相葉くん
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「あの、ね…俺、彼女と、別れようと思ってるんだけど…」
『うん…へ?』
待って…
予想外の相談に、すごく間抜けな声が出ちゃった。
気を取り直して、相葉くんの話を聞こう。
『なにか…あったの?』
「俺…俺ね、すごく悪いヤツだと思う…」
『相葉くん…?』
泣きそうになる相葉くん…。
必死に伝えようとしてくれてるけど、何かの罪悪感があるみたいで
なかなか言葉になっていない。
「でも、俺、もう無理なんだよね…だから、だから…」
『…。』
私は、半泣きの相葉くんを抱きしめた。
無意識だった。
『泣かないで…大丈夫だから…』
「ランカちゃん…」
相葉くんの手が、私の背中に巻き付こうとしてるのを感じた。
その時、今は聞いてはいけない声がした。
「雅紀!」
『!!』
私たちが振り向いた先には、彼女の姿があった。
まずい…こんなの…
ただの浮気だって思われちゃう…。
違う、相葉くんはそんなことしない。
私が悪いの。
『あの、これは私が勝手に…!』
「またあなた…雅紀に触らないで!」
「ちがうの!これは…」
『雅紀…泣いてるじゃない…何したのよ!』
彼女さんは相葉くんを私から引き離した。
相葉くんは少し私に手を伸ばしてくれたけど、
その手を掴むことはできなかった。
そんなこと…できないよ。
「違うんだって…俺は…」
『大丈夫?!ねえ、何されたの!?』
「何も…俺が…」
「最っ低!もう二度と雅紀に近づかないで!ここにももう来させないから!」
『えっ、』
そういうと彼女さんは相葉くんを引っ張って外へ連れて行こうとする。
来させないって…そんなの、困る!
いろんな意味で困る!
「ちょ、まって…」
相葉くんは必死に彼女を止めようとするけど、彼女は無我夢中で相葉くんを引っ張っていく。
さわやかなグリーンのシャツは破れる寸前だった。
私も、止めなきゃ…
でも、今止めなかったら…?
相葉くんを諦められる…?
彼女さんを傷つけずに済む…?
相葉くんを…困らせずに済む…?
そんな思いがよぎる。
追いかけようとする足が、止まる。
「ランカちゃん!」
『…ごめん、相葉くん…。』
「待って…」
相葉くんは、引っ張られながらも私をずっと見て、手を伸ばしてた。
私は、見ないふりをした。
本当に、最低だ。
相葉くんから相談もされたのに。
助けて、って手を出されたのに。
私は何もしなかった。
自分の気持ちを整理するために、相葉くんを
見捨てたんだ。
相葉くんの手を取ってあげられなかった自分の手をぎゅっと握る。
『どんだけ意気地なしなんだろ…』
溜めていた涙が馬鹿みたいにあふれ出す。
こんな涙、意味がないのに。
店の前で人目もはばからず泣いていた。
「…なに泣いてんすか。」
『に、のくん…?』
コンビニの袋を持ったにのくんが私の目の前にいた。
『ううう…にのくん、私…』
「とりあえず、中入りましょ。」
『う、うん…』
にのくんに促されるまま、カフェの中に入った。
2人でテーブル席に腰を掛ける。
『にのくんは…いっつもこんな時に現れるね…。』
「あなたが俺の前でイベント起こしすぎなんすよ。」
『へへ…そっか…』
にのくんは、自分用に買っていたであろうプリンをコンビニ袋から取り出して、私にくれた。
『…いいの?』
「いいよ。どうせ100円。」
『ふふ、ありがと…』
私はプリンを一口食べた。
やっぱり、甘いものって落ち着くな…。
企画部にいたとき、疲れたり悲しんでる人がいたら、心安らぐカフェで癒されてほしい…。
そんな思いで、このカフェを相葉くんと一緒に考えたっけ…。
『相葉くん…』
そんなことを今思い出して、また涙が出てくる。
「はいはい、もう泣かない。」
『うぇ…』
にのくんはテーブルの紙ナプキンを私の顔に押し当てた。
「…んで?その相葉さんは?また一人で帰っちゃった?」
『それが…それがね…』
私は、さっきの出来事をすべて話した。
なんだか、前もこんなことあったな…。
「ふうん…相葉さん、彼女と別れたいんだ。」
『そう、言われたけど…』
「チャンスじゃないの?」
『…そんなこと…』
「はあ、二人ともお人よし過ぎるんだよね…」
そういうと、にのくんはニヤッと笑った。
「相葉さん救出作戦。」
『え?笑』
急に変な事言い出すもんだから、少し笑ってしまった。
それにしても…救出?
