相葉くん
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『あ~…もう12時じゃん…。』
カフェから晩御飯を買いにコンビニに寄って帰ると、もう夜中になりかけていた。
今日こそ夕方のうちに帰ろうと思ってたから、ちょっと薄着で来てしまっていた。
『寒すぎる~…早く帰ろ…。』
少し歩くペースを速める。
家の近くの公園を通りかかった時、急に誰かが出てきた。
「こんばんわ~、お姉さん一人ですか?」
『うわっ、びっくりした…そうですけど…』
「こんな夜中に危ないですよ?」
『仕事で遅くなっちゃっただけですので…』
「え~、それはお疲れ様です!ここで会ったのも何かの縁ですし、よかったら一杯どうですか?おごりますよ?」
どうしよう、私より若そうだけど…
このまま帰りたいけど、せっかく誘ってくれてるし…
一杯くらいいっか。
『そうですね…是非…』
「あ、おかえり」
『…?』
声のする方を見ると、にのくんがいた。
『にのくん?』
「遅かったじゃん。早くおうち帰ろ?」
「ああ、彼氏いたのかよ。」
『えっと…』
「彼氏いんのよ、だからもうこの子に話しかけないでくれる?」
「…んだよ。」
男の人はさーっとどこかへ行ってしまった。
「ったく…なんでほいほいついてっちゃおうとしてんすか。」
『だって、せっかく声かけてくれたし…』
「ああいうやつに桜庭との縁なんてないからね。」
『…そんなことより、にのくんはなんでこんなとこにいるの?』
「友達んちが近くなの。ゲームしてたらこの時間になってたから帰ってたとこ。」
『そうなんだ…さっきはありがとね。』
「…てか、なんで一人なんすか?」
『あ~うん、ちょっとね。』
「ふうん、送るよ。」
『…いいの?ありがとう。』
家まであとちょっとだったけど、にのくんが送ってくれた。
歩きながら、前の会社の人の話とかいろいろ聞けて、さっきまで落ち込んでたのが少しはましになってた。
「あ、ここ?」
『そう、ありがとねにのくん。』
「ううん、いいのいいの。それより、ちゃんと相葉さんに送ってもらいなよ。」
『…それはもうできないよ。』
思い出しそうになったけど、ぐっとこらえた。
「…話、聞くけど?」
『…聞いてほしいかも。』
私はにのくんを家に招き入れた。
「男をこんな簡単に家にあげちゃって…」
『にのくんはそんな人じゃないでしょ?』
「…俺はいいとして、さっきみたいなヤツは入れちゃダメよ。」
『わかってるって。』
私とにのくんだって、ちゃんと男女の大人だけど、私たちはそんな馬鹿な真似はしない。
にのくんも、そこはちゃんと守ってくれる。
信頼してるからこそ、話を聞いてほしかった。
私はにのくんにココアを出して、さっきの出来事を話した。
「…なるほどね、それでもう一緒には帰れないと。」
『うん…、でもしょうがないよね、だれが悪いわけでもないから。』
「ま、俺にとっちゃ嬉しいけど」
『…でもね、』
「わかってますって、意地悪言ってすみません。」
『…ごめん。』
にのくんはココアを飲んで、はあ、とため息をついた。
「でも、それじゃ仕事の話もろくにできないっしょ。」
『それは私が一人で何とか…』
「そういうの、相葉さんが一番嫌うやつ。」
『う…』
「ん~~、どうにかなんないかね。」
『私が相葉くんを好きな気持ちに整理を付けれたら一番いいんだけど…』
「それはダメ。俺が振られた意味ないじゃん。相葉さんだから諦めてんのに。」
『にのくん…』
ふとにのくんの顔を見ると、すっごくうとうとしてる。
そうだ、にのくん朝早くから起きてゲーム買って、今までお友達と遊んでて眠いはずだよね。
なのに、こんな相談乗ってもらっちゃって。
『にのくん、今日泊ってく?』
「…ふぇ?」
半分寝かけてたにのくんは、なんだか気の抜ける声を出す。
『ふふ、眠いんでしょ?』
「…でも…お泊りとか…」
『にのくんはそんな人?笑』
「んや…うん…ごめん、もう限界、寝ていい…?」
『ベッド使って?私はソファで寝るから…』
って、言ってるうちににのくんはソファで寝てしまった。
私はにのくんに毛布を掛けて、電気を消した。
自分もシャワーを浴びて、布団に入る。
『はあ…。』
強がって、仕事の事も一人でやる。相葉くんのことも諦められれば…なんて言ったけど、そんなことできる自信がない。
あのカフェだって、私の企画だけじゃ成り立ってなかった。
相葉くんが手伝ってくれたからできた。
何年も相葉くんのことを想ってたから、ここまで頑張れた。
そんな私が、急に一人でできる?
相葉くんの事、諦められる?
