていた。
なんだか、私の感情のために別れさせれる作戦のようで…
けど、違うんだ。
にのくんはそんなことすら見通して、単純に相葉くんを救いたかったんだ。
やっぱり、にのくんはすごいな。
相葉くんの事、ちゃんと考えてて。
今なら私も、自分の感情がとか、彼女さんだってとか
そんなんじゃなく、相葉くんを。