相葉くん
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ちょっとモヤモヤしたまま、今日の営業時間が終わった。
「ん~!意外と今日も忙しかったね~」
『そうだね~、なんか時間たつの遅かったな…』
「それは良くないね、時間が経つの早いほうが楽しいって言うじゃん?」
『うん、楽しくないわけじゃないんだけどね~…』
「…俺はランカちゃんと同じ勤務の時、いっつも時間たつの早いんだけどなあ。」
『…そうなの?』
「うん、楽しいもん笑」
にこっと太陽みたいに笑う相葉くん。
私もつられて笑顔になる。
「じゃあ~掃除は楽しくしようね!」
『掃除を楽しくなんてできるの?笑』
「できるよ!ほら!」
『あはは…何それ笑』
相葉くんは私をもっと笑わせるために、ほうきでエアギターを始めた。
『も~、もっと埃が舞うでしょ!』
「ひゃ~…そうだったごめん笑」
『まったくも~…笑』
楽しい。
そんな空間が一気に凍り付いた。
「…雅紀~?」
「…え?なんでいるの?」
『あ、もしかして…?』
「あ~~~、彼女、です。」
彼女…。
そういえば、話には聞いてたけど見るのは初めて…。
ちょっと童顔ぽくて、でも少し派手な感じ。
相葉くんの好きなタイプかな…。
私とはちょっと程遠いかも…。
『あ、どうも…私、』
「ねえ雅紀、もう営業時間終わったでしょ?帰ろ?」
彼女さんは私のことなんて見向きもせずに、相葉くんの元へ駆け寄った。
「あ、ごめんね?まだ掃除とか残りの作業があるからさ…」
「…そんなの他の人にやってもらってよ…最近帰りが遅いじゃん、寂しいんだよ?」
「うん、寂しい思いさせて悪いとは思ってるんだけど…」
私は目の前で、好きな人とその彼女のやりとりをまじまじと見ている。
我ながらすごい精神。
そして、彼女さんの目は相葉くんを早く帰らせろと言わんばかりに私を睨みつけている。
『…相葉くん、私あとやっておくから大丈夫だよ。』
「いや、でもダメだよ。一人でやらせらんないって。」
「いいじゃん雅紀、やってくれるって言ってるし。」
『うん…彼女さんと一緒に帰って?最近本当に遅くなることばっかだったし。』
「いや…いつもこの人と一緒に遅くなってたの?」
「あ、うん…仕事の話とかでね、」
「ちょっと、雅紀に彼女がいるって知ってた?」
彼女さんは急に腹を立てて、私のほうを見た。
…って言っても当たり前だよね。
私だって彼氏がほぼ毎日女の人と居て帰りが遅かったらいやだもん。
これからは控えないといけない。
『えっと、すいません…知ってたんですけど私がどうしてもって引き止めちゃってました。』
「ちょ、ランカちゃん?」
「何それ…雅紀、これからはもっと早く帰ってきて?」
「でもね、俺とこの子がここの責任者だから…」
『相葉くん、本当に大丈夫だよ!営業時間の件も…私企画担当だったからなんとかできるよ!ね?』
「この子もそう言ってるし、いいよね雅紀?」
「…。」
相葉くんは、なんだか気まずそうな顔をしている。
そんな顔しないで…。
私のせいで、困らせてごめんね。
『じゃあ、後は私がやっておくから、相葉くんは帰った帰った!』
「あ、ちょ、」
私は相葉くんと彼女さんの背中を押して店から出した。
『あの、すみませんでした!今後はこのようなことが無いように努めますので…!』
「…わかればいいよ、雅紀、帰ろ!」
「うん…ランカちゃん、また明日ね。」
『…また明日!』
彼女に腕を抱かれながら帰っていく相葉くん。
ほうきを片手に見送る私は、ねじが外れたように涙がこぼれた。
『なんで泣くのよ私…』
ぬぐってもぬぐっても溢れてくる涙は止まることを知らないようだった。
『…わかってたことじゃん。さ、掃除掃除。』
無理やり笑顔を作り頬をパンパンと叩く。
ネガティブな気持ちが出てこないように、さっき相葉くんがやっていたほうきのエアギターをした。
『じゃな~くて!どんな子がタイプ~じゃな~くて!』
なにかの歌番組で聴いた歌を唄いながらほうきをギターに見立てて弾く。
…これはかなり痛い…。
秒でエアギターをやめてまともに掃除をする。
いつもは二人でしてるから、思いのほか時間がかかってしまった。
そのあと、家に帰る気力もなくカフェの経営について企画書を作った。
また、夜のカフェを堪能している。一人で。