いや、しなきゃいけないの。
私情で迷惑かけたり、二人の仲を壊すようなことは許されない。
私は、一歩引いたところで相葉くんの幸せを願いたい。
どこかで決心がついたのか、良し!と思ったころには私も睡魔が来て、いつの間にか眠っていた。
カフェから晩御飯を買いにコンビニに寄って帰ると、もう夜中になりかけていた。
今日こそ夕方のうちに帰ろうと思ってたから、ちょっと薄着で来てしまっていた。
『寒すぎる~…早く帰ろ…。』
少し歩くペースを速める。
家の近くの公園を通りかかった時、急に誰かが出てきた。
「こんばんわ~、お姉さん一人ですか?」
『うわっ、びっくりした…そうですけど…』
「こんな夜中に危ないですよ?」
『仕事で遅くなっちゃっただけですので…』
「え~、それはお疲れ様です!ここで会ったのも何かの縁ですし、よかったら一杯どうですか?おごりますよ?」
どうしよう、私より若そうだけど…
このまま帰りたいけど、せっかく誘ってくれてるし…
一杯くらいいっか。
『そうですね…是非…』
「あ、おかえり」
『…?』
声のする方を見ると、にのくんがいた。
『にのくん?』
「遅かったじゃん。早くおうち帰ろ?」
「ああ、彼氏いたのかよ。」
『えっと…』
「彼氏いんのよ、だからもうこの子に話しかけないでくれる?」
「…んだよ。」
男の人はさーっとどこかへ行ってしまった。
「ったく…なんでほいほいついてっちゃおうとしてんすか。」
『だって、せっかく声かけてくれたし…』
「ああいうやつに桜庭との縁なんてないからね。」
『…そんなことより、にのくんはなんでこんなとこにいるの?』
「友達んちが近くなの。ゲームしてたらこの時間になってたから帰ってたとこ。」
『そうなんだ…さっきはありがとね。』
「…てか、なんで一人なんすか?」
『あ~うん、ちょっとね。』
「ふうん、送るよ。」
『…いいの?ありがとう。』
家まであとちょっとだったけど、にのくんが送ってくれた。
歩きながら、前の会社の人の話とかいろいろ聞けて、さっきまで落ち込んでたのが少しはましになってた。
「あ、ここ?」
『そう、ありがとねにのくん。』
「ううん、いいのいいの。それより、ちゃんと相葉さんに送ってもらいなよ。」
『…それはもうできないよ。』
思い出しそうになったけど、ぐっとこらえた。
「…話、聞くけど?」
『…聞いてほしいかも。』
私はにのくんを家に招き入れた。
「男をこんな簡単に家にあげちゃって…」
『にのくんはそんな人じゃないでしょ?』
「…俺はいいとして、さっきみたいなヤツは入れちゃダメよ。」
『わかってるって。』
私とにのくんだって、ちゃんと男女の大人だけど、私たちはそんな馬鹿な真似はしない。
にのくんも、そこはちゃんと守ってくれる。
信頼してるからこそ、話を聞いてほしかった。
私はにのくんにココアを出して、さっきの出来事を話した。
「…なるほどね、それでもう一緒には帰れないと。」
『うん…、でもしょうがないよね、だれが悪いわけでもないから。』
「ま、俺にとっちゃ嬉しいけど」
『…でもね、』
「わかってますって、意地悪言ってすみません。」
『…ごめん。』
にのくんはココアを飲んで、はあ、とため息をついた。
「でも、それじゃ仕事の話もろくにできないっしょ。」
『それは私が一人で何とか…』
「そういうの、相葉さんが一番嫌うやつ。」
『う…』
「ん~~、どうにかなんないかね。」
『私が相葉くんを好きな気持ちに整理を付けれたら一番いいんだけど…』
「それはダメ。俺が振られた意味ないじゃん。相葉さんだから諦めてんのに。」
『にのくん…』
ふとにのくんの顔を見ると、すっごくうとうとしてる。
そうだ、にのくん朝早くから起きてゲーム買って、今までお友達と遊んでて眠いはずだよね。
なのに、こんな相談乗ってもらっちゃって。
『にのくん、今日泊ってく?』
「…ふぇ?」
半分寝かけてたにのくんは、なんだか気の抜ける声を出す。
『ふふ、眠いんでしょ?』
「…でも…お泊りとか…」
『にのくんはそんな人?笑』
「んや…うん…ごめん、もう限界、寝ていい…?」
『ベッド使って?私はソファで寝るから…』
って、言ってるうちににのくんはソファで寝てしまった。
私はにのくんに毛布を掛けて、電気を消した。
自分もシャワーを浴びて、布団に入る。
『はあ…。』
強がって、仕事の事も一人でやる。相葉くんのことも諦められれば…なんて言ったけど、そんなことできる自信がない。
あのカフェだって、私の企画だけじゃ成り立ってなかった。
相葉くんが手伝ってくれたからできた。
何年も相葉くんのことを想ってたから、ここまで頑張れた。
そんな私が、急に一人でできる?
相葉くんの事、諦められる?
いや、しなきゃいけないの。
私情で迷惑かけたり、二人の仲を壊すようなことは許されない。
私は、一歩引いたところで相葉くんの幸せを願いたい。
どこかで決心がついたのか、良し!と思ったころには私も睡魔が来て、いつの間にか眠っていた。