『何から相葉くんを救出するの?笑』
「もちろん、彼女から。」
『…彼女さんから?』
にのくんはコンビニ袋からポッキーを取り出してポリポリ食べながら話を続けた。
『うん…へ?』
待って…
予想外の相談に、すごく間抜けな声が出ちゃった。
気を取り直して、相葉くんの話を聞こう。
『なにか…あったの?』
「俺…俺ね、すごく悪いヤツだと思う…」
『相葉くん…?』
泣きそうになる相葉くん…。
必死に伝えようとしてくれてるけど、何かの罪悪感があるみたいで
なかなか言葉になっていない。
「でも、俺、もう無理なんだよね…だから、だから…」
『…。』
私は、半泣きの相葉くんを抱きしめた。
無意識だった。
『泣かないで…大丈夫だから…』
「ランカちゃん…」
相葉くんの手が、私の背中に巻き付こうとしてるのを感じた。
その時、今は聞いてはいけない声がした。
「雅紀!」
『!!』
私たちが振り向いた先には、彼女の姿があった。
まずい…こんなの…
ただの浮気だって思われちゃう…。
違う、相葉くんはそんなことしない。
私が悪いの。
『あの、これは私が勝手に…!』
「またあなた…雅紀に触らないで!」
「ちがうの!これは…」
『雅紀…泣いてるじゃない…何したのよ!』
彼女さんは相葉くんを私から引き離した。
相葉くんは少し私に手を伸ばしてくれたけど、
その手を掴むことはできなかった。
そんなこと…できないよ。
「違うんだって…俺は…」
『大丈夫?!ねえ、何されたの!?』
「何も…俺が…」
「最っ低!もう二度と雅紀に近づかないで!ここにももう来させないから!」
『えっ、』
そういうと彼女さんは相葉くんを引っ張って外へ連れて行こうとする。
来させないって…そんなの、困る!
いろんな意味で困る!
「ちょ、まって…」
相葉くんは必死に彼女を止めようとするけど、彼女は無我夢中で相葉くんを引っ張っていく。
さわやかなグリーンのシャツは破れる寸前だった。
私も、止めなきゃ…
でも、今止めなかったら…?
相葉くんを諦められる…?
彼女さんを傷つけずに済む…?
相葉くんを…困らせずに済む…?
そんな思いがよぎる。
追いかけようとする足が、止まる。
「ランカちゃん!」
『…ごめん、相葉くん…。』
「待って…」
相葉くんは、引っ張られながらも私をずっと見て、手を伸ばしてた。
私は、見ないふりをした。
本当に、最低だ。
相葉くんから相談もされたのに。
助けて、って手を出されたのに。
私は何もしなかった。
自分の気持ちを整理するために、相葉くんを
見捨てたんだ。
相葉くんの手を取ってあげられなかった自分の手をぎゅっと握る。
『どんだけ意気地なしなんだろ…』
溜めていた涙が馬鹿みたいにあふれ出す。
こんな涙、意味がないのに。
店の前で人目もはばからず泣いていた。
「…なに泣いてんすか。」
『に、のくん…?』
コンビニの袋を持ったにのくんが私の目の前にいた。
『ううう…にのくん、私…』
「とりあえず、中入りましょ。」
『う、うん…』
にのくんに促されるまま、カフェの中に入った。
2人でテーブル席に腰を掛ける。
『にのくんは…いっつもこんな時に現れるね…。』
「あなたが俺の前でイベント起こしすぎなんすよ。」
『へへ…そっか…』
にのくんは、自分用に買っていたであろうプリンをコンビニ袋から取り出して、私にくれた。
『…いいの?』
「いいよ。どうせ100円。」
『ふふ、ありがと…』
私はプリンを一口食べた。
やっぱり、甘いものって落ち着くな…。
企画部にいたとき、疲れたり悲しんでる人がいたら、心安らぐカフェで癒されてほしい…。
そんな思いで、このカフェを相葉くんと一緒に考えたっけ…。
『相葉くん…』
そんなことを今思い出して、また涙が出てくる。
「はいはい、もう泣かない。」
『うぇ…』
にのくんはテーブルの紙ナプキンを私の顔に押し当てた。
「…んで?その相葉さんは?また一人で帰っちゃった?」
『それが…それがね…』
私は、さっきの出来事をすべて話した。
なんだか、前もこんなことあったな…。
「ふうん…相葉さん、彼女と別れたいんだ。」
『そう、言われたけど…』
「チャンスじゃないの?」
『…そんなこと…』
「はあ、二人ともお人よし過ぎるんだよね…」
そういうと、にのくんはニヤッと笑った。
「相葉さん救出作戦。」
『え?笑』
急に変な事言い出すもんだから、少し笑ってしまった。
それにしても…救出?
『何から相葉くんを救出するの?笑』
「もちろん、彼女から。」
『…彼女さんから?』
にのくんはコンビニ袋からポッキーを取り出してポリポリ食べながら話を続けた。