『…さむっ。そろそろ帰ろうかな。』
私はすべての作業を一人で終え、家路についた。
「ん~!意外と今日も忙しかったね~」
『そうだね~、なんか時間たつの遅かったな…』
「それは良くないね、時間が経つの早いほうが楽しいって言うじゃん?」
『うん、楽しくないわけじゃないんだけどね~…』
「…俺はランカちゃんと同じ勤務の時、いっつも時間たつの早いんだけどなあ。」
『…そうなの?』
「うん、楽しいもん笑」
にこっと太陽みたいに笑う相葉くん。
私もつられて笑顔になる。
「じゃあ~掃除は楽しくしようね!」
『掃除を楽しくなんてできるの?笑』
「できるよ!ほら!」
『あはは…何それ笑』
相葉くんは私をもっと笑わせるために、ほうきでエアギターを始めた。
『も~、もっと埃が舞うでしょ!』
「ひゃ~…そうだったごめん笑」
『まったくも~…笑』
楽しい。
そんな空間が一気に凍り付いた。
「…雅紀~?」
「…え?なんでいるの?」
『あ、もしかして…?』
「あ~~~、彼女、です。」
彼女…。
そういえば、話には聞いてたけど見るのは初めて…。
ちょっと童顔ぽくて、でも少し派手な感じ。
相葉くんの好きなタイプかな…。
私とはちょっと程遠いかも…。
『あ、どうも…私、』
「ねえ雅紀、もう営業時間終わったでしょ?帰ろ?」
彼女さんは私のことなんて見向きもせずに、相葉くんの元へ駆け寄った。
「あ、ごめんね?まだ掃除とか残りの作業があるからさ…」
「…そんなの他の人にやってもらってよ…最近帰りが遅いじゃん、寂しいんだよ?」
「うん、寂しい思いさせて悪いとは思ってるんだけど…」
私は目の前で、好きな人とその彼女のやりとりをまじまじと見ている。
我ながらすごい精神。
そして、彼女さんの目は相葉くんを早く帰らせろと言わんばかりに私を睨みつけている。
『…相葉くん、私あとやっておくから大丈夫だよ。』
「いや、でもダメだよ。一人でやらせらんないって。」
「いいじゃん雅紀、やってくれるって言ってるし。」
『うん…彼女さんと一緒に帰って?最近本当に遅くなることばっかだったし。』
「いや…いつもこの人と一緒に遅くなってたの?」
「あ、うん…仕事の話とかでね、」
「ちょっと、雅紀に彼女がいるって知ってた?」
彼女さんは急に腹を立てて、私のほうを見た。
…って言っても当たり前だよね。
私だって彼氏がほぼ毎日女の人と居て帰りが遅かったらいやだもん。
これからは控えないといけない。
『えっと、すいません…知ってたんですけど私がどうしてもって引き止めちゃってました。』
「ちょ、ランカちゃん?」
「何それ…雅紀、これからはもっと早く帰ってきて?」
「でもね、俺とこの子がここの責任者だから…」
『相葉くん、本当に大丈夫だよ!営業時間の件も…私企画担当だったからなんとかできるよ!ね?』
「この子もそう言ってるし、いいよね雅紀?」
「…。」
相葉くんは、なんだか気まずそうな顔をしている。
そんな顔しないで…。
私のせいで、困らせてごめんね。
『じゃあ、後は私がやっておくから、相葉くんは帰った帰った!』
「あ、ちょ、」
私は相葉くんと彼女さんの背中を押して店から出した。
『あの、すみませんでした!今後はこのようなことが無いように努めますので…!』
「…わかればいいよ、雅紀、帰ろ!」
「うん…ランカちゃん、また明日ね。」
『…また明日!』
彼女に腕を抱かれながら帰っていく相葉くん。
ほうきを片手に見送る私は、ねじが外れたように涙がこぼれた。
『なんで泣くのよ私…』
ぬぐってもぬぐっても溢れてくる涙は止まることを知らないようだった。
『…わかってたことじゃん。さ、掃除掃除。』
無理やり笑顔を作り頬をパンパンと叩く。
ネガティブな気持ちが出てこないように、さっき相葉くんがやっていたほうきのエアギターをした。
『じゃな~くて!どんな子がタイプ~じゃな~くて!』
なにかの歌番組で聴いた歌を唄いながらほうきをギターに見立てて弾く。
…これはかなり痛い…。
秒でエアギターをやめてまともに掃除をする。
いつもは二人でしてるから、思いのほか時間がかかってしまった。
そのあと、家に帰る気力もなくカフェの経営について企画書を作った。
また、夜のカフェを堪能している。一人で。
『…さむっ。そろそろ帰ろうかな。』
私はすべての作業を一人で終え、家路についた。